国府印刷社、デジタル加飾で自由度の高いメタリック表現を実現
新サービス「きらめき箔」〜デザインの魅力を最大限に発揮
2022年4月8日ケーススタディ
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「印刷+α」のサービスで高付加価値な印刷物を提供する(株)国府印刷社(本社/福井県越前市、有定耕平社長)に新サービスが誕生した。これは、2022年1月に導入したデジタル加飾印刷機「AccurioShine101」を活用したもので、「型」による従来の箔押しと比べて自由度の高いメタリック表現が可能になる。デザインの魅力を最大限に引き出すことができる「きらめき箔」サービスとしてWebや展示会でPRし、印刷物の付加価値を高める営業ツールとして様々な企業に活用を呼び掛けていく。
京都ギフト・ショーで好評、P・Iショーでも豊富なサンプルを紹介
名刺や年賀状、招待状などにワンポイントとして、社名やロゴに入れるだけで、印刷物に高級感を演出させることができる「箔押し」。同社ではこれまで、自社設備こそ持っていなかったものの、箔押しを必要とする仕事は以前から一定量を受注しており、同社の有定社長は「箔押しの必要性やニーズの高さは以前から感じていた」と話す。メタリックな表現が可能な箔押しに「大きな可能性」を感じていたようだ。
同社は15年ほど前からPODを活用したビジネスを展開。現在はコニカミノルタ5台、ゼロックス1台を保有している。そして、そのうちのコニカミノルタの1台が導入から10年となり、更新のタイミングとなったことから勧められたのが、デジタル加飾印刷機「AccurioShine101」であった。
「従来から『箔』による高付加価値の可能性を感じていたことに加えて、コニカミノルタグループのプリントショップではすでに設置して稼働しているということだったが、印刷会社では第1号の導入になるという話を聞き、差別化にもつながるということも導入意欲を後押しした」(有定社長)
そして、今年1月の導入後はすぐにサンプル作成に取り組み、3月9日と10日に京都勧業館「みやこめっせ」で開催された京都ギフト・ショーで紹介。来場者の反応は良く、取材時の3月中旬には「すでにいくつもの案件が来ている」(有定社長)。さらに、同社は4月13日から15日に池袋サンシャインシティで開催される「プレミアム・インセンティブ(P・I)ショー」にも出展予定で、さらに豊富なサンプルの作成を進めているところだ。「名刺や年賀状、ポストカードなどのほか、表紙全面を金箔で加飾した冊子などを作成する予定」(有定社長)
同社では、デジタル印刷対応の後加工機の1つとして、糸でも針金でもない新しい中綴じ「色こより綴じ」の小ロット向けと大ロット向けの製本機も所有している。P・Iショーではこれもアピールしていくとのことだ。
微細なデザインの「加飾」にも対応
同社ではこれまで、オフセット印刷後の箔押しは外注で対応していたが、この場合、小さな文字や細い線などは箔押しする際につぶれてしまう可能性があるため、微細なデザインには勧めにくいところがあったようだ。
その点、デジタル加飾印刷機「AccurioShine101」を活用することにより、微細なデザインの加飾にも自信を持って推奨できるようになった。有定社長は「自由度の高いメタリック表現が簡単にできるようになり、デザインの魅力を最大限に弾き出すことができるようになった」と話す。その高付加価値力を自社のクライアントだけでなく、同業の印刷会社に向けても営業ツールとして活用して欲しいと呼び掛けている。
新サービス「きらめき箔」は、「AccurioPress C4080」と「AccurioShine101」の組み合わせで初めて実現するもの。AccurioPress C4080でモノクロ印刷した後にAccurioShine101で箔を貼り付け、その後に再度、AccurioPress C4080でカラーを追い刷りすることで、高級感のあるデジタル加飾を実現する。サイズはA3にまで対応。有定社長は「A3サイズの中の箔の面積に関わらず、価格は同じであるため、ある程度は箔の面積を使ったデザインをお勧めしたい」と話す。価格は通常のカラー印刷と比べて3〜4倍ということだが、それでも自社のクライアントに紹介する価値は十分にあるサービスである。
また、1つのデジタル印刷機としても、「AccurioPress C4080」はキャリブレーションを自動で行うほか、表裏見当合わせを行いながら出力できるため、オペレーターの作業負荷はかなり減ったようで、同社の「デジタル印刷力」の向上につながっている。
顧客だけでなく、エンドユーザーにもメリットの高い企画を提案
