イギリス・サリー州サービトンのクリエイティブプロダクションであるエコー・ハウス社は、2018年6月、富士フイルムの最新製品である超高画質・高速UVインクジェットロールプリンター「Acuity Ultra」(国内発売は2018年秋頃の予定)を世界に先駆けて導入した。5月にベルリンで開催されたFESPA2018の会場で発表されたばかりの「Acuity Ultra」の出力品質やスピードに驚き、採用を即決。翌月には設置を終え、本稼働を開始した。この大胆な決断力、実行力は、どのような社風から生まれるものなのか。「Acuity Ultra」導入の経緯や、実際に使用してみての手応え、今後への期待などについて、エコー・ハウス社でテクニカルディレクターを務めるPeter Onyskiw氏に聞いた。
いま我々が求める完璧&最先端のワイドフォーマットプリンター
欧州での発売後すぐに多くの企業から注目された「Acuity Ultra」だが、「世界初導入」の記念すべき1社になったのがエコー・ハウス社。導入に至った流れを、Onyskiw氏は、自社の先取の気質を挙げながら、こう説明する。
「デザイン主導で、さまざまなクライアントの可能性を大きく拡げていくのが、我々のミッションでありビジネス。最高級のワイドフォーマット印刷から自由自在のマルチメディア展開、大判にも小判にも対応できる先進の3D印刷まで、社内の生産設備であらゆるサービスを提供でき、企画・デザインから印刷・加工、現場での設置・施工にいたるまで、我々はクリエイティブな生産プロセスのすべてを一貫して総合的にこなせる。そんな豊富な知識や経験を活かし、これまで、高級品の小売店や、世界的に有名な博物館、展示会場などで数々の実績を挙げながら、それに甘んじることなく次々と新たな挑戦を続けてきた。そして、クリエイティブなデザインチームと熟練のプロジェクト管理チームとが協力し合い、いつでも、その時代の最先端をいくテクノロジーに、惜しみない投資をしてきた。今回のAcuity Ultraも、まさに当社が求める完璧かつ最先端の製品であると考え、迷わず導入を決め、我々のスペシャルな印刷技術のひとつに加えて運用を開始した」
導入後すぐにOnyskiw氏は、「Acuity Ultra」が、クライアントへ最高品質のサイン・ディスプレイを提供するための「一大戦力になる」と確信。その根拠のひとつになったのが圧倒的な画質の高さだ。
「オフセットや水性インクシステムに匹敵する極上の品質を実現するこのAcuity Ultraは、再現性重視の室内用ディスプレイ市場、とくに高級ブランド向けに、理想的なマシンだ」
優れた再現性と生産性を両立
仕上がり品質だけではない。「Acuity Ultra」は出力スピードも万全。3.2メートル幅と5メートル幅がラインアップされており、様々なフォーマットサイズやマルチロールにも対応できる。再現性の高さとともに、生産性についても、Onyskiw氏は太鼓判を押す。
「3.5plの超微細なインク液滴量で200平方メートル/時を超える印刷スピードが得られるというのは驚き。マルチロール対応にも大きな可能性を感じる。付加価値の高いアプリケーションを迅速かつ効率よく高品位に印刷できるAcuity Ultraをフル稼働させることで、今後、ハイエンドグラフィックの生産性が大幅に高まっていくだろう」
こうしたOnyskiw氏からの評価を受け、FUJIFILM Speciality Ink Systemsのマーケティングアプリケーションマネージャー、ケビン・ローズ氏はこう締め括った。
「Acuity Ultraは、これまでの出力機では実現が難しかった、品質とスピードの高次元な両立によって、ワイドフォーマットのハイエンドインテリアグラフィック市場に革命を起こした。エコー・ハウス社が、その限りない可能性を認識し、世界初のユーザーになってくれたことを嬉しく思う」
新着トピックス
-
ケーススタディ リンクス、スキルレスで人材確保、育成期間短縮[JetPress750S導入事例]
-
製品・テクノロジー コニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
大村印刷、特殊トナーと用紙対応力で小ロット・高付加価値ニーズに対応
2025年5月8日ケーススタディ
