インタビュー|Koenig&Bauer、大きなポテンシャル秘めるデジタル印刷市場
日本での事業規模2倍へ〜パッケージ印刷分野に強み
2022年8月3日スペシャリスト
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サービスチーム充実・強化へ
Koenig&Bauer JP マネージングディレクター アンドレアス・フリードリヒ氏─日本の印刷産業の現状をどのように見ていますか。
フリードリヒ氏 非常に難しい質問だが、言えるのはオフセット印刷機にせよデジタル印刷機にせよ、当社には現在も様々な企業から引き合いがあり、将来に向けた設備投資への関心は高いと認識している。とくに日本のマーケットは品質と効率への要求が厳しいが、当社の製品はその要件を満たすことができる。
当社ではコロナ禍の影響をあまり感じていない。逆にこれまでの変化のスピードが加速したと捉えている。その大きなトレンドが「デジタル化」と「気候変動への対応」である。
この2つのトレンドは、相互関係にあり、印刷業界における気候変動への対応のひとつがデジタル化であるとも言える。
一方、デジタル化のもうひとつの動きが、ミュラーからも話のあった「スマートパッケージング」だ。スマートファクトリーと組み合わせて工程全体を可視化し、コントロールする。顧客ともその可能性についての話題が多い。
低炭素社会に向けた取り組みは世界の大きな潮流で、印刷業界にとっては大きな課題でもある。エネルギー効率を高め、ムダを省き、ヤレ紙を抑制する。当社の印刷機は、このような効果を枚葉機でも2万枚/時というハイスピードで達成することができ、パッケージ印刷分野を中心に多くの引き合いをいただいている。コロナ禍によって社会が前に進もうとしていることを痛感している。
─日本における注目のソリューションをご紹介下さい。
フリードリヒ氏 あらゆる印刷方式に対応する当社のソリューションは、すべてが注目に値すると自負しているが、今回はフレキソ印刷機についてふれたい。
日本では現在でもグラビア印刷が主流だが、言うまでもなく、その工程では多くの溶剤を使う。これは環境にはネガティブだ。また、これも当然だが、食品パッケージなどにはあまり溶剤を使わない方が良い。しかし、なぜ日本ではまだグラビアが主流なのか。それはやはり品質へのこだわりが強いからである。
当社のフレキソ印刷機「Evo」シリーズは、水性インキを使ってグラビア印刷と同等の品質を実現している。同機は、CI(セントラルインプレッション)型のフレキソ印刷機で、そのセンタードラム方式により、優れた印刷見当精度を誇り、デリケートな薄紙でも品質を担保できる。今後は省スペースのソリューションと大幅なエネルギー節約を同時に求めるパッケージ印刷会社を対象に、日本でも広げていきたいと考えている。
我々には「伝統を守りつつ、環境保全に貢献する」という一貫した考え方があり、今後も顧客が製造したいものに対して、新しく、環境に優しい生産手段を提供していく。
─日本市場での中長期的な目標をお聞かせ下さい。
フリードリヒ氏 中期的には、オフセット印刷機、デジタル印刷機、フレキソ印刷機、ともに日本での稼働台数を倍にする計画である。
また、Koenig&Bauer社は日本を最重要市場と位置付けている。販売促進に加え、今後の大きな目標として、サービスチームの充実と強化を図っていく考えだ。
また、今回は触れなかったがポストプレスについても打ち抜き機や製函機など優れた製品ラインアップがあり、日本でも訴求していきたい。
─最後に日本の印刷産業にメッセージをお願いします。
フリードリヒ氏 我々の持つテクノジーで日本の印刷業界を強力にサポートしていきたいと考えており、その準備はすでにできている。「デジタル化」「気候変動への対応」、そして「持続可能なパッケージング」で、ともに前進していきたい。
─ありがとうございました。
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サービスチーム充実・強化へ
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フリードリヒ氏 非常に難しい質問だが、言えるのはオフセット印刷機にせよデジタル印刷機にせよ、当社には現在も様々な企業から引き合いがあり、将来に向けた設備投資への関心は高いと認識している。とくに日本のマーケットは品質と効率への要求が厳しいが、当社の製品はその要件を満たすことができる。
当社ではコロナ禍の影響をあまり感じていない。逆にこれまでの変化のスピードが加速したと捉えている。その大きなトレンドが「デジタル化」と「気候変動への対応」である。
この2つのトレンドは、相互関係にあり、印刷業界における気候変動への対応のひとつがデジタル化であるとも言える。
一方、デジタル化のもうひとつの動きが、ミュラーからも話のあった「スマートパッケージング」だ。スマートファクトリーと組み合わせて工程全体を可視化し、コントロールする。顧客ともその可能性についての話題が多い。
低炭素社会に向けた取り組みは世界の大きな潮流で、印刷業界にとっては大きな課題でもある。エネルギー効率を高め、ムダを省き、ヤレ紙を抑制する。当社の印刷機は、このような効果を枚葉機でも2万枚/時というハイスピードで達成することができ、パッケージ印刷分野を中心に多くの引き合いをいただいている。コロナ禍によって社会が前に進もうとしていることを痛感している。
─日本における注目のソリューションをご紹介下さい。
フリードリヒ氏 あらゆる印刷方式に対応する当社のソリューションは、すべてが注目に値すると自負しているが、今回はフレキソ印刷機についてふれたい。
日本では現在でもグラビア印刷が主流だが、言うまでもなく、その工程では多くの溶剤を使う。これは環境にはネガティブだ。また、これも当然だが、食品パッケージなどにはあまり溶剤を使わない方が良い。しかし、なぜ日本ではまだグラビアが主流なのか。それはやはり品質へのこだわりが強いからである。
当社のフレキソ印刷機「Evo」シリーズは、水性インキを使ってグラビア印刷と同等の品質を実現している。同機は、CI(セントラルインプレッション)型のフレキソ印刷機で、そのセンタードラム方式により、優れた印刷見当精度を誇り、デリケートな薄紙でも品質を担保できる。今後は省スペースのソリューションと大幅なエネルギー節約を同時に求めるパッケージ印刷会社を対象に、日本でも広げていきたいと考えている。
我々には「伝統を守りつつ、環境保全に貢献する」という一貫した考え方があり、今後も顧客が製造したいものに対して、新しく、環境に優しい生産手段を提供していく。
─日本市場での中長期的な目標をお聞かせ下さい。
フリードリヒ氏 中期的には、オフセット印刷機、デジタル印刷機、フレキソ印刷機、ともに日本での稼働台数を倍にする計画である。
また、Koenig&Bauer社は日本を最重要市場と位置付けている。販売促進に加え、今後の大きな目標として、サービスチームの充実と強化を図っていく考えだ。
また、今回は触れなかったがポストプレスについても打ち抜き機や製函機など優れた製品ラインアップがあり、日本でも訴求していきたい。
─最後に日本の印刷産業にメッセージをお願いします。
フリードリヒ氏 我々の持つテクノジーで日本の印刷業界を強力にサポートしていきたいと考えており、その準備はすでにできている。「デジタル化」「気候変動への対応」、そして「持続可能なパッケージング」で、ともに前進していきたい。
─ありがとうございました。
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