同社は2020年7月、コロナ禍で激減した受注をカバーするため、社内から有志を募り、「企画部」を設立。既存のチラシやパンフレットの素材を活用して動画を作成する「動画で再甦サービス」、使い捨てではなく、繰り返し使用可能な抗菌マスクケース「和ごころ」、ポケットや名刺ケースに入るサイズで、色こよりで綴じられた「ポケットパンフレット」などの新サービスを開発してきた。同社は今後、その企画力で高付加価値印刷物「きらめき箔」のラインアップを拡充し、シリーズ化していく計画だ。
「今はどの業界も大変な状況である。顧客だけでなく、その先のエンドユーザーにもメリットの高い企画・提案を行っていきたい。新たな可能性を求める企業には、ぜひとも『きらめき箔』のサービスを活用していただきたい」(有定社長)
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同社は15年ほど前からPODを活用したビジネスを展開。現在はコニカミノルタ5台、ゼロックス1台を保有している。そして、そのうちのコニカミノルタの1台が導入から10年となり、更新のタイミングとなったことから勧められたのが、デジタル加飾印刷機「AccurioShine101」であった。
「従来から『箔』による高付加価値の可能性を感じていたことに加えて、コニカミノルタグループのプリントショップではすでに設置して稼働しているということだったが、印刷会社では第1号の導入になるという話を聞き、差別化にもつながるということも導入意欲を後押しした」(有定社長)
そして、今年1月の導入後はすぐにサンプル作成に取り組み、3月9日と10日に京都勧業館「みやこめっせ」で開催された京都ギフト・ショーで紹介。来場者の反応は良く、取材時の3月中旬には「すでにいくつもの案件が来ている」(有定社長)。さらに、同社は4月13日から15日に池袋サンシャインシティで開催される「プレミアム・インセンティブ(P・I)ショー」にも出展予定で、さらに豊富なサンプルの作成を進めているところだ。「名刺や年賀状、ポストカードなどのほか、表紙全面を金箔で加飾した冊子などを作成する予定」(有定社長)
同社では、デジタル印刷対応の後加工機の1つとして、糸でも針金でもない新しい中綴じ「色こより綴じ」の小ロット向けと大ロット向けの製本機も所有している。P・Iショーではこれもアピールしていくとのことだ。
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その点、デジタル加飾印刷機「AccurioShine101」を活用することにより、微細なデザインの加飾にも自信を持って推奨できるようになった。有定社長は「自由度の高いメタリック表現が簡単にできるようになり、デザインの魅力を最大限に弾き出すことができるようになった」と話す。その高付加価値力を自社のクライアントだけでなく、同業の印刷会社に向けても営業ツールとして活用して欲しいと呼び掛けている。
新サービス「きらめき箔」は、「AccurioPress C4080」と「AccurioShine101」の組み合わせで初めて実現するもの。AccurioPress C4080でモノクロ印刷した後にAccurioShine101で箔を貼り付け、その後に再度、AccurioPress C4080でカラーを追い刷りすることで、高級感のあるデジタル加飾を実現する。サイズはA3にまで対応。有定社長は「A3サイズの中の箔の面積に関わらず、価格は同じであるため、ある程度は箔の面積を使ったデザインをお勧めしたい」と話す。価格は通常のカラー印刷と比べて3〜4倍ということだが、それでも自社のクライアントに紹介する価値は十分にあるサービスである。
また、1つのデジタル印刷機としても、「AccurioPress C4080」はキャリブレーションを自動で行うほか、表裏見当合わせを行いながら出力できるため、オペレーターの作業負荷はかなり減ったようで、同社の「デジタル印刷力」の向上につながっている。
顧客だけでなく、エンドユーザーにもメリットの高い企画を提案
同社は2020年7月、コロナ禍で激減した受注をカバーするため、社内から有志を募り、「企画部」を設立。既存のチラシやパンフレットの素材を活用して動画を作成する「動画で再甦サービス」、使い捨てではなく、繰り返し使用可能な抗菌マスクケース「和ごころ」、ポケットや名刺ケースに入るサイズで、色こよりで綴じられた「ポケットパンフレット」などの新サービスを開発してきた。同社は今後、その企画力で高付加価値印刷物「きらめき箔」のラインアップを拡充し、シリーズ化していく計画だ。
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