(一社)PODi(荒井純一代表理事)は4月17日、TKPガーデンシティPREMIUM田町(東京都港区)において「HUNKELER INNOVATIONDAYS 2025(HID 2025)報告セミナー『君はフンケラーを見たか?』」を開催し、およそ100名が参加した。
冒頭、主催者を代表して挨拶した荒井代表理事は「昨今、印刷関連の展示会が苦戦を強いられるなか、Hunkeler Innovation Daysは規模を拡大するとともに集客増を達成している。今回は『CONNECT!』をテーマに輪転タイプのデジタル印刷機と後加工を連携したソリューションが多数展示された」とHID 2025の開催概要を報告した上で「PODiではツアーを組んで会場視察を行ってきた。時節柄、現地視察は難しいと感じる企業も多くいるはず。そこで今回、出展した主要メーカー各社の協力のもと、出展内容などを共有する場を設けた。ぜひ、多くの情報を持ち帰ってもらいたい」と、今回のイベント開催の意義を説明した。
今回の報告会では、HID 2025に参加したHunkeler AG、富士フイルムビジネスイノベーション、リコージャパン、日本HP、ミューラー・マルティニジャパン、コダック、SCREEN グラフィックソリューションのメーカー7社が登壇し、それぞれの出展内容を報告。また、視察ツアーに参加した錦明印刷の塚田司郎社長、KADOKAWAの五十嵐健一取締役からユーザー視点から見たHID 2025の総括も行われた。
その中でHunkeler AGの中尾誠一氏からは、「HIDの魅力と目指すもの」をテーマに、今回のHID 2025の全体概要について説明が行われた。
HID 2025は今年2月24日から27日までの4日間、スイス・ルツェルンで開催された。今回は、1万平米の展示スペースに120社以上(2023年より20社増)が出展し、6,800名が来場した。
中尾氏は、「HIDは、デジタル印刷機と後加工機に特化したイベントで今回、15回目の開催となる。HDIの魅力の1つは、パートナー企業の協力である。印刷機や各種ソフトウェア、資材などフンケラー1社だけでは、紹介できない製品をパートナー企業の協力を得ることで、ソリューションとして提案できるようになる。また、我々にとって競合となる後加工機メーカーにも参加してもらっていることも大きな特徴といえる」と回を重ねるごとに規模を拡大してきたHIDの特徴や魅力について説明した。
また、中尾氏は、今回の展示内容として「プリンターについては、昨年のdrupaとほぼ変わらず高速インクジェットやカットシート機が多かった。しかし、drupaの出展から、さらに進化し、より実用化に達した製品を紹介する機会となった」と報告。また、中尾氏は、従来主流であったメーリング関連の展示から、前回に続き今回もアプリケーションは書籍出版が中心であったことを明らかにした。さらに今回の特徴として中尾氏は、「白紙から、ほぼ最終仕上げまでをインラインで完結するソリューションが数多く展示されていた」と、今回のテーマ「CONNECT」に沿った、白紙から印刷・後加工まで、複数の異なるベンダーのプリンターと後加工機を完全に統合し、シームレスな接続をしたインラインソリューションが大きな注目を集めていたことを報告した。
なお、最終プログラムのシークレット・セッションでは、PODi理事の兵藤伊織氏をモデレーターに、KADOKAWAの五十嵐取締役、ハイデルベルグ・ジャパンの加来淑郎氏によるパネルディスカッションも行われた。
最新ニュース
エプソン、世界最少の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が「機械遺産」に選定
2025年8月7日
セイコーエプソン(株)がエプソンミュージアム諏訪(長野県諏訪市)に所蔵している、1968年より発売した世界最小(同社調べ(当時))の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が、(一...全文を読む
リコー、広幅対応DTFプリンター「RICOH Pro D1600」を松井色素化学工業所に供給開始
2025年8月7日
(株)リコー(大山晃社長)は、産業用テキスタイル印刷市場向けに、高生産性を実現する広幅対応Direct To Film(DTF)プリンター「RICOH Pro D1600」について、...全文を読む
コニカミノルタ、反応染料用インライン前処理インク「O'ROBE」の提供開始
