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太陽プリント、メタリックカラーで独創的提案:Iridesse Production Press導入事例

小ロットジョブの振り分けにより、グループ全体の生産性アップも実現

2018年7月11日ケーススタディ

桜井 社長 新潟の(株)太陽プリント(本社/新潟市江南区曙町4-12-1、桜井克次社長)は今年2月、最新のPOD機「富士ゼロックス Iridesse Production Press」を導入し、特色トナーを用いた高付加価値の小ロット印刷サービスを開始。クライアントから高い評価を得ている。導入の経緯や活用戦略などについて桜井社長に、また、Iridesse Production Pressに対する現場視点での評価について、製造課の専門役・広瀬一幸氏、課長補佐・樋口朝孝氏に伺った。


高付加価値印刷の新たな主戦力に


 太陽プリントは、1963年に創業。新潟市江南区の「あけぼの印刷団地」内に本社を置き、第一印刷所グループの一員として、小ロットのデジタル印刷サービスをメインに手がけている。以前はオフセット印刷機も保有していたが、2016年4月、「(株)太陽印刷所」から現社名に変更するとともに、社内の印刷設備をPOD機に絞り、グループ内での位置付けを明確化した。得意分野に特化して事業を展開していくことで、グループ内での工程・設備の重複を解消し、生産効率向上、コストダウンを図ろうという戦略だ。

 現在は、カタログやポスター、DMといった小ロットの販促用印刷物のほか、ノベルティグッズの製作、バリアブル印刷物を活用したOne to Oneプロモーションの支援、さらには、「iAutolay Magic」を活用した名刺などのWeb to Printサービスも行う。POD機は、カラー3台、モノクロ2台を備え、機種ごとの特性を活かして幅広いニーズに応えている。

 同社がこの小ロット印刷ビジネスの中でとくに重視しているのは、「高い付加価値の提供」。その一環として取り組んでいるのが、品質面での差別化だ。

 「ペーパーレスの時代になっていく中、人の目を引きつけるような魅力のある印刷物を提供していきたい。それがお客様にとってのひとつの付加価値につながると考えている。第一印刷所グループでは、オフセット印刷機もあり、「Jet Press 720S」もあり、そしてPOD機も持っているわけだが、オフセット機とJet Pressが4色掛け合わせをメインとしている中で、当社は、ゴールドやシルバーなどの特色を使った提案をひとつの切り口として高付加価値印刷に取り組んでいくことにした」(桜井社長)

 「CMYK+特色」による付加価値の提案。そのための主戦力として、今年2月に導入したのが富士ゼロックス Iridesse Production Pressだ。他の機種と比較検討したうえでの採用だったが、決め手になったのはどんな点だったのだろうか。

 「最大の決め手は、やはり仕上がり品質の高さ。メタリックカラーの再現性が抜群だし、ホワイトトナーに対応しているので、濃色紙にも高品質な色を再現できる。これにより、いままでアイデアはあっても実現できなかったものが、カタチにできるようになった」

 さらに、長尺出力への対応も大きなポイントだったと桜井社長は語る。

 「長尺対応によって、A4三つ折りパンフレットやポスターなどの出力も可能になった。いままで、こうした仕事は外注に出していたので、内製化して納期短縮を図りたいという考えもあった」

 今回同社が導入したIridesse Production Pressは、ホワイトトナーおよび長尺対応の国内第1号機となる。最新モデルをいち早く採り入れ、仕事の幅を広げていくための体制を整えた。
富士ゼロックス Iridesse Production Press

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桜井 社長 新潟の(株)太陽プリント(本社/新潟市江南区曙町4-12-1、桜井克次社長)は今年2月、最新のPOD機「富士ゼロックス Iridesse Production Press」を導入し、特色トナーを用いた高付加価値の小ロット印刷サービスを開始。クライアントから高い評価を得ている。導入の経緯や活用戦略などについて桜井社長に、また、Iridesse Production Pressに対する現場視点での評価について、製造課の専門役・広瀬一幸氏、課長補佐・樋口朝孝氏に伺った。


高付加価値印刷の新たな主戦力に


 太陽プリントは、1963年に創業。新潟市江南区の「あけぼの印刷団地」内に本社を置き、第一印刷所グループの一員として、小ロットのデジタル印刷サービスをメインに手がけている。以前はオフセット印刷機も保有していたが、2016年4月、「(株)太陽印刷所」から現社名に変更するとともに、社内の印刷設備をPOD機に絞り、グループ内での位置付けを明確化した。得意分野に特化して事業を展開していくことで、グループ内での工程・設備の重複を解消し、生産効率向上、コストダウンを図ろうという戦略だ。

 現在は、カタログやポスター、DMといった小ロットの販促用印刷物のほか、ノベルティグッズの製作、バリアブル印刷物を活用したOne to Oneプロモーションの支援、さらには、「iAutolay Magic」を活用した名刺などのWeb to Printサービスも行う。POD機は、カラー3台、モノクロ2台を備え、機種ごとの特性を活かして幅広いニーズに応えている。

 同社がこの小ロット印刷ビジネスの中でとくに重視しているのは、「高い付加価値の提供」。その一環として取り組んでいるのが、品質面での差別化だ。

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 「CMYK+特色」による付加価値の提案。そのための主戦力として、今年2月に導入したのが富士ゼロックス Iridesse Production Pressだ。他の機種と比較検討したうえでの採用だったが、決め手になったのはどんな点だったのだろうか。

 「最大の決め手は、やはり仕上がり品質の高さ。メタリックカラーの再現性が抜群だし、ホワイトトナーに対応しているので、濃色紙にも高品質な色を再現できる。これにより、いままでアイデアはあっても実現できなかったものが、カタチにできるようになった」

 さらに、長尺出力への対応も大きなポイントだったと桜井社長は語る。

 「長尺対応によって、A4三つ折りパンフレットやポスターなどの出力も可能になった。いままで、こうした仕事は外注に出していたので、内製化して納期短縮を図りたいという考えもあった」

 今回同社が導入したIridesse Production Pressは、ホワイトトナーおよび長尺対応の国内第1号機となる。最新モデルをいち早く採り入れ、仕事の幅を広げていくための体制を整えた。
富士ゼロックス Iridesse Production Press

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