関西印刷業界最大のイベント「JP2018 ICTと印刷展」(主催/JP産業展協会、西井幾雄会長)が4月18・19日の2日間開催された。
今回のテーマは「オンデマンドの時代〜企業再生に生かす自動化の形」。昨年から会場をインテックス大阪からマイドームおおさか(大阪市中央区本町橋)に移して開催されていることから、ブースでの実演展示はコンパクトなものに制限されていたものの、各出展メーカーからは自動化・高付加価値化をキーワードとしたデジタル印刷ソリューションが提案されていた。今回は、このJP展でのデジタル印刷関連展示をレポートする。
プリンタメーカーはトナー機で付加価値提案
まず、展示会場1階にブースを構えた富士フイルムグローバルグラフィックシステムズは、「共創の力で、商機をつかもう」をテーマに、ワークフローとPODで実践的ソリューションを披露していた。
ブース中央に展示されていたのが、カラーオンデマンド・パブリッシングシステム「富士ゼロックス Iridesse Production Press」だ。新開発の1パス6色プリントエンジンの採用により、CMYKトナーのほか、ゴールド、シルバー、クリア、ホワイトの特殊トナーから、最大で2色まで同時に搭載することができる。さらに、CMYKトナー層の上に特殊トナー層を重ねる「上刷り方式」に加え、ゼログラフィー方式の1パス6色プリントエンジンとしては業界で初めてCMYKトナー層の下に特殊トナーを置く「下刷り方式」を可能としている。これにより、オフセット印刷ではシルバーインキと調合してメタリックインキを作る必要のあった「メタリックカラー」を1パスで印刷できる。
用紙は、52g/平米の薄紙から400g/平米までの幅広い用紙坪量に対応。厚紙400g/平米でも毎分120ページ(A4ヨコ)のプリントを実現している。

また同社では、「付加価値の高い仕事を増やすためにデジタル印刷を活用する」という視点から、デジタル印刷を最大活用するためのワークフローの重要性を訴えており、様々な入稿に対応し、自動化・見える化を実現するデジタルワークフローを訴求していた。
その他にも、富士フイルム独自のインクジェット技術「FUJIFILM Inkjet Technology」を搭載したデジタルプレスのラインアップを、パネルによる解説やサンプル展示などで紹介していた。

続いて、2階のキヤノンブースでは、「キヤノンのデジタルプリンティングで、新たな領域へ!」をテーマに、プロダクションプリンタ「ImagePRESS」「varioPRINT」の実機およびサンプル展示と、生産プロセスのオートメーション化により効率化を実現するワークフローが提案されていた。

同じく2階のコニカミノルタジャパンブースでは、「Smart Solutions for Professionals」をテーマに、カラー最上位機種である「AccurioPress(アキュリオプレス)C6100」を含む3モデルを出品していた。
「AccurioPress C6100」は、新開発の「インテリジェントクオリティーオプティマイザー」を搭載。濃度管理、色調管理、表裏見当調整の自動化を実現し、今までのようなマニュアル測定や数値入力を不要としている。
「インテリジェントクオリティーオプティマイザー」は、色調や表裏見当を自動化するだけでなく、印刷中もリアルタイムでそれらを監視し、生産性を落とすことなく補正も行う。この機能により、オペレーターが印刷中に度々チェックしなくても、印刷中の色変動や見当ずれを最小限にし、高品質な印刷物を安定して供給することが可能。また、色や見当のずれを起因とする印刷ロスが抑えられるため、コスト改善や環境負荷低減など、顧客からの信頼度向上に寄与する。

一方、「AccurioLabel 190」は、コンパクトでありながらオフセット印刷に迫る高品質出力が可能なオンデマンドラベルプリンタ。プリント解像度1,200dpi×1,200dpi、256階調という高画質で高精度な仕上がりの出力が可能。また、中間調や高濃度域の画像安定化技術によって豊かな階調表現を可能にするとともに、補正用パッチをIDCセンサーで検知し、自動で微調整を行う「自動画像安定化制御」によって色再現の安定性も向上させている。印刷速度は、標準的なタック紙(粘着紙)で毎分13.5メートルの設定となっている。
さらにロール紙に印刷するため、最長1,195ミリの長尺連続印刷も可能。これにより横断幕や垂れ幕、パノラマ写真の印刷などに対応している。

同じく2階のリコーブースでは、「売上・粗利拡大『ネタ』」をテーマに展示実演を展開していた。
まず、今年2月に発売したカラープロダクションプリンタの新製品「RICOH Pro C7210S」を実演展示。これは、「同C7110S/C7110/C7100S」の後継機で、さらなる高生産性と高画質を実現し、基本性能が向上。また、前身機で評価を得ているスペシャルカラートナー(ホワイト、クリア、ネオンイエロー、ネオンピンク)にも対応し、プロセスカラー(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)と組み合わせて様々な用紙に印刷することで、豊かで鮮やかな表現が可能だ。さらに、リコーの新技術「IQCT」を搭載することで、従来は高度なスキルを持ったオペレーターが行っていた色味調整(キャリブレーション)や画像位置調整作業を自動化している。
なお、ブースでは同機を使って、自動化された工場内をカメラで監視し、異常を検知する「オールラインレコグナイザー」も紹介されていた。