山口県を拠点に、印刷を中心とした情報ソリューション事業を展開する大村印刷(株)(本社/山口県防府市西仁井令1-21-55、河内和明社長)は2022年2月、富士フイルムのプロダクション...全文を読む
ディーエムソリューションズ、最高毎時4万5,000通を達成[KODAK PROSPER S5導入事例]
2025年3月25日ケーススタディ
ディーエムソリューションズ(株)(本社/東京都武蔵野市御殿山1-1-3 クリスタルパークビル2F、花矢卓司社長)は、KODAK PROSPER S5インプリンティングシステムを導入後...全文を読む
最新ニュース
パラシュート、スマホで偽造品識別が可能なデジタル暗号化技術サービスの提供開始
2025年7月1日
パラシュート(株)(東京都世田谷区、兵藤伊織社長)は2025年7月1日から、SaaSプラットフォームをベースとしたデジタル暗号化技術サービス(DET Service)の提供を開始した...全文を読む
PODi、「Labelexpo Europe 2025」視察ツアーの参加者募集開始
2025年6月25日
(一社)PODi(荒井純一代表理事)は、ラベル・パッケージ業界の世界最大級の展示会「Labelexpo Europe 2025」視察ツアーの参加者募集を開始した。 LABELEXP...全文を読む
コニカミノルタジャパン、機能強化モデル「AccurioPress C7100 ENHANCED」発売
2025年6月25日
コニカミノルタジャパン(株)(本社/東京都港区、一條啓介社長)は、高画質及び多彩な用紙への対応力と、自動品質最適化ユニットで評価を得ているデジタル印刷システム「AccurioPres...全文を読む
エコー・ハウス社(英国)、Acuity Ultra「美しさ、速さは想像以上」
世界初導入、最高級ワイドフォーマット印刷の大幅な生産性アップに期待
2018年9月20日ケーススタディ
イギリス・サリー州サービトンのクリエイティブプロダクションであるエコー・ハウス社は、2018年6月、富士フイルムの最新製品である超高画質・高速UVインクジェットロールプリンター「Acuity Ultra」(国内発売は2018年秋頃の予定)を世界に先駆けて導入した。5月にベルリンで開催されたFESPA2018の会場で発表されたばかりの「Acuity Ultra」の出力品質やスピードに驚き、採用を即決。翌月には設置を終え、本稼働を開始した。この大胆な決断力、実行力は、どのような社風から生まれるものなのか。「Acuity Ultra」導入の経緯や、実際に使用してみての手応え、今後への期待などについて、エコー・ハウス社でテクニカルディレクターを務めるPeter Onyskiw氏に聞いた。
いま我々が求める完璧&最先端のワイドフォーマットプリンター
欧州での発売後すぐに多くの企業から注目された「Acuity Ultra」だが、「世界初導入」の記念すべき1社になったのがエコー・ハウス社。導入に至った流れを、Onyskiw氏は、自社の先取の気質を挙げながら、こう説明する。
「デザイン主導で、さまざまなクライアントの可能性を大きく拡げていくのが、我々のミッションでありビジネス。最高級のワイドフォーマット印刷から自由自在のマルチメディア展開、大判にも小判にも対応できる先進の3D印刷まで、社内の生産設備であらゆるサービスを提供でき、企画・デザインから印刷・加工、現場での設置・施工にいたるまで、我々はクリエイティブな生産プロセスのすべてを一貫して総合的にこなせる。そんな豊富な知識や経験を活かし、これまで、高級品の小売店や、世界的に有名な博物館、展示会場などで数々の実績を挙げながら、それに甘んじることなく次々と新たな挑戦を続けてきた。そして、クリエイティブなデザインチームと熟練のプロジェクト管理チームとが協力し合い、いつでも、その時代の最先端をいくテクノロジーに、惜しみない投資をしてきた。今回のAcuity Ultraも、まさに当社が求める完璧かつ最先端の製品であると考え、迷わず導入を決め、我々のスペシャルな印刷技術のひとつに加えて運用を開始した」
導入後すぐにOnyskiw氏は、「Acuity Ultra」が、クライアントへ最高品質のサイン・ディスプレイを提供するための「一大戦力になる」と確信。その根拠のひとつになったのが圧倒的な画質の高さだ。
「オフセットや水性インクシステムに匹敵する極上の品質を実現するこのAcuity Ultraは、再現性重視の室内用ディスプレイ市場、とくに高級ブランド向けに、理想的なマシンだ」
