クルツジャパン、新たにインクジェット技術を採用
印刷方式や用紙を問わず箔転写が可能
2017年1月1日製品・テクノロジー
-
デジタル印刷とメタリック加飾を融合した新たな箔転写技術「DIGITAL METAL(デジタルメタル)」を提案するクルツ社は、drupa2016において、インクジェット技術を採用した、新たなオンデマンド箔転写機「DM-LINER UV-INK」を技術展示し、多くの来場者の注目を集めた。印刷物に新たな高付加価値提供を実現する同機の開発コンセプトや今後の展開などについて、今回、クルツジャパン(株)の岩佐啓一副社長と竹田悠アシスタント・セールスマネージャーの両氏に聞いた。
金箔銀箔から最新のホログラム箔など、各種ホットスタンプ(熱転写)箔を提供しているクルツ社では近年、急速に進化する各種デジタル印刷機への対応として、デジタル印刷とメタリック加飾を融合することで、新たな箔転写を実現する箔素材「DIGITAL METAL」を活用したデジタル箔転写ソリューションを提案している。そのデジタル箔転写ソリューションを実現するオンデマンド箔転写機が「DM-LINER」である。同機は、デジタル印刷機で出力されたトナー上に箔転写することができ、さらに、その箔の上にも印刷することができるシステム。
そして、今回のdrupa2016では、新たにインクジェット技術を採用した「DM-LINER UV-INK」のプロトタイプを技術展示し、その機能をデモンストレーションなどで紹介した。
drupa2016でプロトタイプを発表
「DM-LINER UV-INK」は、インクジェットで箔のUV接着剤を吐出し、そこに転写箔をラミネートしてUV照射で瞬間硬化させるシステム。これによりオフセット、デジタルの印刷方式を問わず、印刷された用紙への箔転写加工が行える。また、印刷前の用紙に箔転写し、その用紙に印刷することも可能となっている。
A3ノビまでの用紙に対応し、解像度は600dpi。加工スピードは最大30m/分。用紙厚は90〜350g/平米に対応。使用できるメディアは、コート紙などの一般商業印刷で使用する用紙のほか、PETなどフィルム系の特殊素材にも問題なく対応できる。
従来の「DM-LINER」は、トナーとのコンビネーションで箔転写するシステムであるが、今回の「DM-LINER UV-INK」は、製品単体で箔転写を行うことが可能。さらに、解像度600dpiのインクジェット吐出により、微細なデザインや極小の文字などへの箔転写を実現する。新着トピックス
コダック、「ゲームチェンジャー」へ〜4つのコア技術を自社完結
2024年9月20日製品・テクノロジースペシャリスト
コダックは「drupa2024」において、ULTRASTREAMコンティニュアスインクジェットテクノロジーを搭載した「PROSPER ULTRA 520プレス」と、PROSPERイン...全文を読む
大阪印刷、同人誌印刷ビジネスで「圧倒的な画質」提供[AccurioJet KM-1e導入事例]
2024年9月20日ケーススタディ
同人誌印刷ビジネスで急成長を遂げる大阪印刷(株)(大阪市西淀川区御幣島5-5-23、根田貴裕社長)は今年4月、コニカミノルタの29インチ枚葉UVインクジェット印刷機「AccurioJ...全文を読む
最新ニュース
2024年10月9日
(株)ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、池田和明社長)は、同社が展開するインテリア・グラフィックブランド「アルティスタ」の第2弾として、屋内装飾用の粘着層付きプリント壁紙シ...全文を読む
富士フイルム、TOKYO PACK 出展でパッケージの付加価値提案
2024年10月9日
富士フイルムグループは、「TOKYO PACK 2024(東京国際包装展)」に出展し、インクジェット方式やトナー方式など、富士フイルムが独自開発した幅広いラインアップのデジタルプリン...全文を読む
SCREEN GA、京都・久御山事業所に「インクジェットイノベーションセンター京都」開設
2024年10月7日
(株)SCREENグラフィックソリューションズ(京都府京都市、田中志佳社長、以下、SCREEN GA)は、2024年10月に印刷関連機器の開発・製造を担う京都・久御山事業所に「インク...全文を読む
クルツジャパン、新たにインクジェット技術を採用
印刷方式や用紙を問わず箔転写が可能
