キーワードで検索

コダック、世界最速「PROSPER 7000 Turbo Press」世界1号機納入を発表

米国ニューヨーク州のマーキュリー社が大ロットのデジタル印刷機能を大幅拡大

2023年11月21日ケーススタディ

 コダック社は、「PROSPER 7000 Turbo Press」の世界1号機をマーキュリープリントプロダクションズ社に納入したと発表した。

 マーキュリー社は、米国ニューヨーク州ロチェスターを拠点とし、大ロットのデジタル印刷機能の大幅拡大に向けて、現在市場で販売されている中で最速のインクジェット輪転機を選択した。

大ロットのデジタル印刷機能の大幅拡大が狙い

 同社は、2011年からPROSPERテクノロジーソリューションのユーザーであり、1日あたりの最大印刷量は1,000万ページにのぼる。新しいPROSPER 7000 Turbo Pressは、教育書、商業書、児童書、個人向けダイレクトメール、マーケティング資料、取引書類、さらにはバリアブル印刷が必要な少部数から中量部数のパッケージングなど、幅広い印刷ジョブで使用されている。

マーキュリー社のクライアントの利益にとって将来性がある投資

 今回の決定について、同社のCEOであるジョン・プレイス氏は次のように説明している。

 「今回の投資における当社の一番の目標は、生産能力を強化し、効率を向上させ、さらに幅広い印刷オプションをお客様に提供すること。納期の短縮、基材の柔軟性と機能の向上、さまざまな基材に対する印刷品質の一貫性維持を目指している。お客様はオフセット品質の実現とインクジェットの柔軟性確保を両立するソリューションを求め続けているため、デジタル印刷製品の需要が大幅に増加。そのため、当社には印刷機の増設が必要になった。この印刷機を導入することで、お客様は必要なものを必要なときに注文できるようになる」

 また、同社社長のクリスティアン・シャムベルゲル氏は新たにコダックを選択した理由について、次のように説明している。

 「当社が経験してきたコダックのテクノロジーは非常に満足度の高いものだった。コダックは、信頼性が高く革新的な印刷ソリューションを提供することに定評があり、当社はコダックのサービスチームやサポートチームと強固な協力関係を築いている。PROSPER 7000 Turbo Pressは、桁外れの印刷スピード、高解像度機能、多様な機材互換性で群を抜いていた。この卓越性は、お客様に可能な限り最高の印刷品質と選択肢を提供するという当社の取り組みと完全に合致するものだ。さらに、インクジェット技術を継続的に改善して投資するというコダックの取り組みは、当社の長期的な成長戦略とも合致している」

世界最速のインクジェット印刷機「PROSPER 7000 Turbo Press」

 PROSPER 7000 Turbo Pressは、StreamインクジェットテクノロジーとEKTACOLORインクを搭載し、A4用紙で月間最大2億3,900万ページの印刷量に対応するように設計されている。最大410m/分(1,345fpm)という印刷速度と、A4用紙またはUSレターページで毎分最大5,523枚のスループットを実現。クオリティーモード、パフォーマンスモード、ターボモードという3種類の最適化された印刷モードがあり、ジョブごとの要件に合わせて印刷スピードや品質を容易に調整でき、常に最大の生産効率を確保できる。

マーキュリー社のインクジェット印刷能力が大幅に向上

 今回、PROSPER 7000 Turbo Pressは、マーキュリー社のインクジェット印刷能力を約40~50%向上させる。

 コダックのエグゼクティブチェアマン兼CEOであるジム・コンティネンザ氏は、「今回の投資で、マーキュリー社はデジタル印刷能力、生産の多様性、ビジネスチャンスで大きな飛躍を遂げることになる。PROSPER 7000 Turbo Pressの特徴は比類なき印刷スピードと驚くべき幅広い用途であり、商業印刷や出版印刷市場の幅広い分野のユーザーは、今まで以上に生産性と収益性を高めて、さまざまなジョブ印刷ができるようになる」と語っている。

新着トピックス

dp_ipa2024_okumura_20241113_tn.jpg

奥村印刷、新たな価値を紙に付加〜「折り紙食器 beak」でIPA2024に入賞

2024年11月20日企業・経営

 奥村印刷(株)(本社/東京都北区、奥村文泰社長)は、2024年度の「Innovation Print Awards(以下、IPA)」において、「サステナビリティ部門」第1位を獲得した...全文を読む

大西部長(左)と小林部長

富士フイルム、TOKYO PACKでブランドオーナーにデジタル印刷活用促す

2024年11月15日マーケティング

 「もっと自由にパッケージ・オンデマンド」─富士フイルムグループは、10月23日から開催された「TOKYO PACK 2024(東京国際包装展)」において、富士フイルムが独自開発した幅...全文を読む

