コニカミノルタジャパン、攻めと守りの両軸で訴求〜印刷会社のDXを強力サポート
自動化・省力化で持続的成長と事業拡大を
2024年7月25日スペシャリスト
-
顧客への提供価値向上や顧客接点のデジタル化、そしてマーケティングやデータ分析によるビジネスモデルの創出などの「攻めのDX」とデータの見える化や業務プロセスの効率化、コスト削減などを実現する「守りのDX」の両軸から印刷会社のDXを支援するコニカミノルタジャパン(株)。今年開催されたdrupa2024では、生産工程の自動化を具現化した多彩な製品・サービスを披露した。今回、drupa2024で展示・公開した製品をはじめ、同社が提供する「攻めのDX」と「守りのDX」のソリューションを紹介する。
8年ぶりにリアル開催されたdrupa2024においてコニカミノルタは、「See the Potential in the Future of Print」をテーマに出展。最新機器が一堂に展示された2400平米の出展ブースの中で多くの来場者の関心を集めていたのが初出展となる次世代B2インクジェット印刷機「AccurioJet(アキュリオジェット)60000」だ。同機は、グローバル市場で高い評価を得ているB2インクジェット印刷機 AccurioJet KM-1/KM-1eの最上位モデル。6,000枚/時の高生産性と自動化・省力化を向上させたスループットの最大化に加え、HS-UVインク使用により、オフセット印刷に迫る高画質・艶感の再現性はそのままにハイレベルな色安定性を簡単操作で実現する。
大型の生産設備に注目が集まったコニカミノルタブースであるが、同社の内田剛氏(プロフェッショナルプリント事業部 ビジネスDX商品統括部 統括部長)は、「drupaでは、単なる自動化という視点だけではなく、人と機械が協働して新たな価値を見出す手法や最適な生産環境を構築するためのDX提案を行った」と説明する。実際に展示ブースでは、生産現場をイメージした印刷・加工実演が実施された。具体的には、AccurioJet KM-1eで出力された印刷物をMGI社製のデジタル加飾機でスポットニスおよびデジタル箔で高級感を付加し、最後にSEIレーザー社のレーザー加工機でカッティング処理を施し、最終成果物として仕上げる一連の工程を実演で披露した。
後加工と連動した自動化ソリューション
このほかMGI社との共同出展による印刷・加飾・後加工の統合生産システム「AlphaJET(アルファジェット)」を初の動態フルシステムとして展示した。
AlphaJETは、インクジェット印刷から加飾印刷や後加工も含めた一気通貫の生産システム。パッケージ印刷でデジタル化の妨げになっていた工程間の連携を一つのシステムに統合することで、工程時間の大幅な短縮、設置床面積や廃棄物の削減、クリーンな労働環境を実現する。
同社の主力製品であるPOD機では、AccurioPressとGBC社のラミネーターインライン接続した新システムを紹介。カラーPOD機とラミネーターを組み合わせて完全自動化した初の製品で、国内では、来年のpage2025での紹介を予定している。「印刷とラミネートまでをワンパスでできるため、従来の印刷後にものを移動してラミネートするといった間の工程を省くことができる。つまり印刷・ラミネートの自動化に大きく貢献できるシステムとなっている」(内田氏)
また、ロボティクス技術では、AMR(自律走行搬送ロボット)による印刷用紙の配送自動化システム、アーム型協働ロボットなどを展示し、工程省力化と印刷現場の安全・安心を提案。さらに画像IoTプラットフォーム「FORXAI(フォーサイ)」の技術を応用した外観検査システムも紹介している。
「今回のdrupaでは、POD機を中心に後工程のインラインでの自動化を提案した。後加工工程は人が介在する作業が多く、まだまだ自動化の余地があると考えている。今後、より多くのパートナー企業との共創により後加工の自動化をはじめとするDXの仕組みの構築が実現できるようになる」(内田氏)新着トピックス
コダック、「ゲームチェンジャー」へ〜4つのコア技術を自社完結
2024年9月20日製品・テクノロジースペシャリスト
コダックは「drupa2024」において、ULTRASTREAMコンティニュアスインクジェットテクノロジーを搭載した「PROSPER ULTRA 520プレス」と、PROSPERイン...全文を読む
大阪印刷、同人誌印刷ビジネスで「圧倒的な画質」提供[AccurioJet KM-1e導入事例]
2024年9月20日ケーススタディ
同人誌印刷ビジネスで急成長を遂げる大阪印刷(株)(大阪市西淀川区御幣島5-5-23、根田貴裕社長)は今年4月、コニカミノルタの29インチ枚葉UVインクジェット印刷機「AccurioJ...全文を読む
最新ニュース
富士フイルム、TOKYO PACK 出展でパッケージの付加価値提案
2024年10月9日
富士フイルムグループは、「TOKYO PACK 2024(東京国際包装展)」に出展し、インクジェット方式やトナー方式など、富士フイルムが独自開発した幅広いラインアップのデジタルプリン...全文を読む
SCREEN GA、京都・久御山事業所に「インクジェットイノベーションセンター京都」開設
2024年10月7日
(株)SCREENグラフィックソリューションズ(京都府京都市、田中志佳社長、以下、SCREEN GA)は、2024年10月に印刷関連機器の開発・製造を担う京都・久御山事業所に「インク...全文を読む
SCREEN GA、「Horizon Smart Factory 2024」で無人化生産ラインを紹介
2024年9月24日
(株)SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)は、10月9日から11日の3日間、ホリゾン本社びわこ工場内「Horizon Inovation Park」(滋賀県...全文を読む
コニカミノルタジャパン、攻めと守りの両軸で訴求〜印刷会社のDXを強力サポート
