DKSH、デジタルラベル加工機「Labelfire340」が日本に初上陸
モジュラー設計に強み〜フレキシブルな生産プロセス実現
2020年4月1日ニュース
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DKSHジャパン(株)(本社/東京都港区、マイケル・ロフラード社長)はこのほど、同社が日本市場における独占販売代理店をつとめるスイス・ガルス社製モジュール式デジタルラベル加工ソリューション「Labelfire340」の日本1号機が今夏に設置されることを明らかにした。
今回、日本に初上陸することになった「Labelfire340」は、ガルス社とハイデルベルグの共同プロジェクトで開発されたモジュール式デジタルラベル加工ソリューション。Labelexpo Europe 2015で「ガルスDCS340」として発表された後、drupa2016でハイデルベルグ社のデジタル印刷機ポートフォリオ「fire」ブランドのひとつ「Labelfire340」としてリリースされたもの。すでにワールドワイドでおよそ45台が稼働している。
「fire」とは、デジタル印刷機の性能、ダイナミズム、成長を表現したもので、またデジタルデータとインクを発射(fire)して用紙に転写するという意味もある。その中で、アジア地域においてもすでに稼働している「Labelfire340」が今回、満を持して日本に初上陸することになる。
富士フイルムのインクジェットヘッド「SAMBA」を搭載した8色デジタル印刷ユニット(CMYK+W+OGV)を中心として、その前後にフレキソやコールドフォイル、ダイカットといったユニットをインラインで統合。さらにロータリースクリーン印刷ユニットにより、透明フィルム上に隠蔽性の高い白色印刷を実現するほか、盛り上げやメタリックなどの特殊効果を付加することも可能になっている。異なるこれらモジュールは1つのタッチパネルコンソールで制御でき、システム全体がハイデルベルグのプリントメディアワークフロー「プリネクトDFE-L(Digital Front end for Labels)」に統合され、スマートプリントショップを稼働させることができる。
Native解像度は1,200×1,200dpi、生産スピードは70m/分。ガルス社では「デジタル印刷物の70〜80%が2工程以上の後加工を必要としている」とし、ワンパスデジタルラベル生産による生産性とコスト競争力といった優位性を強調している。
◇ ◇
ガルス社は、食品、化粧品、医薬品など、安全性と健康が最重視される産業で使用されるパッケージ分野にも目を向け、安全で効率的なフレキソ印刷ソリューションを提供するグローバル企業。スイスのほか、ドイツにも生産工場を有し、全世界に販売網を展開している。
同社は、およそ世界のラベル印刷市場において高い成長が期待されるアジアパシフィック地域での事業を強化しており、そこで鍵となるのは「低コスト」「生産性」「付加価値」で、フレキシブルなプロセスを生み出すモジュラー設計思想を強みとしている。
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