包装の市場は、国内は微増ないし横ばいですが、これは日本の人口構成が高齢者が多く、人口増加が微増ないし減少傾向であるためです。逆に人口が増加する、特に若い人口が多い国は、包装の需要は伸びています。インドは、軟包装の伸びが最も期待できる産業とも言われています。世界の包装の市場は、Piraの調査資料では平均の伸びが3.4%で、2024年には100兆円と予測されています。
国内の包装市場は、公益社団法人 日本包装技術協会のまとめた資料によると、平成26年では、以下の通りです。
金額

数量

包装材料の印刷あるいは包装材料のラミネート加工を行う上では、特に内容物の保護についての知識が必要です。包装全体の7割近いシェアを持つ食品包装について、包装がどのようにして食品の保護をしているかを以下の図で説明します。
これは、食品包装の断面図と思ってください。

・包装は、PETフィルム、OPPフィルム、ONフィルム(延伸ナイロンフィルム)に裏印刷(裏刷り)され、PE(ポリエチレン)、LLDPE(リニアローデンシティポリエチレン)、CPP(ポリプロピレン)などのフィルムがHS層(ヒートシール層)としてラミネート(貼合わせ)されます。
・どのフィルムに印刷するかは、中身の食品、包装後にボイル殺菌、レトルト殺菌、冷凍流通など、後処理と販売時の温度条件など多くの要因を考えて選定されます。
・包装は、ヒートシールにより密封され、包装内部と外部は、このラミネートされた包装材料で空気の流入が基本的には遮断され、保護されます。この辺は、後日、もう少し詳細を説明します。
・外部からの酸素、水蒸気、匂いなどは、このラミネート材料の構成でカットされますが、完全カットではなく、それぞれのフィルムの特性に応じ、酸素、水蒸気は、ラミネート材を透過し、中身の食品に到達し、食品の酸化、湿気を帯びた状態になり、美味しさがなくなります。これを極力抑えるのが包装技術です。
・包装材料の印刷あるいは包装材料のラミネート加工を行う場合は、使用するフィルムの特性を熟知し、正しい包装設計が行える実力が必要です。
次回はこの続きを説明します。

住本技術士事務所 所長 住本充弘氏(すみもと みつひろ)
技術士(経営工学)、包装管理士((社)日本包装技術協会認定)
日本包装コンサルタント協会会員・理事
技術士包装物流グループ会員・理事
日本包装学会会員
新着トピックス
swissQprint、ビジネスの将来的な成長を促進するワイドフォーマットプリンタ
2025年11月25日ケーススタディ
swissQprintのユーザーであるMayfield Press社とPip n Chip社(まったく異なる業種)の2社は、swissQprintのマシンが自社のビジネスニーズに合わ...全文を読む
樋口印刷所(大阪)、下請け100%のJet Pressビジネスとは
2025年10月8日ケーススタディ
「刷り技術集団」として下請けに徹する(有)樋口印刷所(大阪市東住吉区桑津、樋口裕規社長)は、コロナ禍にあった2021年12月、富士フイルムの商業印刷向け枚葉インクジェットデジタルプレ...全文を読む
最新ニュース
トキワ印刷、厚紙仕様のIJデジタルプレス「JetPress750S」導入
2025年12月26日
パッケージおよび厚紙・特殊紙印刷のトキワ印刷(株)(本社/大阪府東大阪市池島町、渡辺貞城社長)はこのほど、富士フイルムの枚葉インクジェットデジタルプレス「JetPress750S」(...全文を読む
2025年12月26日
DICグラフィックス(株)(甲斐敏幸社長)は、デザイン・印刷・マーケティング業務を支援する色見本帳アプリ「DICデジタルカラーガイド」に、業界初の「AI配色検索機能」を搭載した。 ...全文を読む
コダック、自動化や統合性を強化したPRINERGY最新バージョン発表
2025年12月26日
コダックは、PRINERGYソフトウェアの新バージョン11.5を発表した。 PRINERGYプラットフォームは、アナログ印刷とデジタル印刷の両方にわたり、生産を効率化・最適化する統...全文を読む
連載|より包装材料の印刷の理解を深めるために - 2
伸びるデジタル印刷と包装分野への参入
2018年6月13日スペシャリスト

一般社団法人PODi
1996年に米国で誕生した世界最大のデジタル印刷推進団体。印刷会社800社、ベンダー50社以上が参加し、デジタル印刷を活用した成功事例をはじめ、多くの情報を会員向けに公開している。また、WhatTheyThinkをはじめDMAなどの海外の団体と提携し、その主要なニュースを日本語版で配信している。
包装の市場は、国内は微増ないし横ばいですが、これは日本の人口構成が高齢者が多く、人口増加が微増ないし減少傾向であるためです。逆に人口が増加する、特に若い人口が多い国は、包装の需要は伸びています。インドは、軟包装の伸びが最も期待できる産業とも言われています。世界の包装の市場は、Piraの調査資料では平均の伸びが3.4%で、2024年には100兆円と予測されています。
国内の包装市場は、公益社団法人 日本包装技術協会のまとめた資料によると、平成26年では、以下の通りです。
金額

数量

包装材料の印刷あるいは包装材料のラミネート加工を行う上では、特に内容物の保護についての知識が必要です。包装全体の7割近いシェアを持つ食品包装について、包装がどのようにして食品の保護をしているかを以下の図で説明します。
これは、食品包装の断面図と思ってください。

・包装は、PETフィルム、OPPフィルム、ONフィルム(延伸ナイロンフィルム)に裏印刷(裏刷り)され、PE(ポリエチレン)、LLDPE(リニアローデンシティポリエチレン)、CPP(ポリプロピレン)などのフィルムがHS層(ヒートシール層)としてラミネート(貼合わせ)されます。
・どのフィルムに印刷するかは、中身の食品、包装後にボイル殺菌、レトルト殺菌、冷凍流通など、後処理と販売時の温度条件など多くの要因を考えて選定されます。
・包装は、ヒートシールにより密封され、包装内部と外部は、このラミネートされた包装材料で空気の流入が基本的には遮断され、保護されます。この辺は、後日、もう少し詳細を説明します。
・外部からの酸素、水蒸気、匂いなどは、このラミネート材料の構成でカットされますが、完全カットではなく、それぞれのフィルムの特性に応じ、酸素、水蒸気は、ラミネート材を透過し、中身の食品に到達し、食品の酸化、湿気を帯びた状態になり、美味しさがなくなります。これを極力抑えるのが包装技術です。
・包装材料の印刷あるいは包装材料のラミネート加工を行う場合は、使用するフィルムの特性を熟知し、正しい包装設計が行える実力が必要です。
次回はこの続きを説明します。

住本技術士事務所 所長 住本充弘氏(すみもと みつひろ)
技術士(経営工学)、包装管理士((社)日本包装技術協会認定)
日本包装コンサルタント協会会員・理事
技術士包装物流グループ会員・理事
日本包装学会会員
新着トピックス
-
帆風(東京)、デジタル印刷のリードタイム短縮[Revoria XMF PressReady導入事例]
2025年12月26日 ケーススタディ
-
FFGS、機械・材料・サービスを「三位一体」で
2025年11月28日 企業・経営
-
swissQprint、ビジネスの将来的な成長を促進するワイドフォーマットプリンタ
2025年11月25日 ケーススタディ
-
樋口印刷所(大阪)、下請け100%のJet Pressビジネスとは
2025年10月8日 ケーススタディ
-
ダイコウラベル、新市場への進出に貢献〜デジタルの強みで顧客メリットを創出
2025年10月7日 ケーススタディ