2025年7月29日
コニカミノルタ(株)(本社/東京都千代田区、大幸利充社長、以下、コニカミノルタ)は、インクジェットテキスタイルプリンター「Nassenger(ナッセンジャー)」シリーズ用インクとして...全文を読む
KOMORI、Landa社の債務調整手続申請を受けその対応を報告
2025年7月14日
(株)小森コーポレーション(東京都墨田区、持田訓社長、以下「KOMORI」)は7月11日、KOMORIの取引先であるイスラエルのLanda Corporation Ltd.(以下、「...全文を読む
パラシュート、スマホで偽造品識別が可能なデジタル暗号化技術サービスの提供開始
2025年7月1日
パラシュート(株)(東京都世田谷区、兵藤伊織社長)は2025年7月1日から、SaaSプラットフォームをベースとしたデジタル暗号化技術サービス(DET Service)の提供を開始した...全文を読む
新着トピックス
門那シーリング印刷(大阪)、除電機能で作業効率向上[Revoria Press PC1120導入事例]
2025年8月8日ケーススタディ
大阪を拠点に多種多様なシール・ラベルの製造を手がける門那シーリング印刷(株)(本社/大阪市西淀川区大野3-7-18門那宏徳社長)は、2023年9月に富士フイルムのプロダクションプリン...全文を読む
尾崎スクリーン、熱転写の新たな領域へ[HP Indigo 7K デジタル印刷機導入事例]
2025年8月4日ケーススタディ
衣類などへの転写プリントに使用する熱転写シートの製造・販売を手掛ける(株)尾崎スクリーン(本社/香川県坂出市、瀧本悠子社長)は、「HP Indigo 7K デジタル印刷機」を活用した...全文を読む
リンクス、スキルレスで人材確保、育成期間短縮[JetPress750S導入事例]
2025年6月27日ケーススタディ
「アイデア什器」の(株)リンクス(本社/岐阜県関市倉知2639-1、吉田哲也社長)は昨年11月、富士フイルムの枚葉インクジェットデジタルプレス「JetPress750S」(厚紙仕様)...全文を読む
PODi、HID2025で発信された「デジタル+後加工」の最新動向について情報共有
2025年4月22日ニュース
(一社)PODi(荒井純一代表理事)は4月17日、TKPガーデンシティPREMIUM田町(東京都港区)において「HUNKELER INNOVATIONDAYS 2025(HID 2025)報告セミナー『君はフンケラーを見たか?』」を開催し、およそ100名が参加した。
冒頭、主催者を代表して挨拶した荒井代表理事は「昨今、印刷関連の展示会が苦戦を強いられるなか、Hunkeler Innovation Daysは規模を拡大するとともに集客増を達成している。今回は『CONNECT!』をテーマに輪転タイプのデジタル印刷機と後加工を連携したソリューションが多数展示された」とHID 2025の開催概要を報告した上で「PODiではツアーを組んで会場視察を行ってきた。時節柄、現地視察は難しいと感じる企業も多くいるはず。そこで今回、出展した主要メーカー各社の協力のもと、出展内容などを共有する場を設けた。ぜひ、多くの情報を持ち帰ってもらいたい」と、今回のイベント開催の意義を説明した。
今回の報告会では、HID 2025に参加したHunkeler AG、富士フイルムビジネスイノベーション、リコージャパン、日本HP、ミューラー・マルティニジャパン、コダック、SCREEN グラフィックソリューションのメーカー7社が登壇し、それぞれの出展内容を報告。また、視察ツアーに参加した錦明印刷の塚田司郎社長、KADOKAWAの五十嵐健一取締役からユーザー視点から見たHID 2025の総括も行われた。
その中でHunkeler AGの中尾誠一氏からは、「HIDの魅力と目指すもの」をテーマに、今回のHID 2025の全体概要について説明が行われた。
HID 2025は今年2月24日から27日までの4日間、スイス・ルツェルンで開催された。今回は、1万平米の展示スペースに120社以上(2023年より20社増)が出展し、6,800名が来場した。
中尾氏は、「HIDは、デジタル印刷機と後加工機に特化したイベントで今回、15回目の開催となる。HDIの魅力の1つは、パートナー企業の協力である。印刷機や各種ソフトウェア、資材などフンケラー1社だけでは、紹介できない製品をパートナー企業の協力を得ることで、ソリューションとして提案できるようになる。また、我々にとって競合となる後加工機メーカーにも参加してもらっていることも大きな特徴といえる」と回を重ねるごとに規模を拡大してきたHIDの特徴や魅力について説明した。
