1946年創業の(株)研文社(本社/東京都新宿区、網野勝彦社長)は、自動車メーカーと金融機関の印刷物を主軸に成長。製造拠点は、オフセットとデジタルのハイブリッドの兵庫・尼崎工場、輪転の埼玉工場、2020年10月に東京本社の地下に開設したデジタルオンデマンドセンターの三つを構える。同センターは開設時、すべてのオフセット機を出して完全デジタルに移行。インプレミアIS29とデジタル加飾機を導入した。今回、インプレミアIS29による新たなビジネスモデルの創出などについて、網野社長、生産本部デジタル開発本部次長の大矢忍氏、デジタルオンデマンドセンター長の吉原洋平太氏、主任の蕪尾卓哉氏に聞いた。
デジタル印刷に特化したセンター開設の背景
研文社は、活版印刷が主流の1952年に、国内2番目のカラーオフセット機を導入、デジタル印刷も25年ほど前に開始し、他社に先駆けて新技術を取り入れてきた。
網野社長は「印刷のデジタル化がまだ遠い時代から、デジタルシフトに挑戦してきた。お客様の活動もデジタル情報を活用したプロモーションが増え、バーコードの挿入やレイアウト・デザインを個別に変えるバリアブル印刷へのニーズが高まり、印刷もますますデジタルにシフトしていく必要がある」と話す。
そこで同社は、デジタル印刷に特化した、デジタルオンデマンドセンターを開設。その目的について網野社長は、「このセンターは、新規事業の開発拠点。ここで革新的なビジネスモデルをつくり、高単価・高付加価値のデジタル印刷による、新しい事業サービスを提供するために、インプレミアIS29とデジタル加飾機を同時に導入した」 と説明する。
インプレミアIS29でなければならない理由
大矢次長は、「従来からの印刷物に対応するために生産性を考えると両面機が前提であった。当社は、リピートの仕事が7割ぐらいあり、オフセットで刷った商品と色を合わせる問題があるが、K-カラーシミュレーターにより、容易にカラーマッチングができる。また、紙に付加価値をつけて高単価な印刷物を売りたいと考えている。この技術を生かして、他社との競争力を強化していくのが、インプレミアIS29の大きな導入の目的である」と述べた上で「都内でB2のデジタル印刷機と加飾機と両方の設備は少ないので、付加価値をつけて競争力強化を図っていきたい」とインプレミアIS29を主軸とした営業戦略を明らかにした。
吉原センター長は、「当社は、オフセットで非常に細かい字を刷っており、デジタルでの再現に不安があったが、きれいに再現でき、解像度の高さに満足している」と、その文字品質について評価した上でビジネスモデル開発の観点から、色に関しては「発色が良く、RGBに近い範囲まで色域をカバーしているので、お客様から評価を得ており、色の再現性も非常に高い。現在は、広色域印刷を生かしたフォトブックやカレンダーの仕事も進めている」と説明する。さらに他のデジタル印刷で制約が多い用紙対応について、「プリコートが不要なこと、フィルムや和紙など特殊原反に対応できることは非常にメリット。SDGsの視点から注目のライメックスなどエコペーパーを含め、さまざまな可能性を探っていきたい」と語る。
また、オペレーションを担当する蕪尾主任は、「インプレミアIS29は、色替え時間がゼロ。難しいグレーも色がブレない」と、操作性と機能性、そして印刷品質について評価している。
このようにインプレミアIS29のB2対応・両面印刷による高い生産性や、広色域、特殊原反対応による付加価値が、同社のデジタル印刷の拡大に貢献している。
新着トピックス
-
ケーススタディ 門那シーリング印刷(大阪)、除電機能で作業効率向上[Revoria Press PC1120導入事例]
-
ケーススタディ 尾崎スクリーン、熱転写の新たな領域へ[HP Indigo 7K デジタル印刷機導入事例]
リンクス、スキルレスで人材確保、育成期間短縮[JetPress750S導入事例]
2025年6月27日ケーススタディ
「アイデア什器」の(株)リンクス(本社/岐阜県関市倉知2639-1、吉田哲也社長)は昨年11月、富士フイルムの枚葉インクジェットデジタルプレス「JetPress750S」(厚紙仕様)...全文を読む
コニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
2025年6月4日製品・テクノロジー
コニカミノルタジャパン(株)は、デジタルカラー印刷システムの最上位機種「AccurioPress(アキュリオプレス) C14010シリーズ」の発売を記念して4月23・24日の2日間、...全文を読む
最新ニュース
エプソン、世界最少の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が「機械遺産」に選定
2025年8月7日
セイコーエプソン(株)がエプソンミュージアム諏訪(長野県諏訪市)に所蔵している、1968年より発売した世界最小(同社調べ(当時))の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が、(一...全文を読む
リコー、広幅対応DTFプリンター「RICOH Pro D1600」を松井色素化学工業所に供給開始
2025年8月7日
(株)リコー(大山晃社長)は、産業用テキスタイル印刷市場向けに、高生産性を実現する広幅対応Direct To Film(DTF)プリンター「RICOH Pro D1600」について、...全文を読む
コニカミノルタ、反応染料用インライン前処理インク「O'ROBE」の提供開始
2025年7月29日
コニカミノルタ(株)(本社/東京都千代田区、大幸利充社長、以下、コニカミノルタ)は、インクジェットテキスタイルプリンター「Nassenger(ナッセンジャー)」シリーズ用インクとして...全文を読む
研文社、高単価・高付加価値印刷の創出へ[インプレミアIS29導入]
両面・広色域と特殊原反対応で差別化
