数台のコルゲータを保有して近畿圏トップクラスの月間生産量を誇る段ボールメーカーの神崎紙器工業(株)(本社/兵庫県尼崎市、池田誠喜社長、資本金2億7,500万円、以下「神崎紙器」)はこのほど、将来に向けた戦略機として日本国内第1号機となるHanway社(深セン市)の段ボール用インクジェット印刷機「Glory1604」を導入した。
この実稼働開始にあたって発売元の(株)モトヤ(大阪市中央区、古門慶造社長)と国内代理店のオーシャンテクノロジー(株)(東京都中央区、福田昌穂社長)は、神崎紙器協力のもとに設置先の柏原(かいばら)工場において10月2日に報道関係、4日には業界を対象とした発表会を開催した。

発表会冒頭、挨拶の中で神崎紙器の池田大樹取締役(事業会社、KDサービス(株)社長)は、同社の概要から導入の背景、経緯を述べた後、「近年の経済情勢下、当業界も多品種少量生産が常態化して厳しい環境下にある。業界の将来を思うとき、やはり設備の研究が不可欠。そんな思いで深センの工場を訪問した。そうした結果で品質とコスト、生産性を総合して導入決定に至った」と機種選択のポイントを披露し、「実際に設置されているものは現地で確認した以上に素晴らしいもの」と満足の意を述べた上で「4日には業界の皆様に紹介する。何かと厳しい情勢下、皆様と一緒になって業界の将来に希望が抱けるような、そんな業界づくりに努力していきたい」と、今後の展開に意欲をのぞかせた。
この後、製品説明に続いてHanway社の徐ゼネラルマネージャー、モトヤの古門社長から設備採用の御礼と神崎紙器のさらなる発展に期待の意が述べられた。
神崎紙器は昭和36年、兵庫県尼崎市に神崎紙器工業所として創業。41年に現社名で法人後、51年に兵庫県氷上市に新工場を建設して1,650幅のコルゲートマシン1号機を導入した。その後61年に1,800幅、平成2年には2,200幅を導入している他、フレキソ印刷機や品質と工程管理システムなど、生産本機の他、周辺機器の拡充も推し進めてきた。
現在、中核となる神崎紙器の他、大型段ボールや手作業を必要とする部門の(株)ケイアイパッケージ、内箱や異形種、特殊加工の役を担う(株)サンエース、原紙輸入などを受け持つ神崎通商(株)、そして倉庫、運輸といった物流を戦略的に活かすシン・カーゴサービス(株)など、8社のグループ企業の連携で段ボールシートやケースのトータル生産システムを構築して、「刷る」「抜く」「貼る」「届ける」の事業を効率的に展開している。

そんな同社が今回導入した段ボール用印刷機は、本体は中国製だが印刷の核となるプリントヘッドは日本の京セラ製を搭載しており、シングルパス方式のインクジェット印刷機で、1色につき12ヘッド、CMYK4色に48個を搭載している。
段ボールの厚さ1ミリから11ミリまでに毎分150メートルの速度で印刷する能力を有し、コート紙への印刷も可能ということだ。インクは水性顔料が使用されている。
写真手前が給紙と印刷ユニット。その先は乾燥部と表面加工部、そして排紙フィーダという構成で、全長30メートルのラインとなって紙粉除去装置や反り防止センサーと抑えローラ、自動クリーニングシステムなどの技術が組み込まれている。
とくに印刷部は神崎紙器独自の「デジタルボックス」と称し、部屋状に囲まれて温度、湿度管理が施されている。
既に同機は、中国市場に24台、欧米やアジア地区に16台が出荷されており、うち1台が今回の日本上陸となる。
舞鶴若狭自動車道の丹南篠山口インターからおよそ20分。神崎紙器の倉庫であった跡地に建設された柏原工場(兵庫県丹波市柏原町)の効率的な作業環境のもとで「業界の未来に夢を描いていきたい」という池田大樹社長の願いを込めてラインは稼働を開始した。
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とくに印刷部は神崎紙器独自の「デジタルボックス」と称し、部屋状に囲まれて温度、湿度管理が施されている。
既に同機は、中国市場に24台、欧米やアジア地区に16台が出荷されており、うち1台が今回の日本上陸となる。
舞鶴若狭自動車道の丹南篠山口インターからおよそ20分。神崎紙器の倉庫であった跡地に建設された柏原工場(兵庫県丹波市柏原町)の効率的な作業環境のもとで「業界の未来に夢を描いていきたい」という池田大樹社長の願いを込めてラインは稼働を開始した。
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