また、中尾氏は、今回の展示内容として「プリンターについては、昨年のdrupaとほぼ変わらず高速インクジェットやカットシート機が多かった。しかし、drupaの出展から、さらに進化し、より実用化に達した製品を紹介する機会となった」と報告。また、中尾氏は、従来主流であったメーリング関連の展示から、前回に続き今回もアプリケーションは書籍出版が中心であったことを明らかにした。さらに今回の特徴として中尾氏は、「白紙から、ほぼ最終仕上げまでをインラインで完結するソリューションが数多く展示されていた」と、今回のテーマ「CONNECT」に沿った、白紙から印刷・後加工まで、複数の異なるベンダーのプリンターと後加工機を完全に統合し、シームレスな接続をしたインラインソリューションが大きな注目を集めていたことを報告した。
なお、最終プログラムのシークレット・セッションでは、PODi理事の兵藤伊織氏をモデレーターに、KADOKAWAの五十嵐取締役、ハイデルベルグ・ジャパンの加来淑郎氏によるパネルディスカッションも行われた。
新着ニュース
-
エプソン、世界最少の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が「機械遺産」に選定
2025年8月7日 ニュース
-
リコー、広幅対応DTFプリンター「RICOH Pro D1600」を松井色素化学工業所に供給開始
2025年8月7日 ニュース
-
コニカミノルタ、反応染料用インライン前処理インク「O'ROBE」の提供開始
2025年7月29日 ニュース
-
KOMORI、Landa社の債務調整手続申請を受けその対応を報告
2025年7月14日 ニュース
-
パラシュート、スマホで偽造品識別が可能なデジタル暗号化技術サービスの提供開始
2025年7月1日 ニュース
新着トピックス
-
門那シーリング印刷(大阪)、除電機能で作業効率向上[Revoria Press PC1120導入事例]
2025年8月8日 ケーススタディ
-
尾崎スクリーン、熱転写の新たな領域へ[HP Indigo 7K デジタル印刷機導入事例]
2025年8月4日 ケーススタディ
-
リンクス、スキルレスで人材確保、育成期間短縮[JetPress750S導入事例]
2025年6月27日 ケーススタディ
-
コニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
2025年6月4日 製品・テクノロジー
-
大村印刷、特殊トナーと用紙対応力で小ロット・高付加価値ニーズに対応
2025年5月8日 ケーススタディ
SNSランキング
- 50sharesリコー、企業内・商用印刷の幅広いニーズに対応するカラー機の新機種発売
- 47sharesキヤノンPPS、4月11日「Hunkeler Innovationdays 2025レポートセミナー」開催
- 38shares門那シーリング印刷(大阪)、除電機能で作業効率向上[Revoria Press PC1120導入事例]
- 38sharesコニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
- 37sharesSCREEN GAとSCREEN GPJ、「パッケージに彩りを」テーマに「JAPAN PACK 2025」に出展
- 33sharesウケゼキ、小ロット厚紙・パッケージ印刷を強化[Revoria PressEC1100導入事例]
- 30sharesコニカミノルタジャパン、機能強化モデル「AccurioPress C7100 ENHANCED」発売
- 28sharesパラシュート、Webプラットフォームをベースとした販促資材管理サービスの提供開始
- 28shares日印機工とプリデジ協、IGAS2027の日程決定-2027年8月に東京ビッグサイトで開催
- 26shares富士フイルムBI、国内外のデジタル印刷作品を評価するコンテストで日本から過去最多の7作品が入賞
おすすめコンテンツ
尾崎スクリーン、熱転写の新たな領域へ[HP Indigo 7K デジタル印刷機導入事例]
竹田印刷、多様な個性をかたちに〜アール・ブリュット作品を世界に発信
奥村印刷、新たな価値を紙に付加〜「折り紙食器 beak」でIPA2024に入賞