優れた再現性と生産性を両立
仕上がり品質だけではない。「Acuity Ultra」は出力スピードも万全。3.2メートル幅と5メートル幅がラインアップされており、様々なフォーマットサイズやマルチロールにも対応できる。再現性の高さとともに、生産性についても、Onyskiw氏は太鼓判を押す。
「3.5plの超微細なインク液滴量で200平方メートル/時を超える印刷スピードが得られるというのは驚き。マルチロール対応にも大きな可能性を感じる。付加価値の高いアプリケーションを迅速かつ効率よく高品位に印刷できるAcuity Ultraをフル稼働させることで、今後、ハイエンドグラフィックの生産性が大幅に高まっていくだろう」
こうしたOnyskiw氏からの評価を受け、FUJIFILM Speciality Ink Systemsのマーケティングアプリケーションマネージャー、ケビン・ローズ氏はこう締め括った。
「Acuity Ultraは、これまでの出力機では実現が難しかった、品質とスピードの高次元な両立によって、ワイドフォーマットのハイエンドインテリアグラフィック市場に革命を起こした。エコー・ハウス社が、その限りない可能性を認識し、世界初のユーザーになってくれたことを嬉しく思う」
新着トピックス
-
リンクス、スキルレスで人材確保、育成期間短縮[JetPress750S導入事例]
2025年6月27日 ケーススタディ
-
コニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
2025年6月4日 製品・テクノロジー
-
大村印刷、特殊トナーと用紙対応力で小ロット・高付加価値ニーズに対応
2025年5月8日 ケーススタディ
-
ディーエムソリューションズ、最高毎時4万5,000通を達成[KODAK PROSPER S5導入事例]
2025年3月25日 ケーススタディ
-
FFGS、新Revoria Press登場で、柔軟な「最適生産」可能に
2025年3月25日 スペシャリスト
新着ニュース
-
パラシュート、スマホで偽造品識別が可能なデジタル暗号化技術サービスの提供開始
2025年7月1日 ニュース
-
PODi、「Labelexpo Europe 2025」視察ツアーの参加者募集開始
2025年6月25日 ニュース
-
コニカミノルタジャパン、機能強化モデル「AccurioPress C7100 ENHANCED」発売
2025年6月25日 ニュース
-
エプソン、立体物への直接印刷を可能にする「Direct to Shape Printing System」発表
2025年6月25日 ニュース
-
パラシュート、次世代型MIS「PNS」にメーカーワークフローソフトウェア連携機能を追加
2025年6月11日 ニュース
SNSランキング
- 63sharesミマキ、330シリーズとエコ溶剤インクが3M MCS保証認定
- 43sharesパラシュート、スマホで偽造品識別が可能なデジタル暗号化技術サービスの提供開始
- 41sharesローランドDG、UVプリンターが紙器パッケージ製作に対応
- 39sharesSCREEN、Hunkeler Innovationdaysでインクジェットと後加工機の連携披露
- 38sharesKOMORI、241名が来場した新春特別内覧会のデモ動画(Impremia IS29s」公開
- 36sharesエプソン、使いやすさと安定稼働を両立したエプソン初のDTF専用プリンター発売
- 29sharesKOMORI、インクジェット印刷機とデジタル加飾機の連携披露
- 27shares日印機工とプリデジ協、IGAS2027の日程決定-2027年8月に東京ビッグサイトで開催
- 27sharesリコー、企業内・商用印刷の幅広いニーズに対応するカラー機の新機種発売
- 26sharesエプソン、立体物への直接印刷を可能にする「Direct to Shape Printing System」発表
おすすめコンテンツ
竹田印刷、多様な個性をかたちに〜アール・ブリュット作品を世界に発信
奥村印刷、新たな価値を紙に付加〜「折り紙食器 beak」でIPA2024に入賞
富士フイルム、TOKYO PACKでブランドオーナーにデジタル印刷活用促す