最新ニュース

dp_indigo5000_pwwp490m_hd_tn.jpg

日本HP、KADOKAWA「出版製造流通DXプロジェクト」を支援

2025年1月21日

 (株)日本HP(本社/東京都港区、岡戸伸樹社長)は1月16日、(株)KADOKAWA(本社/東京都千代田区、夏野剛社長・CEO)の運営する埼玉県所沢市の大型文化複合施設「ところざわサ...全文を読む

truevis_lg_mg_2501_tn.jpg

ローランドDG、UVプリンターが紙器パッケージ製作に対応

2025年1月20日

 ローランド ディー.ジー.(株)は、大判インクジェットプリンターTrueVISシリーズ「LG-640/540/300」と、DGXPRESSシリーズの「UG-642」で使用できる拡張テ...全文を読む

swissQprint、第5世代フラットベッド新モデル-生産性23%向上

2025年1月14日

 swissQprintは、プラットフォームを全面的に刷新し、生産性、精度、アプリケーションの多用途性を新たなレベルへと引き上げたフラットベッド新世代モデルを発表した。新モデルは従来機...全文を読む

コダック、世界最速「PROSPER 7000 Turbo Press」世界1号機納入を発表

米国ニューヨーク州のマーキュリー社が大ロットのデジタル印刷機能を大幅拡大

2023年11月21日ケーススタディ

  • twitter
  • facebook
  • line

 コダック社は、「PROSPER 7000 Turbo Press」の世界1号機をマーキュリープリントプロダクションズ社に納入したと発表した。

 マーキュリー社は、米国ニューヨーク州ロチェスターを拠点とし、大ロットのデジタル印刷機能の大幅拡大に向けて、現在市場で販売されている中で最速のインクジェット輪転機を選択した。

大ロットのデジタル印刷機能の大幅拡大が狙い

 同社は、2011年からPROSPERテクノロジーソリューションのユーザーであり、1日あたりの最大印刷量は1,000万ページにのぼる。新しいPROSPER 7000 Turbo Pressは、教育書、商業書、児童書、個人向けダイレクトメール、マーケティング資料、取引書類、さらにはバリアブル印刷が必要な少部数から中量部数のパッケージングなど、幅広い印刷ジョブで使用されている。

マーキュリー社のクライアントの利益にとって将来性がある投資

 今回の決定について、同社のCEOであるジョン・プレイス氏は次のように説明している。

 「今回の投資における当社の一番の目標は、生産能力を強化し、効率を向上させ、さらに幅広い印刷オプションをお客様に提供すること。納期の短縮、基材の柔軟性と機能の向上、さまざまな基材に対する印刷品質の一貫性維持を目指している。お客様はオフセット品質の実現とインクジェットの柔軟性確保を両立するソリューションを求め続けているため、デジタル印刷製品の需要が大幅に増加。そのため、当社には印刷機の増設が必要になった。この印刷機を導入することで、お客様は必要なものを必要なときに注文できるようになる」

 また、同社社長のクリスティアン・シャムベルゲル氏は新たにコダックを選択した理由について、次のように説明している。

 「当社が経験してきたコダックのテクノロジーは非常に満足度の高いものだった。コダックは、信頼性が高く革新的な印刷ソリューションを提供することに定評があり、当社はコダックのサービスチームやサポートチームと強固な協力関係を築いている。PROSPER 7000 Turbo Pressは、桁外れの印刷スピード、高解像度機能、多様な機材互換性で群を抜いていた。この卓越性は、お客様に可能な限り最高の印刷品質と選択肢を提供するという当社の取り組みと完全に合致するものだ。さらに、インクジェット技術を継続的に改善して投資するというコダックの取り組みは、当社の長期的な成長戦略とも合致している」

世界最速のインクジェット印刷機「PROSPER 7000 Turbo Press」

 PROSPER 7000 Turbo Pressは、StreamインクジェットテクノロジーとEKTACOLORインクを搭載し、A4用紙で月間最大2億3,900万ページの印刷量に対応するように設計されている。最大410m/分(1,345fpm)という印刷速度と、A4用紙またはUSレターページで毎分最大5,523枚のスループットを実現。クオリティーモード、パフォーマンスモード、ターボモードという3種類の最適化された印刷モードがあり、ジョブごとの要件に合わせて印刷スピードや品質を容易に調整でき、常に最大の生産効率を確保できる。

マーキュリー社のインクジェット印刷能力が大幅に向上

 今回、PROSPER 7000 Turbo Pressは、マーキュリー社のインクジェット印刷能力を約40~50%向上させる。

 コダックのエグゼクティブチェアマン兼CEOであるジム・コンティネンザ氏は、「今回の投資で、マーキュリー社はデジタル印刷能力、生産の多様性、ビジネスチャンスで大きな飛躍を遂げることになる。PROSPER 7000 Turbo Pressの特徴は比類なき印刷スピードと驚くべき幅広い用途であり、商業印刷や出版印刷市場の幅広い分野のユーザーは、今まで以上に生産性と収益性を高めて、さまざまなジョブ印刷ができるようになる」と語っている。

新着トピックス

新着ニュース

PAGE TOP