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富士ゼロックス、海老名にオープンイノベーション拠点「Future Edge」開設

印刷業務の生産性向上・働き方改革の実証にも取り組む

2018年6月5日ニュース

 富士ゼロックス(株)(栗原博社長)は、印刷技術を活用したコミュニケーションの変革に対して顧客とともに取り組むオープンイノベーション拠点「Future Edge」を海老名事業所(神奈川県海老名市)内に開設した。印刷業務における生産性向上や働き方変革の実証にも取り組み、国内外の同社拠点と連携するハブ&スポーク体制のハブとして、グローバルな視点でコミュニケーションビジネスの未来を切り拓く最前線の拠点となることを目指す。
5月30日にオープニングセレモニー開催
 同施設は、機器や関連ソフトウェアを展示するための単なるショウルームではなく、「制約からの解放」「専門性からの開放」「よりクリエイティブな働き方へ」といった3つの価値を提供する同社の新たな価値提供戦略「Smart Work Innovation」に基づいて、これらの価値を印刷コミュニケーションの領域において具現化する場。人々の嗜好や価値観は、社会環境の変化やグローバリゼーションにより多様化しており、コミュニケーション手段においても、多様性が求められている。同社では、「機動性・柔軟性といった特長を持つデジタル印刷がより一層の有用性を発揮していくためには、高度化する少ロット多品目生産に順応し、価値観の多様性を反映する仕組み作りが求められる」としている。

 「Future Edge」で取り組むのは、コミュニケーションにおけるコンテンツを生成する上流工程から、生産工程を経て、必要とされるタイミング・場所・かたちで届ける下流工程までの、印刷バリューチェーン全体におけるコミュニケーションビジネスの変革である。

 また、IoT・AI・RPA(Robotic Process Automation)といった技術を活用することで、印刷ジョブをリモートで把握し、人手を介していたワークフローを自動化するなど、印刷業務における生産性向上や働き方変革を実証していく。

 総面積約7,000平方メートルのスペースには、同社製全プロダクションプリンタ・関連ソフトやサービスに加え、富士フイルムのインクジェットデジタルプレス「Jet Press 720S」や印刷ワークフローシステム「XMF」などを集結し、グループ企業全体でのビジネスシナジーを最大化。また、常に最先端の仕組みやノウハウの実装を図るために、国内外のパートナー企業やイノベーターとの連携をこれまで以上に加速する。技術開発の基幹拠点である海老名事業所内で、営業やシステムエンジニアだけでなく、開発・生産担当者やパートナー企業が直接顧客との課題探索や実証などの活動に取り組む拠点となる。

「Future Edge」の主な構成

 「Future Edge」を構成するのは、コミュニケーションに関するアイデアや仕組みを体感・検証する場「Smile Garden」と、そこから生み出される多様なデジタル印刷ニーズを具現化し、シームレスな加工やデリバリーを実証する場「Smart Factory」である。

Smile Garden

 多様な人々が暮らすコミュニティにおけるコミュニケーションのあり方を構想し、ビジネスモデルをユーザーと探求する場。さまざまなアプリケーションやクラウドサービスを活用した、より良いコミュニケーションを生み出す仕組みを常設・更新し、実際に体感しながらワークショップを展開することで、新たなビジネスモデルに関する仮説をユーザーとともに作りあげていく。外部からも広く参加者を募り、アイデアを出し合い、技術革新にもつながる種を見出すオープンイノベーションイベントも開催予定。
Smile Garden
Smart Factory

 最新技術によって印刷ワークフロー全体の見える化、設置されている各種デジタル印刷機・後加工システムを使い、未来の印刷工場の生産性改革の体感と実証を進める場。「Smile Garden」で生成されたデジタルコンテンツは、「Smileカーブ」の印刷工程を担う「Smart Factory」に流れて多様な用途に応じた印刷物が生産・加工され、必要とされる人に必要なタイミング・場所・かたちで届ける仕組みを作る。富士ゼロックスと富士フイルムが連携する、デジタル印刷とオフセット印刷が融合したワークフローを核に、上流から下流まで一気通貫のバリューチェーンを具現化する。
Smart Factory

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Smile Garden
Smart Factory

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Smart Factory

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