2022年3月28日ケーススタディ
1946年創業の(株)研文社(本社/東京都新宿区、網野勝彦社長)は、自動車メーカーと金融機関の印刷物を主軸に成長。製造拠点は、オフセットとデジタルのハイブリッドの兵庫・尼崎工場、輪転の埼玉工場、2020年10月に東京本社の地下に開設したデジタルオンデマンドセンターの三つを構える。同センターは開設時、すべてのオフセット機を出して完全デジタルに移行。インプレミアIS29とデジタル加飾機を導入した。今回、インプレミアIS29による新たなビジネスモデルの創出などについて、網野社長、生産本部デジタル開発本部次長の大矢忍氏、デジタルオンデマンドセンター長の吉原洋平太氏、主任の蕪尾卓哉氏に聞いた。
デジタル印刷に特化したセンター開設の背景
研文社は、活版印刷が主流の1952年に、国内2番目のカラーオフセット機を導入、デジタル印刷も25年ほど前に開始し、他社に先駆けて新技術を取り入れてきた。
網野社長は「印刷のデジタル化がまだ遠い時代から、デジタルシフトに挑戦してきた。お客様の活動もデジタル情報を活用したプロモーションが増え、バーコードの挿入やレイアウト・デザインを個別に変えるバリアブル印刷へのニーズが高まり、印刷もますますデジタルにシフトしていく必要がある」と話す。
そこで同社は、デジタル印刷に特化した、デジタルオンデマンドセンターを開設。その目的について網野社長は、「このセンターは、新規事業の開発拠点。ここで革新的なビジネスモデルをつくり、高単価・高付加価値のデジタル印刷による、新しい事業サービスを提供するために、インプレミアIS29とデジタル加飾機を同時に導入した」 と説明する。
インプレミアIS29でなければならない理由
大矢次長は、「従来からの印刷物に対応するために生産性を考えると両面機が前提であった。当社は、リピートの仕事が7割ぐらいあり、オフセットで刷った商品と色を合わせる問題があるが、K-カラーシミュレーターにより、容易にカラーマッチングができる。また、紙に付加価値をつけて高単価な印刷物を売りたいと考えている。この技術を生かして、他社との競争力を強化していくのが、インプレミアIS29の大きな導入の目的である」と述べた上で「都内でB2のデジタル印刷機と加飾機と両方の設備は少ないので、付加価値をつけて競争力強化を図っていきたい」とインプレミアIS29を主軸とした営業戦略を明らかにした。
吉原センター長は、「当社は、オフセットで非常に細かい字を刷っており、デジタルでの再現に不安があったが、きれいに再現でき、解像度の高さに満足している」と、その文字品質について評価した上でビジネスモデル開発の観点から、色に関しては「発色が良く、RGBに近い範囲まで色域をカバーしているので、お客様から評価を得ており、色の再現性も非常に高い。現在は、広色域印刷を生かしたフォトブックやカレンダーの仕事も進めている」と説明する。さらに他のデジタル印刷で制約が多い用紙対応について、「プリコートが不要なこと、フィルムや和紙など特殊原反に対応できることは非常にメリット。SDGsの視点から注目のライメックスなどエコペーパーを含め、さまざまな可能性を探っていきたい」と語る。
また、オペレーションを担当する蕪尾主任は、「インプレミアIS29は、色替え時間がゼロ。難しいグレーも色がブレない」と、操作性と機能性、そして印刷品質について評価している。
このようにインプレミアIS29のB2対応・両面印刷による高い生産性や、広色域、特殊原反対応による付加価値が、同社のデジタル印刷の拡大に貢献している。
新着トピックス
-
門那シーリング印刷(大阪)、除電機能で作業効率向上[Revoria Press PC1120導入事例]
2025年8月8日 ケーススタディ
-
尾崎スクリーン、熱転写の新たな領域へ[HP Indigo 7K デジタル印刷機導入事例]
2025年8月4日 ケーススタディ
-
リンクス、スキルレスで人材確保、育成期間短縮[JetPress750S導入事例]
2025年6月27日 ケーススタディ
-
コニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
2025年6月4日 製品・テクノロジー
-
大村印刷、特殊トナーと用紙対応力で小ロット・高付加価値ニーズに対応
2025年5月8日 ケーススタディ
新着ニュース
SNSランキング
- 50sharesリコー、企業内・商用印刷の幅広いニーズに対応するカラー機の新機種発売
- 38shares門那シーリング印刷(大阪)、除電機能で作業効率向上[Revoria Press PC1120導入事例]
- 38sharesコニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
- 35sharesKOMORI、China Print 2025でB2デジタル「J-throne29」を中国初出展
- 33sharesウケゼキ、小ロット厚紙・パッケージ印刷を強化[Revoria PressEC1100導入事例]
- 30sharesコニカミノルタジャパン、機能強化モデル「AccurioPress C7100 ENHANCED」発売
- 28shares日印機工とプリデジ協、IGAS2027の日程決定-2027年8月に東京ビッグサイトで開催
- 28sharesKOMORI、インクジェット印刷機とデジタル加飾機の連携披露
- 25shares富士フイルムBI、デジタル印刷作品のコンテスト「IPA」の作品募集開始
- 24shares尾崎スクリーン、熱転写の新たな領域へ[HP Indigo 7K デジタル印刷機導入事例]
おすすめコンテンツ
尾崎スクリーン、熱転写の新たな領域へ[HP Indigo 7K デジタル印刷機導入事例]
竹田印刷、多様な個性をかたちに〜アール・ブリュット作品を世界に発信
奥村印刷、新たな価値を紙に付加〜「折り紙食器 beak」でIPA2024に入賞