自動化・省力化で持続的成長と事業拡大を
2024年7月25日スペシャリスト
顧客への提供価値向上や顧客接点のデジタル化、そしてマーケティングやデータ分析によるビジネスモデルの創出などの「攻めのDX」とデータの見える化や業務プロセスの効率化、コスト削減などを実現する「守りのDX」の両軸から印刷会社のDXを支援するコニカミノルタジャパン(株)。今年開催されたdrupa2024では、生産工程の自動化を具現化した多彩な製品・サービスを披露した。今回、drupa2024で展示・公開した製品をはじめ、同社が提供する「攻めのDX」と「守りのDX」のソリューションを紹介する。
8年ぶりにリアル開催されたdrupa2024においてコニカミノルタは、「See the Potential in the Future of Print」をテーマに出展。最新機器が一堂に展示された2400平米の出展ブースの中で多くの来場者の関心を集めていたのが初出展となる次世代B2インクジェット印刷機「AccurioJet(アキュリオジェット)60000」だ。
同機は、グローバル市場で高い評価を得ているB2インクジェット印刷機 AccurioJet KM-1/KM-1eの最上位モデル。6,000枚/時の高生産性と自動化・省力化を向上させたスループットの最大化に加え、HS-UVインク使用により、オフセット印刷に迫る高画質・艶感の再現性はそのままにハイレベルな色安定性を簡単操作で実現する。
大型の生産設備に注目が集まったコニカミノルタブースであるが、同社の内田剛氏(プロフェッショナルプリント事業部 ビジネスDX商品統括部 統括部長)は、「drupaでは、単なる自動化という視点だけではなく、人と機械が協働して新たな価値を見出す手法や最適な生産環境を構築するためのDX提案を行った」と説明する。実際に展示ブースでは、生産現場をイメージした印刷・加工実演が実施された。
具体的には、AccurioJet KM-1eで出力された印刷物をMGI社製のデジタル加飾機でスポットニスおよびデジタル箔で高級感を付加し、最後にSEIレーザー社のレーザー加工機でカッティング処理を施し、最終成果物として仕上げる一連の工程を実演で披露した。
後加工と連動した自動化ソリューション
このほかMGI社との共同出展による印刷・加飾・後加工の統合生産システム「AlphaJET(アルファジェット)」を初の動態フルシステムとして展示した。
AlphaJETは、インクジェット印刷から加飾印刷や後加工も含めた一気通貫の生産システム。パッケージ印刷でデジタル化の妨げになっていた工程間の連携を一つのシステムに統合することで、工程時間の大幅な短縮、設置床面積や廃棄物の削減、クリーンな労働環境を実現する。
同社の主力製品であるPOD機では、AccurioPressとGBC社のラミネーターインライン接続した新システムを紹介。カラーPOD機とラミネーターを組み合わせて完全自動化した初の製品で、国内では、来年のpage2025での紹介を予定している。
「印刷とラミネートまでをワンパスでできるため、従来の印刷後にものを移動してラミネートするといった間の工程を省くことができる。つまり印刷・ラミネートの自動化に大きく貢献できるシステムとなっている」(内田氏)
また、ロボティクス技術では、AMR(自律走行搬送ロボット)による印刷用紙の配送自動化システム、アーム型協働ロボットなどを展示し、工程省力化と印刷現場の安全・安心を提案。さらに画像IoTプラットフォーム「FORXAI(フォーサイ)」の技術を応用した外観検査システムも紹介している。
「今回のdrupaでは、POD機を中心に後工程のインラインでの自動化を提案した。後加工工程は人が介在する作業が多く、まだまだ自動化の余地があると考えている。今後、より多くのパートナー企業との共創により後加工の自動化をはじめとするDXの仕組みの構築が実現できるようになる」(内田氏)
新着トピックス
-
共同印刷工業(京都)、安定性の高さが決め手[Revoria Press PC1120導入事例]
2024年10月9日 ケーススタディ
-
ミマキ、捺染方式を刷新 - 簡便性と汎用性の「TRAPIS」
2024年9月28日 製品・テクノロジー
-
コダック、「ゲームチェンジャー」へ〜4つのコア技術を自社完結
2024年9月20日 製品・テクノロジースペシャリスト
-
大阪印刷、同人誌印刷ビジネスで「圧倒的な画質」提供[AccurioJet KM-1e導入事例]
2024年9月20日 ケーススタディ
-
富士フイルムBI、独自のインクジェット技術で新たなソリューション提供
2024年9月11日 製品・テクノロジー
新着ニュース
SNSランキング
- 84shares大阪印刷、同人誌印刷ビジネスで「圧倒的な画質」提供[AccurioJet KM-1e導入事例]
- 68sharesafter drupa 2024|富士フイルム、「Discover the difference」─過去最大規模で
- 59sharesエプソン、印刷プロセスのデジタル化をリードするFiery社を完全子会社化
- 30shares共同印刷工業(京都)、安定性の高さが決め手[Revoria Press PC1120導入事例]
- 30shares独SDVグループ、PROSPER ULTRA 520プレス欧州初採用
- 30sharesエコー(東京)、「オフセットと遜色のない品質」[Revoria Press PC1120導入事例]
- 29shares日本HP、「HP Indigo実機見学会〜都内60分でおさえるHPデジタル印刷オープンハウス」開催
- 28shares富士フイルムBI、ワークフローの新領域へ〜真の自動化によるDXを訴求
- 21sharesSCREEN、「デジタルで彩るラベルの未来」テーマにラベルフォーラムジャパン2024に出展
- 20sharesFFGS、「加工インテグレーション」で真の価値訴求[最適生産ソリューション]