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富士ゼロックス、高画質・高生産性を両立した「11000 Inkjet Press」発売開始

富士ゼロックス初の商印向けロール紙カラーインクジェットプリンターとして開発

2019年1月23日ニュース

 富士ゼロックス(株)(玉井光一社長)は1月22日、同社・海老名事業所内「Future Edge」において記者会見を開き、商業印刷向け高速ロール紙カラーインクジェットプリンター「11000 Inkjet Press」を新開発し、2月15日から国内で発売すると発表した。
富士フイルムグループの技術を結集した「11000 Inkjet Press」
 会見には、高木純常務執行役員と麻生修司執行役員が出席し、その冒頭、挨拶した高木常務は「当社は2011年に印刷市場向けにフルカラーのロール紙インクジェットプリンターを発表して以来、多くの導入ユーザーの協力のもと、高速でのインクジェット出力技術を蓄積してきた。一方、富士フイルムは、枚葉インクジェット印刷機で高画質のインクジェット技術を磨き上げてきた。11000 Inkjet Pressは、富士フイルムグループの技術を結集し、融合することで生まれた新商品である。ロール紙プリンターならではの高い生産性とオフセット印刷に迫る高画質の両立を実現しており、商業印刷市場のデジタル化を加速させることができるはず」と11000 Inkjet Pressは、富士フイルムグループの技術を結集した新商品であることを説明した。

 続いて挨拶した麻生執行役員は「これまで当社のロール紙カラーインクジェットプリンターは、主に請求明細書などのトランザクションプリントを中心に利用されてきた。この対象領域を商業印刷分野まで拡げるためには、生産性、高画質、オフセットコート紙対応の3つの要素が必要であった」と今回の技術開発コンセプトについて説明した上で「11000 Inkjet Pressは、この3つの要素を実現した業界初の新商品であると確信している」と商業印刷のデジタル化を後押しする新技術を多数搭載していることを明らかにした。
高木常務執行役員(左)、麻生執行役員

 新商品の「11000 Inkjet Press」は、オフセット印刷に迫る高画質と最速で毎分80m(A4カット紙換算で毎分1,048ページ相当)の高生産性を実現する商業印刷向け高速ロール紙カラーインクジェットプリンター。プリントヘッドには、独自のインク循環機能を搭載した富士フイルムの「SAMBA」ヘッドをもとに、さらに高速ロール紙印刷へ適応させるための最適化を図っている。これによりヘッドのノズル付近のインクを絶えず循環させ、乾燥が速い高機能インクであってもノズル詰まりを防ぎ、常に最適な吐出状態を維持、長時間の連続出力でも安定した高画質が得られる。

 富士フイルムの枚葉型インクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズで培われた知見をもとにSAMBAヘッドの正確な打滴能力を最大限に引き出す水性顔料インクを新たに開発。この定着剤を含有させた新インクにより、高速・高品質な描画がプレコートなしで可能となっている。

 プリントモードは、書き込み解像度1,200dpi×1,200dpiで印刷速度は同クラス最高速毎分80mの「標準」モード、毎分50mの「画質優先」モードの2種類。また、内蔵センサーによりノズルの吐出不良を検出し、印字抜けスジや印字濃度ムラを補正する。さらに従来の水性インクジェットの大きな課題であった印字後の用紙シワ(波うち)への対応として、赤外光とヒートドラムによる独自の乾燥機構により、高速に印刷しながら商業印刷に相応しい印刷品質を提供する。

 プロダクションカラー機で実績のある自社開発のコントローラー「GX Print Server」を採用。複雑なバリアブル(可変)データやリッチな画像を含むPDFなども高速に画像補正をかけながらRIP処理し、プリンター本体のスピードを最大限に発揮する。また、GX Print Serverは、印刷業界の標準規格であるJDFをサポートし、さまざまな印刷業務のワークフローシステムとの連携で、オフセット印刷機とデジタルプリンターのハイブリッドワークフローを構築することができる。さらに多彩な後処理機との連携により、最終成果物の制作効率と品質を維持した運用が可能となっている。
会見後には各種ポストプレス機器とのインライン接続による無線綴じ製本までの実演を披露

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