月最大1,000万部のDMを処理
PROSPER S5を初めて導入した2012年以降、同社のDM印刷事業は急成長を遂げていった。2018年3月期の決算では前年比約2倍となる売上高35億円(総売上高の約7%)を達成し、さらなる成長が期待されている。「DM100億円体制」に向けた積極的な設備投資が進み、PROSPER S5搭載のシート搬送印字機も次々と増設され、現在の5ライン9台体制が整った。第2製造本部情報加工部長代理の野村光男氏は、1号機の導入から積み重ねてきた確かな実績と信頼性が今回の増設につながったという。
「機械トラブルが少なく、システムとしての信頼性が極めて高いという印象。操作性が良く扱いやすいため専任オペレータでなくても簡単に操作できる。機種を統一していれば、操作に戸惑うこともない」

現在の仕事量は月最大で約1,000万部。1案件で700万部のDMをわずか2週間で処理したこともある。この仕事のジョブ設計を行った情報加工部加工課長の蔵田慎太郎氏は、PROSPER S5について「スピード、ランニングコスト、品質、対応力が素晴らしく、誰に任せても安心して使える機械だ」と大きな信頼を寄せている。
日本初、リード&プリント機能に挑戦
同社は2017年度初頭にPROSPER S5を増設した際、日本初となるリード&プリント機能も導入した。これは、表面に宛名・住所、裏面にカードの利用明細といった関連する可変情報を、表裏両面に正確に印字する先進機能のこと。裏面印刷時には表面に印字済みのバーコードをカメラが読み取り、関連情報を呼び出して印字する。このリード&プリント機能を導入した理由について田島本部長は次のように話している。
「今までも反転装置を使って処理できないかなどと挑戦は続けてきたので、リード&プリントの話を聞いたときは、ぜひ導入したいと思った。表裏を同じ順序で2回通せば、できないこともないが、人為的なミスで順序を間違えることもある。その点、リード&プリントなら、たとえミスがあっても不良品が出ない、リスクが存在しない安全な製造方法だと魅力を感じた」
これまでシート紙の場合、「両面バリアブル印刷」はタブーとされてきた。Z折り圧着ハガキのように、同じ面に可変情報を集約するのが常識だった。それでも表裏両面に可変情報を載せたいDMデザインのニーズはある。リード&プリント機能を活用することで、お客様に利益をもたらす新しいDMの可能性を提案できるなら、導入をためらう必要はない。そう考えて日本初の試みに踏み切ったという。失敗を恐れずに常に新たな挑戦を続ける同社のチャレンジスピリットに、コダックの先進技術は最重要な武器となっている。
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2025年10月1日製品・テクノロジー
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swissQprint Japan、VIPオープンハウスウィーク-10月28日〜31日
2025年10月1日
swissQprint Japan(株)(本社/横浜市港北区新横浜3-2-6、アドリアーノ・グット社長)は、顧客の要望に応え、最新世代のフラットベッドプリンタを紹介するオープンハウス...全文を読む
共立印刷、PROSPER S5 導入事例 - DM700万部を2週間で処理
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月最大1,000万部のDMを処理
PROSPER S5を初めて導入した2012年以降、同社のDM印刷事業は急成長を遂げていった。2018年3月期の決算では前年比約2倍となる売上高35億円(総売上高の約7%)を達成し、さらなる成長が期待されている。「DM100億円体制」に向けた積極的な設備投資が進み、PROSPER S5搭載のシート搬送印字機も次々と増設され、現在の5ライン9台体制が整った。第2製造本部情報加工部長代理の野村光男氏は、1号機の導入から積み重ねてきた確かな実績と信頼性が今回の増設につながったという。
「機械トラブルが少なく、システムとしての信頼性が極めて高いという印象。操作性が良く扱いやすいため専任オペレータでなくても簡単に操作できる。機種を統一していれば、操作に戸惑うこともない」

現在の仕事量は月最大で約1,000万部。1案件で700万部のDMをわずか2週間で処理したこともある。この仕事のジョブ設計を行った情報加工部加工課長の蔵田慎太郎氏は、PROSPER S5について「スピード、ランニングコスト、品質、対応力が素晴らしく、誰に任せても安心して使える機械だ」と大きな信頼を寄せている。
日本初、リード&プリント機能に挑戦
同社は2017年度初頭にPROSPER S5を増設した際、日本初となるリード&プリント機能も導入した。これは、表面に宛名・住所、裏面にカードの利用明細といった関連する可変情報を、表裏両面に正確に印字する先進機能のこと。裏面印刷時には表面に印字済みのバーコードをカメラが読み取り、関連情報を呼び出して印字する。このリード&プリント機能を導入した理由について田島本部長は次のように話している。
「今までも反転装置を使って処理できないかなどと挑戦は続けてきたので、リード&プリントの話を聞いたときは、ぜひ導入したいと思った。表裏を同じ順序で2回通せば、できないこともないが、人為的なミスで順序を間違えることもある。その点、リード&プリントなら、たとえミスがあっても不良品が出ない、リスクが存在しない安全な製造方法だと魅力を感じた」
これまでシート紙の場合、「両面バリアブル印刷」はタブーとされてきた。Z折り圧着ハガキのように、同じ面に可変情報を集約するのが常識だった。それでも表裏両面に可変情報を載せたいDMデザインのニーズはある。リード&プリント機能を活用することで、お客様に利益をもたらす新しいDMの可能性を提案できるなら、導入をためらう必要はない。そう考えて日本初の試みに踏み切ったという。失敗を恐れずに常に新たな挑戦を続ける同社のチャレンジスピリットに、コダックの先進技術は最重要な武器となっている。
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