特殊トナーの活用で、クリエイティブの幅が大きく広がる
導入から約3ヵ月。立ち上がりはスムーズで、すでに期待どおりのメリットを実感している。
「PC1120のインターフェイスはColor 1000 Pressと同様にわかりやすいもので、オペレーションに不安などはまったくなく、導入してすぐに本格稼働に入ることができた。つい先日は、地元の銀行からの相談で、あるパーティーの記念品のお酒を用意したが、書道家・涼風花先生の書をPC1120でオリジナルラベルとして出力し、150本ほど作成。印刷品質も生産性も従来機より上がっているので、このような依頼にも難なく応えることができる」
トータルで数万部という大ロット・バリアブルのDMなども、安定して効率よく出力できている。
「高品質のものが早く安定して生産できるというのは当たり前だが、電気代が高騰し、働き方改革にも力を入れている現在の状況では、その重要性がいっそう増している。1枚目から同じ色をキープでき、紙詰まりなどで機械が止まることもないので無駄な時間や労力を費やすことがない。ごく基本的な部分だが、当社にとっては大きなメリット」
特殊トナーの本格活用については、取材時点ではまだ準備段階であったが、井上社長は幅広い用途展開に期待を寄せている。
「ちょうど明日、富士フイルムが特殊トナーの勉強会を開いてくれることになっている。デザイナーたちに、データの作成方法などをレクチャーしてもらう。運用はこれからだが、いろいろと構想は練っている。たとえば、コロナ禍以降、クーポン券などのニーズが増えているので、シルバーやクリアなどの高精細出力を活かして、偽造防止印刷を提案できればと考えている。バリアブルソフトの『FormMagic』も併用すれば、ナンバリングやバリアブルQRコードなども入れられる。小回りが利いて特色もバリアブルも自在に活用できるマシンというのが、Revoria Press PC1120の立ち位置。これからイベントが増えてくる中でさまざまな面白い提案ができるのではと期待している」
構想は平面的な印刷物にとどまらない。立体的なオブジェクトなども視野に入っている。
「昨年、IGAS2022の富士フイルムブースで、Color 1000 Pressで製作したインテリアのサンプル(ライティングオブジェ「umbel」)を展示させてもらったが、このような立体物にもチャレンジしていきたい。昨年のサンプルは4色だったが、PC1120でシルバーやゴールドを使えば、デザイン性、付加価値をさらに高められる。印刷は平面というイメージが強いが、立体でインテリアという機能があってデザイン性も高い、そんな印刷物をつくっていきたい」
新たな付加価値提案、そして地域の活性化にもつなげたい
井上社長が大きな期待を寄せる新戦力は、社内の活性化にも貢献している。
「導入機種を決める段階から社員に参加してもらったこともあって、皆、愛着を持ってくれている。また、デザイナーやオペレーターなどの専門職のスタッフが長く勤める上でも、PC1120の導入はいい刺激になっている。特殊色が4色もあって、いままでなかなか考えられなかったような表現ができる。発想の幅が広がるので、現場の士気も上がっている。これが、お客様へのいい提案にもつながるのではないかと期待している」
さらに井上社長は、Revoria Press PC1120の導入効果を、社内だけにとどめず地域全体にも広げていきたい考えだ。
「明日の勉強会では、まず当社のデザイナーが教わるわけだが、次は当社のデザイナーから外部のデザイン事務所やデザイン協会などにPC1120を知ってもらう機会を設けたい。さらには、企画・制作会社なども巻き込んで、紙の価値をもっと高められるような活動にも取り組んでいきたい。これからは、同業者同士、協力しながら業界を盛り上げていかなければいけない。このRevoria Press PC1120も、当社だけの武器として使うのではなく、地域の皆さんにも自社の機械のように使っていただけるような仕組みをつくっていきたい」
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特殊トナーの活用で、クリエイティブの幅が大きく広がる
導入から約3ヵ月。立ち上がりはスムーズで、すでに期待どおりのメリットを実感している。
「PC1120のインターフェイスはColor 1000 Pressと同様にわかりやすいもので、オペレーションに不安などはまったくなく、導入してすぐに本格稼働に入ることができた。つい先日は、地元の銀行からの相談で、あるパーティーの記念品のお酒を用意したが、書道家・涼風花先生の書をPC1120でオリジナルラベルとして出力し、150本ほど作成。印刷品質も生産性も従来機より上がっているので、このような依頼にも難なく応えることができる」
トータルで数万部という大ロット・バリアブルのDMなども、安定して効率よく出力できている。
「高品質のものが早く安定して生産できるというのは当たり前だが、電気代が高騰し、働き方改革にも力を入れている現在の状況では、その重要性がいっそう増している。1枚目から同じ色をキープでき、紙詰まりなどで機械が止まることもないので無駄な時間や労力を費やすことがない。ごく基本的な部分だが、当社にとっては大きなメリット」
特殊トナーの本格活用については、取材時点ではまだ準備段階であったが、井上社長は幅広い用途展開に期待を寄せている。
「ちょうど明日、富士フイルムが特殊トナーの勉強会を開いてくれることになっている。デザイナーたちに、データの作成方法などをレクチャーしてもらう。運用はこれからだが、いろいろと構想は練っている。たとえば、コロナ禍以降、クーポン券などのニーズが増えているので、シルバーやクリアなどの高精細出力を活かして、偽造防止印刷を提案できればと考えている。バリアブルソフトの『FormMagic』も併用すれば、ナンバリングやバリアブルQRコードなども入れられる。小回りが利いて特色もバリアブルも自在に活用できるマシンというのが、Revoria Press PC1120の立ち位置。これからイベントが増えてくる中でさまざまな面白い提案ができるのではと期待している」
構想は平面的な印刷物にとどまらない。立体的なオブジェクトなども視野に入っている。
「昨年、IGAS2022の富士フイルムブースで、Color 1000 Pressで製作したインテリアのサンプル(ライティングオブジェ「umbel」)を展示させてもらったが、このような立体物にもチャレンジしていきたい。昨年のサンプルは4色だったが、PC1120でシルバーやゴールドを使えば、デザイン性、付加価値をさらに高められる。印刷は平面というイメージが強いが、立体でインテリアという機能があってデザイン性も高い、そんな印刷物をつくっていきたい」
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「導入機種を決める段階から社員に参加してもらったこともあって、皆、愛着を持ってくれている。また、デザイナーやオペレーターなどの専門職のスタッフが長く勤める上でも、PC1120の導入はいい刺激になっている。特殊色が4色もあって、いままでなかなか考えられなかったような表現ができる。発想の幅が広がるので、現場の士気も上がっている。これが、お客様へのいい提案にもつながるのではないかと期待している」
さらに井上社長は、Revoria Press PC1120の導入効果を、社内だけにとどめず地域全体にも広げていきたい考えだ。
「明日の勉強会では、まず当社のデザイナーが教わるわけだが、次は当社のデザイナーから外部のデザイン事務所やデザイン協会などにPC1120を知ってもらう機会を設けたい。さらには、企画・制作会社なども巻き込んで、紙の価値をもっと高められるような活動にも取り組んでいきたい。これからは、同業者同士、協力しながら業界を盛り上げていかなければいけない。このRevoria Press PC1120も、当社だけの武器として使うのではなく、地域の皆さんにも自社の機械のように使っていただけるような仕組みをつくっていきたい」
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