日本企業のIoTへの取り組み - 理想と現実のギャップ明らかに
2018年5月7日マーケティング企業・経営
-
ガートナー ジャパン(株)は、日本企業によるIoT(モノのインターネット)への取り組みに関して調査結果を発表した。
国内外で新たなテクノロジーに対する関心が高まる中、IoTは人工知能(AI)と並び大きな注目を集めており、こうした状態は今後数年にわたり続くとみられている。
ガートナーは2018年2月、従業員数500人以上の日本企業を対象として、IoTの推進に関する調査を実施。その結果、企業はIoTがビジネスに大きな変革をもたらすものであると期待している一方で、経営者のIoTに対する理解、ビジネスの変革への決断、IoTを推進する人材、テクノロジーの成熟度などに懸念を抱いているという実態が明らかになった。
今回の調査において、自社のIoT推進体制に関して、慣習やルールを刷新する決断力が足りないと感じているかとの質問に対して、「そう思う」と回答した企業は調査対象全体の57.7%に上った。また、IoTの推進体制を確立済みである企業に絞って回答を集計すると、その割合はさらに高くなり、80.3%の企業が決断力の不足を感じている現状が浮き彫りになった。また、テクノロジー人材が不足していると回答した割合は、調査対象全体では5割程度であったのに対し、IoTの推進体制を確立済みの企業に絞って集計すると、7割近くに達した。
IoTに関わるテクノロジーへの関心と取り組みについて質問した結果では、実際に検証を始めているテクノロジーの上位3つに、「デバイスの内部あるいは環境を把握するセンシング・テクノロジー」「プライバシーを保護するテクノロジー」「デバイスをコントロールする制御テクノロジー」が挙げられた。もっとも全体としては特定のテクノロジーに関心が偏ったり、検討が進んだりしているわけではなく、さまざまなテクノロジーが注目され、取り組みが行われているという状況が明らかになっている。その一方で、関心はあるものの、テクノロジーの成熟度が十分でない、テクノロジーを理解している人材がいないなどといった理由から、手を付けられていない企業の割合が実際に検証を始めている企業の割合の約2倍もしくはそれ以上に及んでいることも明らかとなった。新着トピックス
奥村印刷、新たな価値を紙に付加〜「折り紙食器 beak」でIPA2024に入賞
2024年11月20日企業・経営
奥村印刷(株)(本社/東京都北区、奥村文泰社長)は、2024年度の「Innovation Print Awards(以下、IPA)」において、「サステナビリティ部門」第1位を獲得した...全文を読む
富士フイルム、TOKYO PACKでブランドオーナーにデジタル印刷活用促す
2024年11月15日マーケティング
「もっと自由にパッケージ・オンデマンド」─富士フイルムグループは、10月23日から開催された「TOKYO PACK 2024(東京国際包装展)」において、富士フイルムが独自開発した幅...全文を読む
最新ニュース
日本HP、KADOKAWA「出版製造流通DXプロジェクト」を支援
2025年1月21日
(株)日本HP(本社/東京都港区、岡戸伸樹社長)は1月16日、(株)KADOKAWA(本社/東京都千代田区、夏野剛社長・CEO)の運営する埼玉県所沢市の大型文化複合施設「ところざわサ...全文を読む
2025年1月20日
ローランド ディー.ジー.(株)は、大判インクジェットプリンターTrueVISシリーズ「LG-640/540/300」と、DGXPRESSシリーズの「UG-642」で使用できる拡張テ...全文を読む
swissQprint、第5世代フラットベッド新モデル-生産性23%向上
2025年1月14日
swissQprintは、プラットフォームを全面的に刷新し、生産性、精度、アプリケーションの多用途性を新たなレベルへと引き上げたフラットベッド新世代モデルを発表した。新モデルは従来機...全文を読む
日本企業のIoTへの取り組み - 理想と現実のギャップ明らかに
2018年5月7日マーケティング企業・経営
ガートナー ジャパン(株)は、日本企業によるIoT(モノのインターネット)への取り組みに関して調査結果を発表した。
国内外で新たなテクノロジーに対する関心が高まる中、IoTは人工知能(AI)と並び大きな注目を集めており、こうした状態は今後数年にわたり続くとみられている。
ガートナーは2018年2月、従業員数500人以上の日本企業を対象として、IoTの推進に関する調査を実施。その結果、企業はIoTがビジネスに大きな変革をもたらすものであると期待している一方で、経営者のIoTに対する理解、ビジネスの変革への決断、IoTを推進する人材、テクノロジーの成熟度などに懸念を抱いているという実態が明らかになった。
今回の調査において、自社のIoT推進体制に関して、慣習やルールを刷新する決断力が足りないと感じているかとの質問に対して、「そう思う」と回答した企業は調査対象全体の57.7%に上った。また、IoTの推進体制を確立済みである企業に絞って回答を集計すると、その割合はさらに高くなり、80.3%の企業が決断力の不足を感じている現状が浮き彫りになった。また、テクノロジー人材が不足していると回答した割合は、調査対象全体では5割程度であったのに対し、IoTの推進体制を確立済みの企業に絞って集計すると、7割近くに達した。
IoTに関わるテクノロジーへの関心と取り組みについて質問した結果では、実際に検証を始めているテクノロジーの上位3つに、「デバイスの内部あるいは環境を把握するセンシング・テクノロジー」「プライバシーを保護するテクノロジー」「デバイスをコントロールする制御テクノロジー」が挙げられた。もっとも全体としては特定のテクノロジーに関心が偏ったり、検討が進んだりしているわけではなく、さまざまなテクノロジーが注目され、取り組みが行われているという状況が明らかになっている。その一方で、関心はあるものの、テクノロジーの成熟度が十分でない、テクノロジーを理解している人材がいないなどといった理由から、手を付けられていない企業の割合が実際に検証を始めている企業の割合の約2倍もしくはそれ以上に及んでいることも明らかとなった。
新着トピックス
-
FFGS、潜在ニーズ発見と技術検証の場として機能[Solution Design Lab.]
2024年12月23日 企業・経営
-
竹田印刷、多様な個性をかたちに〜アール・ブリュット作品を世界に発信
2024年12月6日 企業・経営
-
奥村印刷、新たな価値を紙に付加〜「折り紙食器 beak」でIPA2024に入賞
2024年11月20日 企業・経営
-
富士フイルム、TOKYO PACKでブランドオーナーにデジタル印刷活用促す
2024年11月15日 マーケティング
-
価値協創で新たな潮流|エイエイピー、Jet Press 750Sが新たなステージへ
2024年11月13日 企業・経営
新着ニュース
SNSランキング
- 41sharesローランドDG、UVプリンターが紙器パッケージ製作に対応
- 39sharesSCREEN、Hunkeler Innovationdaysでインクジェットと後加工機の連携披露
- 39sharesミマキ、印刷脱色技術実用化でタペストリーのアップサイクル実現
- 38sharesKOMORI、241名が来場した新春特別内覧会のデモ動画(Impremia IS29s」公開
- 36sharesエプソン、使いやすさと安定稼働を両立したエプソン初のDTF専用プリンター発売
- 33sharesFFGS、潜在ニーズ発見と技術検証の場として機能[Solution Design Lab.]
- 29sharesKOMORI、インクジェット印刷機とデジタル加飾機の連携披露
- 25shares富士フイルムBI、デジタル印刷作品のコンテスト「IPA」の作品募集開始
- 25sharesSCREEN GA、高速連帳IJの次世代モデル「Truepress JET 520NX AD」発売
- 25shares富士フイルムBI、1パス5色印刷を可能にしたミドルレンジモデルを発売