ホタルコーポレーション、IJ方式3Dプリントで新市場創出
2018年12月3日ケーススタディ
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(株)ホタルコーポレーション(本社/大阪市住之江区、鳥山良一社長)は、(株)ミマキエンジニアリングのインクジェット(IJ)方式による「3Dプリント」を印刷業界が新たに取り組んでいける新領域と捉え、新市場創出に向けて周知啓蒙に努めている。発色性の良さと精度に優れるIJ方式の3Dプリントは3Dプリント業界に新風を吹き込む技術として注目を集めており、昨今では石膏方式など従来方式からの切り替えも増えているようだ。同社ではミマキ製の2D方式UVインクジェットプリンタも複数台設備しているため、2Dと3Dを融合させた商品開発も視野に入れながら競争力強化を目指す考えだ。
2Dと3Dの融合も〜1,000万色以上のフルカラー造形を実現
同社がIJ方式の3Dプリントを開始したのは昨年11月。ミマキのUV硬化IJ方式3Dプリンタ「3DUJ-553」を世界初で導入してからである。導入前から各方面にアピールを行ってきたため、導入後は即稼働を開始することになり、品質の認知とともに徐々に受注も拡大。今年5月には2台目の「3DUJ-553」を導入した。
昨今の傾向について同社の福永進本部長は「周知啓蒙に努めてきた結果、少しずつであるが受注は増え続けている。2Dもそうなのだが、昨今ではブリキの商品やアニメのキャラクター、企業やブランドのロゴ、イラストの原画など、本物の色に合わせたいという『色合わせ』の要望が増えている。1,000万色以上のフルカラー造形が可能な3DUJ-553により、印刷会社として培った色合わせのノウハウを最大限に活かせている」と話し、印刷会社としてのノウハウをフル活用できる3DUJ-553を評価する。実際、その品質の良さが認められ、従来の石膏方式から切り替えての受注も出てきているようだ。
そんな中、福永本部長は同業のオフセット印刷会社に向けても「3Dプリントはこれから減ることはなく、これから様々な分野で増えていくことは間違いない。未開拓の土地を開拓していける楽しみがある分野であると言える。これまでの3Dプリンタは別業界というイメージがあったが、ミマキの3Dプリンタは2Dプリンタの延長線上の感覚で操作できる。3Dプリントというより『立体カラー印刷』という感覚であるので、一緒に新たな市場を創出していきたい」とIJ方式3Dプリント市場への参入を呼び掛けている。
11月23〜25日に大阪でIJ方式3Dプリンタの美術展
同社は本年、ユニバーサルスタジオジャパンのスペクタクルナイトパレード3DCGチームにも参加した京都造形芸術大学講師のワクイアキラ氏にリーダーをお願いして、3DCGソフト「ZBrush」の日本初の公認インストラクターでもある大阪成蹊大学特任教授の和田真一氏、大阪芸術大学講師で3DCGソフト「Fusion」の達人である大上竹彦氏、このほか第一線で活躍するデジタル原型師達に参加してもらい、「ウルトラモデラーズ」というチームを結成。同チームのメンバーによるフルカラー3D作品の一部を「ワンダーフェスティバル2018夏」や、大阪大丸心斎橋の催し物会場などで紹介してきたが、今回、同チームの作品を一堂に紹介する美術展を11月23日から25日まで、大阪・日本橋ボークスビルにおいて開催する。
同美術展には、同チームの作家12名による17作品を一堂に展示。会場では3D作家自身がそれぞれの作品について紹介する。また、11月24日の午後にはZBrush/ZBrushCoreトークセッション「Ztalk」を開催。ZBrush公認インストラクターのブレスター和田氏とZBrushCore公認インストラクターののぶほっぷ福井氏が「デジタル造形のイマとミライ」を語る。さらに、3D作品およびホタルコーポレーションがミマキの2D方式IJプリンタで出力した様々な作品関連グッズの即売も行われる。
「ミマキの3Dプリンタで出力した作品を展示・販売し、ミマキのプリンタで出力したタペストリーで会場を飾り、ミマキのプリンタで出力したポスターを貼るというオールミマキの美術展となる」(福永本部長)
さらに、同美術展について福永本部長は「アーティスト達にフルカラー3Dプリンタの特長を活かした40cmを超える大きなオリジナル作品を制作してもらい展示する。3Dデータ制作のデモ、アーティスト達によるトークショー、3Dモデルグッズの販売など、これまで誰も経験したことがない3Dプリントイベントになるはずだ」と同美術展にかける思いを熱く語っている。
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2Dと3Dの融合も〜1,000万色以上のフルカラー造形を実現
同社がIJ方式の3Dプリントを開始したのは昨年11月。ミマキのUV硬化IJ方式3Dプリンタ「3DUJ-553」を世界初で導入してからである。導入前から各方面にアピールを行ってきたため、導入後は即稼働を開始することになり、品質の認知とともに徐々に受注も拡大。今年5月には2台目の「3DUJ-553」を導入した。
昨今の傾向について同社の福永進本部長は「周知啓蒙に努めてきた結果、少しずつであるが受注は増え続けている。2Dもそうなのだが、昨今ではブリキの商品やアニメのキャラクター、企業やブランドのロゴ、イラストの原画など、本物の色に合わせたいという『色合わせ』の要望が増えている。1,000万色以上のフルカラー造形が可能な3DUJ-553により、印刷会社として培った色合わせのノウハウを最大限に活かせている」と話し、印刷会社としてのノウハウをフル活用できる3DUJ-553を評価する。実際、その品質の良さが認められ、従来の石膏方式から切り替えての受注も出てきているようだ。
そんな中、福永本部長は同業のオフセット印刷会社に向けても「3Dプリントはこれから減ることはなく、これから様々な分野で増えていくことは間違いない。未開拓の土地を開拓していける楽しみがある分野であると言える。これまでの3Dプリンタは別業界というイメージがあったが、ミマキの3Dプリンタは2Dプリンタの延長線上の感覚で操作できる。3Dプリントというより『立体カラー印刷』という感覚であるので、一緒に新たな市場を創出していきたい」とIJ方式3Dプリント市場への参入を呼び掛けている。
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