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高速オフセット、商業オフセット輪転機にProsper S10を4ヘッド搭載

バリアブル印刷+2色刷り 〜 真似のできないオンリーワンの仕事目指す

2016年3月25日ケーススタディ

赤尾 取締役印刷本部長 (株)高速オフセット(本社/大阪市北区梅田3-4-5 毎日新聞ビル6階、橋本伸一社長)は、多ウェブ印刷やワンパス加工に続く、新しい付加価値を追い求めて商業オフ輪に「Kodak Prosper S10インクジェットプリンティングシステム」を4ヘッド搭載。新聞から一般商業印刷物まで、斬新なアイデアでバリアブル印刷を積極的に活用している。「Prosper S10を活用したバリアブル印刷+2色刷りで、他社には真似のできない仕事、当社にしかできないオンリーワンの仕事を目指す」

新聞印刷と商業印刷を両翼に「発想から発送まで」をカバーする総合印刷会社

 高速オフセットは、新聞印刷から一般商業印刷まで幅広い印刷事業を展開する毎日新聞グループの総合印刷会社である。毎日新聞をはじめ、スポーツ紙や業界紙など数多くの日刊紙を印刷するほか、自治体・官公庁の広報紙誌、一般企業の各種販促ツール(カタログ、パンフレット、チラシなど)、帳票類、書籍、記念誌・社史など多種多様な印刷物の企画から編集デザイン、印刷・製本・後加工まで一貫したサービスを提供している。
竹林 部長 大阪市北区に本社を構え、大阪、岡山、関東に合計6つの生産拠点がある。新聞オフ輪は9台、商業オフ輪は10台、さらに枚葉印刷機4台、フォーム印刷機4台など、プリプレスから後加工まで業界トップクラスの設備と能力を完備し、顧客のあらゆるニーズに対応している。なかでも堺市にある商業印刷部門の中核拠点、商業印刷センターでは、複数の商業オフ輪を連結した多ウェブ印刷(4in1、3in1、2in1)や、ワンパスでのハガキ貼付け、ミシン目入れ、グルー製本など付加価値の高いサービスで差別化を図り「多ウェブ印刷=高速オフセット」というポジションを確立している。新聞印刷と商業印刷という2つの分野で培われた技術や経験を相互に活用しながら、他社にないサービスを次々と生み出していくのも、同社の強みに他ならない。その延長線上に、今回のKodak Prosper S10インクジェットプリンティングシステムの導入があった。

西日本初! 商業オフ輪にProsper S10を4台搭載

三藤 課長 同社がProsper S10を導入したのは2015年2月のこと。商業印刷センターの商業オフ輪5号機の更新にあわせて、隣接する6号機に4台(2列×2ヘッド)のProsper S10が搭載された。この5号機と6号機は連結稼働(2in1)によって、タブロイド判で最大16頁の印刷が可能になる。今回、Prosper S10を導入した理由について、取締役印刷本部長 商業印刷センター長の赤尾一氏は次のように話している。
 「今回の機器更新に際しては、5号機と6号機でどういうシステムを構築するのか、他社にはない新しい付加価値の創出ができないかを考えた。まずは、現在保有の加工機にはない新しい機構を取り入れる、すなわち、より複雑な加工で付加価値を上げるということを検討したが、関西圏はロットが少なく、仕事替えに手間がかかる加工機で稼働率を上げることは困難であるという課題にぶつかった。その一方、Prosper S10はバリアブル印刷が可能で、仕事替えが容易なので、多品種極小ロットの付加価値向上に役立つと思い、導入を決断した」
 赤尾取締役が、コダックのインクジェット装置に着目したのは4年前に遡る。既設の商業オフ輪に追加装備できないかを模索していたが、当時はバリアブル印刷の市場ニーズが充分ではないと先送りになっていた。その意味で今回は満を持しての導入となった。機種設定では他社製品とも比較したが、高速オフ輪に追随できる印字スピード、品質、性能面で満足できる製品は「コダックしかなかった」と赤尾取締役は断言している。
2列×2ヘッドで幅20cm、2色印刷が可能なProsper S10

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赤尾 取締役印刷本部長 (株)高速オフセット(本社/大阪市北区梅田3-4-5 毎日新聞ビル6階、橋本伸一社長)は、多ウェブ印刷やワンパス加工に続く、新しい付加価値を追い求めて商業オフ輪に「Kodak Prosper S10インクジェットプリンティングシステム」を4ヘッド搭載。新聞から一般商業印刷物まで、斬新なアイデアでバリアブル印刷を積極的に活用している。「Prosper S10を活用したバリアブル印刷+2色刷りで、他社には真似のできない仕事、当社にしかできないオンリーワンの仕事を目指す」

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 高速オフセットは、新聞印刷から一般商業印刷まで幅広い印刷事業を展開する毎日新聞グループの総合印刷会社である。毎日新聞をはじめ、スポーツ紙や業界紙など数多くの日刊紙を印刷するほか、自治体・官公庁の広報紙誌、一般企業の各種販促ツール(カタログ、パンフレット、チラシなど)、帳票類、書籍、記念誌・社史など多種多様な印刷物の企画から編集デザイン、印刷・製本・後加工まで一貫したサービスを提供している。
竹林 部長 大阪市北区に本社を構え、大阪、岡山、関東に合計6つの生産拠点がある。新聞オフ輪は9台、商業オフ輪は10台、さらに枚葉印刷機4台、フォーム印刷機4台など、プリプレスから後加工まで業界トップクラスの設備と能力を完備し、顧客のあらゆるニーズに対応している。なかでも堺市にある商業印刷部門の中核拠点、商業印刷センターでは、複数の商業オフ輪を連結した多ウェブ印刷(4in1、3in1、2in1)や、ワンパスでのハガキ貼付け、ミシン目入れ、グルー製本など付加価値の高いサービスで差別化を図り「多ウェブ印刷=高速オフセット」というポジションを確立している。新聞印刷と商業印刷という2つの分野で培われた技術や経験を相互に活用しながら、他社にないサービスを次々と生み出していくのも、同社の強みに他ならない。その延長線上に、今回のKodak Prosper S10インクジェットプリンティングシステムの導入があった。

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三藤 課長 同社がProsper S10を導入したのは2015年2月のこと。商業印刷センターの商業オフ輪5号機の更新にあわせて、隣接する6号機に4台(2列×2ヘッド)のProsper S10が搭載された。この5号機と6号機は連結稼働(2in1)によって、タブロイド判で最大16頁の印刷が可能になる。今回、Prosper S10を導入した理由について、取締役印刷本部長 商業印刷センター長の赤尾一氏は次のように話している。
 「今回の機器更新に際しては、5号機と6号機でどういうシステムを構築するのか、他社にはない新しい付加価値の創出ができないかを考えた。まずは、現在保有の加工機にはない新しい機構を取り入れる、すなわち、より複雑な加工で付加価値を上げるということを検討したが、関西圏はロットが少なく、仕事替えに手間がかかる加工機で稼働率を上げることは困難であるという課題にぶつかった。その一方、Prosper S10はバリアブル印刷が可能で、仕事替えが容易なので、多品種極小ロットの付加価値向上に役立つと思い、導入を決断した」
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