さらに「RICOH Pro C5200」にロータリーダイカッターをインライン化し、「印刷から断裁の自動化」として紹介していた。
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JP2018レポート|自動化・高付加価値化をキーワードに
「オンデマンドの時代〜企業再生に生かす自動化の形」テーマに
2018年4月20日製品・テクノロジー
関西印刷業界最大のイベント「JP2018 ICTと印刷展」(主催/JP産業展協会、西井幾雄会長)が4月18・19日の2日間開催された。
今回のテーマは「オンデマンドの時代〜企業再生に生かす自動化の形」。昨年から会場をインテックス大阪からマイドームおおさか(大阪市中央区本町橋)に移して開催されていることから、ブースでの実演展示はコンパクトなものに制限されていたものの、各出展メーカーからは自動化・高付加価値化をキーワードとしたデジタル印刷ソリューションが提案されていた。今回は、このJP展でのデジタル印刷関連展示をレポートする。
プリンタメーカーはトナー機で付加価値提案
まず、展示会場1階にブースを構えた富士フイルムグローバルグラフィックシステムズは、「共創の力で、商機をつかもう」をテーマに、ワークフローとPODで実践的ソリューションを披露していた。
ブース中央に展示されていたのが、カラーオンデマンド・パブリッシングシステム「富士ゼロックス Iridesse Production Press」だ。新開発の1パス6色プリントエンジンの採用により、CMYKトナーのほか、ゴールド、シルバー、クリア、ホワイトの特殊トナーから、最大で2色まで同時に搭載することができる。さらに、CMYKトナー層の上に特殊トナー層を重ねる「上刷り方式」に加え、ゼログラフィー方式の1パス6色プリントエンジンとしては業界で初めてCMYKトナー層の下に特殊トナーを置く「下刷り方式」を可能としている。これにより、オフセット印刷ではシルバーインキと調合してメタリックインキを作る必要のあった「メタリックカラー」を1パスで印刷できる。
用紙は、52g/平米の薄紙から400g/平米までの幅広い用紙坪量に対応。厚紙400g/平米でも毎分120ページ(A4ヨコ)のプリントを実現している。

また同社では、「付加価値の高い仕事を増やすためにデジタル印刷を活用する」という視点から、デジタル印刷を最大活用するためのワークフローの重要性を訴えており、様々な入稿に対応し、自動化・見える化を実現するデジタルワークフローを訴求していた。
その他にも、富士フイルム独自のインクジェット技術「FUJIFILM Inkjet Technology」を搭載したデジタルプレスのラインアップを、パネルによる解説やサンプル展示などで紹介していた。

続いて、2階のキヤノンブースでは、「キヤノンのデジタルプリンティングで、新たな領域へ!」をテーマに、プロダクションプリンタ「ImagePRESS」「varioPRINT」の実機およびサンプル展示と、生産プロセスのオートメーション化により効率化を実現するワークフローが提案されていた。

同じく2階のコニカミノルタジャパンブースでは、「Smart Solutions for Professionals」をテーマに、カラー最上位機種である「AccurioPress(アキュリオプレス)C6100」を含む3モデルを出品していた。
「AccurioPress C6100」は、新開発の「インテリジェントクオリティーオプティマイザー」を搭載。濃度管理、色調管理、表裏見当調整の自動化を実現し、今までのようなマニュアル測定や数値入力を不要としている。
「インテリジェントクオリティーオプティマイザー」は、色調や表裏見当を自動化するだけでなく、印刷中もリアルタイムでそれらを監視し、生産性を落とすことなく補正も行う。この機能により、オペレーターが印刷中に度々チェックしなくても、印刷中の色変動や見当ずれを最小限にし、高品質な印刷物を安定して供給することが可能。また、色や見当のずれを起因とする印刷ロスが抑えられるため、コスト改善や環境負荷低減など、顧客からの信頼度向上に寄与する。

一方、「AccurioLabel 190」は、コンパクトでありながらオフセット印刷に迫る高品質出力が可能なオンデマンドラベルプリンタ。プリント解像度1,200dpi×1,200dpi、256階調という高画質で高精度な仕上がりの出力が可能。また、中間調や高濃度域の画像安定化技術によって豊かな階調表現を可能にするとともに、補正用パッチをIDCセンサーで検知し、自動で微調整を行う「自動画像安定化制御」によって色再現の安定性も向上させている。印刷速度は、標準的なタック紙(粘着紙)で毎分13.5メートルの設定となっている。
さらにロール紙に印刷するため、最長1,195ミリの長尺連続印刷も可能。これにより横断幕や垂れ幕、パノラマ写真の印刷などに対応している。

同じく2階のリコーブースでは、「売上・粗利拡大『ネタ』」をテーマに展示実演を展開していた。
まず、今年2月に発売したカラープロダクションプリンタの新製品「RICOH Pro C7210S」を実演展示。これは、「同C7110S/C7110/C7100S」の後継機で、さらなる高生産性と高画質を実現し、基本性能が向上。また、前身機で評価を得ているスペシャルカラートナー(ホワイト、クリア、ネオンイエロー、ネオンピンク)にも対応し、プロセスカラー(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)と組み合わせて様々な用紙に印刷することで、豊かで鮮やかな表現が可能だ。さらに、リコーの新技術「IQCT」を搭載することで、従来は高度なスキルを持ったオペレーターが行っていた色味調整(キャリブレーション)や画像位置調整作業を自動化している。
なお、ブースでは同機を使って、自動化された工場内をカメラで監視し、異常を検知する「オールラインレコグナイザー」も紹介されていた。


さらに「RICOH Pro C5200」にロータリーダイカッターをインライン化し、「印刷から断裁の自動化」として紹介していた。
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