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富士フイルム、Jet Press750Sの基幹部品9ユニットを提供

産業用インクジェットコンポーネント「Samba JPC」販売開始

2019年10月31日ニュース

 富士フイルム(株)(助野健児社長)は、商業印刷やパッケージ印刷向け産業用シングルパスインクジェット印刷装置の製品化に必要な基幹部品やソフトウェアなどのインクジェットコンポーネントを「Samba JPC」として11月から販売を開始した。

 「Samba JPC」は、同社インクジェットデジタルプレス「Jet Press750S」の基幹部品を提供するもの。産業用インクジェットヘッドのリーディングカンパニーである米国のFUJIFILM Dimatix社製の1,200dpi、MEMSによる高精細プリントヘッド「SAMBA」を組み込んだプリントバー、画像処理ソフトウェア、ヘッドクリーナーなど9つのユニットをラインアップし、日米欧の印刷機メーカーやインクジェット印刷装置のインテグレーター向けに販売を開始した。
Samba JPCの9ユニット(画像処理ソフトウェアはPCにインストール)
 短納期、多品種少量生産、バリアブル印刷を可能にするインクジェット技術は年々進化しており、近年では書籍やポスターの商業印刷、紙器、段ボール、ラベル印刷などの分野で採用が進み、今後はさらに食品パッケージなどの軟包装をはじめとした分野にも採用が広がると、インクジェット印刷装置には印刷物の画質向上や生産性向上などの機能向上が求められる。

 「Samba JPC」のユーザーは高精細な「SAMBA」ヘッドの性能を最大限活かした、高画質で信頼性の高いインクジェット印刷装置を短期間で開発できる。プリントバーは10インチ(約25センチ)と30インチ(約76センチ)の印刷幅2種類を用意し、さらに用途に合わせた印刷幅にカスタマイズして提供することも可能。また、ユーザーの要望に応じて、「Samba JPC」を同社製インクと組み合わせて提供することや、9つのユニットを単品から提供することも可能である。

 「Samba JPC」は、高精細なシングルパスインクジェット印刷装置を短期間で開発したい印刷機メーカーや、「SAMBA」ヘッドを使ったインクジェット印刷装置を開発中の印刷機メーカー、またはブランドオーナーの生産工程内に組み込むインクジェット印刷装置の信頼性を高めたいインテグレーターに適している。

 主な特長は以下の通り。

▽印字精度が高いプリントバーシステム
 複数のプリントヘッドが高精度に位置決めされた状態で「プリントバー」に搭載されているため、プリントバーの印字幅全域で高画質な印字が可能。また「液循環ユニット」は、印字状態に応じてインクの循環流量を制御することにより、インクを常に最適な状態でプリントヘッドに供給し、高速印刷時にも高い印字性能を発揮する。

▽印刷物のスジ・ムラを補正し、プリントヘッド交換頻度を低減する画像処理システム
 長期間の使用によってインクの吐出方向がズレることや、吐出しないノズルが発生した場合でも、「画像処理ソフトウェア」によりその周辺のノズルを自動で制御し、印刷物上のスジやムラの発生を防ぐ。印刷物制作工程で発生する色ムラなどによる損紙を減らすことができ、プリントヘッドの交換頻度も低減する。

▽速乾性インクでも高い清掃能力を持つヘッドクリーナー
 同社独自の特殊加工した布に洗浄液を付与してプリントヘッドの汚れを拭きとる「wet web方式」を採用し、清掃が困難な速乾性インクに対してもプリントヘッドを傷つけずに高い清掃能力を持つ。

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