2017年1月1日製品・テクノロジー
デジタル印刷とメタリック加飾を融合した新たな箔転写技術「DIGITAL METAL(デジタルメタル)」を提案するクルツ社は、drupa2016において、インクジェット技術を採用した、新たなオンデマンド箔転写機「DM-LINER UV-INK」を技術展示し、多くの来場者の注目を集めた。印刷物に新たな高付加価値提供を実現する同機の開発コンセプトや今後の展開などについて、今回、クルツジャパン(株)の岩佐啓一副社長と竹田悠アシスタント・セールスマネージャーの両氏に聞いた。
金箔銀箔から最新のホログラム箔など、各種ホットスタンプ(熱転写)箔を提供しているクルツ社では近年、急速に進化する各種デジタル印刷機への対応として、デジタル印刷とメタリック加飾を融合することで、新たな箔転写を実現する箔素材「DIGITAL METAL」を活用したデジタル箔転写ソリューションを提案している。そのデジタル箔転写ソリューションを実現するオンデマンド箔転写機が「DM-LINER」である。同機は、デジタル印刷機で出力されたトナー上に箔転写することができ、さらに、その箔の上にも印刷することができるシステム。
そして、今回のdrupa2016では、新たにインクジェット技術を採用した「DM-LINER UV-INK」のプロトタイプを技術展示し、その機能をデモンストレーションなどで紹介した。
drupa2016でプロトタイプを発表
「DM-LINER UV-INK」は、インクジェットで箔のUV接着剤を吐出し、そこに転写箔をラミネートしてUV照射で瞬間硬化させるシステム。これによりオフセット、デジタルの印刷方式を問わず、印刷された用紙への箔転写加工が行える。また、印刷前の用紙に箔転写し、その用紙に印刷することも可能となっている。
A3ノビまでの用紙に対応し、解像度は600dpi。加工スピードは最大30m/分。用紙厚は90〜350g/平米に対応。使用できるメディアは、コート紙などの一般商業印刷で使用する用紙のほか、PETなどフィルム系の特殊素材にも問題なく対応できる。
従来の「DM-LINER」は、トナーとのコンビネーションで箔転写するシステムであるが、今回の「DM-LINER UV-INK」は、製品単体で箔転写を行うことが可能。さらに、解像度600dpiのインクジェット吐出により、微細なデザインや極小の文字などへの箔転写を実現する。
新着トピックス
-
共同印刷工業(京都)、安定性の高さが決め手[Revoria Press PC1120導入事例]
2024年10月9日 ケーススタディ
-
ミマキ、捺染方式を刷新 - 簡便性と汎用性の「TRAPIS」
2024年9月28日 製品・テクノロジー
-
コダック、「ゲームチェンジャー」へ〜4つのコア技術を自社完結
2024年9月20日 製品・テクノロジースペシャリスト
-
大阪印刷、同人誌印刷ビジネスで「圧倒的な画質」提供[AccurioJet KM-1e導入事例]
2024年9月20日 ケーススタディ
-
富士フイルムBI、独自のインクジェット技術で新たなソリューション提供
2024年9月11日 製品・テクノロジー
新着ニュース
SNSランキング
- 84shares大阪印刷、同人誌印刷ビジネスで「圧倒的な画質」提供[AccurioJet KM-1e導入事例]
- 68sharesafter drupa 2024|富士フイルム、「Discover the difference」─過去最大規模で
- 59sharesエプソン、印刷プロセスのデジタル化をリードするFiery社を完全子会社化
- 39sharesミマキ、印刷脱色技術実用化でタペストリーのアップサイクル実現
- 38shares富士フイルムBI、モノクロ機に印刷物の検品工程を自動化する新機能搭載
- 30shares独SDVグループ、PROSPER ULTRA 520プレス欧州初採用
- 30sharesエコー(東京)、「オフセットと遜色のない品質」[Revoria Press PC1120導入事例]
- 29shares日本HP、「HP Indigo実機見学会〜都内60分でおさえるHPデジタル印刷オープンハウス」開催
- 28shares富士フイルムBI、ワークフローの新領域へ〜真の自動化によるDXを訴求
- 21sharesSCREEN、「デジタルで彩るラベルの未来」テーマにラベルフォーラムジャパン2024に出展