太陽プリント、メタリックカラーで独創的提案:Iridesse Production Press導入事例
小ロットジョブの振り分けにより、グループ全体の生産性アップも実現
2018年7月11日ケーススタディ
「オフセット品質の小ロット対応機」としての導入効果
クライアントからも好評を得ているIridesse Production Pressの再現性について、桜井社長は、「トナーが新しくなり、これまでのPOD機より一段と高品質になった」と評価する。
「トナー粒子が細かくなったことで、ザラツキ感がなくなった。人物写真の肌の再現なども非常に滑らかだ。また、色の安定性も申し分なく、ジャパンカラーのプロファイルを当てれば、オフセット印刷とほとんど変わらない仕上がりが、刷り出しから最後まで安定して得られる」
この再現性・安定性の高さは、第一印刷所グループの生産機のひとつと捉えた場合にも大きなメリットとなっている。ジョブを部数に応じてIridesse Production Press、Jet Press 720S、オフセット印刷機へと、同等の品質を維持しながら振り分けることができるからだ。また、初回はオフセットでまとまった部数を印刷し、後から追加分をIridesse Production Pressで出力するというケースもあるという。これも、オフセット印刷と仕上がり品質が近く、高い精度でカラーマッチングが図れるIridesse Production Pressならではの活用だ。これによって、第一印刷所のオフセット印刷部門にも波及効果が出ている。
「小ロットのジョブをJet Press 720SやIridesse Production Pressに振り分けられるようになったことで、オフセット印刷機の平均ロットが大きくなり、ジョブ切り替えが減少、稼働率が向上している。当グループではこのように、ジョブごとに使用する設備を最適化することで、生産効率の向上を目指している」(桜井社長)
一方、実際に活用している現場でも、Iridesse Production Pressへの評価は高い。製造課の広瀬一幸氏は、導入後の立ち上げからメリットを感じたという。
「当社はグループ会社とともに『XMF』によるセンターRIP環境を構築しており、そのワークフローとの親和性が高いことと、長年にわたってPOD機の運用ノウハウを富士フイルムと蓄積してきたこともあり、スムーズに運用をスタートできた。また、富士ゼロックスにデータ制作の研修会を開いていただき、特色の使い方などを丁寧にレクチャーしていただけたことも、素早い立ち上がりにつながったと思う」
同じく製造課の樋口朝孝氏は、運用上のメリットとして、生産性の高さを挙げる。
「毎分120ページという出力スピードに加え、コントローラーの演算も速く、生産機としてのパフォーマンスは抜群。とくに可変出力では、演算スピードの速さを実感している。また、特色トナーをフル活用している当社にとっては、トナー交換を自分たちで簡単に行えるのもありがたい点」
同社においてIridesse Production Pressは、ハイエンド機ならではの高い品質、スピードと使いやすさを兼ね備えた即戦力機として、その性能を発揮している。
BtoC向けオリジナル商品の開発も
今後のIridesse Production Pressの活用について、桜井社長は、「高品質なメタリックカラーを活かし、他社に真似できない付加価値の提案に力を入れていく」と意欲を語る。
「燕三条や佐渡島など、県内各地域の名所・名産品のアピールや、地元企業のブランド向上に貢献していけるよう、Iridesse Production Pressのポテンシャルをさらに引き出していきたい」(桜井社長)
また、第一印刷所グループでは、「情報工房DOC」という、印刷サービスやオリジナル商品の販売を行う店舗を新潟と東京に展開しており、太陽プリントとしても今後、この店舗を通じてBtoBだけでなくBtoCのビジネス拡大にも取り組んでいく考えだ。
「例えば、Iridesse Production Pressで出力し、レーザー加工機で加飾したメッセージカードや、新潟の名所にちなんだ絵を切り抜いたオリジナル名刺など、当社ならではのアイデア商品を開発・提供していこうと考えている」(桜井社長)
デジタル印刷ビジネスを積極的に推し進める第一印刷所グループの中で、印刷と加工の両面で新たな強みを身につけた太陽プリントは、発想力・提案力にさらに磨きをかけ、小ロット・高付加価値の市場創出に挑み続ける。
新着トピックス
-
ケーススタディ リンクス、スキルレスで人材確保、育成期間短縮[JetPress750S導入事例]
-
製品・テクノロジー コニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
大村印刷、特殊トナーと用紙対応力で小ロット・高付加価値ニーズに対応
2025年5月8日ケーススタディ
山口県を拠点に、印刷を中心とした情報ソリューション事業を展開する大村印刷(株)(本社/山口県防府市西仁井令1-21-55、河内和明社長)は2022年2月、富士フイルムのプロダクション...全文を読む
ディーエムソリューションズ、最高毎時4万5,000通を達成[KODAK PROSPER S5導入事例]
2025年3月25日ケーススタディ
ディーエムソリューションズ(株)(本社/東京都武蔵野市御殿山1-1-3 クリスタルパークビル2F、花矢卓司社長)は、KODAK PROSPER S5インプリンティングシステムを導入後...全文を読む
最新ニュース
パラシュート、スマホで偽造品識別が可能なデジタル暗号化技術サービスの提供開始
2025年7月1日
パラシュート(株)(東京都世田谷区、兵藤伊織社長)は2025年7月1日から、SaaSプラットフォームをベースとしたデジタル暗号化技術サービス(DET Service)の提供を開始した...全文を読む
PODi、「Labelexpo Europe 2025」視察ツアーの参加者募集開始
2025年6月25日
(一社)PODi(荒井純一代表理事)は、ラベル・パッケージ業界の世界最大級の展示会「Labelexpo Europe 2025」視察ツアーの参加者募集を開始した。 LABELEXP...全文を読む
コニカミノルタジャパン、機能強化モデル「AccurioPress C7100 ENHANCED」発売
2025年6月25日
コニカミノルタジャパン(株)(本社/東京都港区、一條啓介社長)は、高画質及び多彩な用紙への対応力と、自動品質最適化ユニットで評価を得ているデジタル印刷システム「AccurioPres...全文を読む
太陽プリント、メタリックカラーで独創的提案:Iridesse Production Press導入事例
小ロットジョブの振り分けにより、グループ全体の生産性アップも実現
2018年7月11日ケーススタディ
「オフセット品質の小ロット対応機」としての導入効果
クライアントからも好評を得ているIridesse Production Pressの再現性について、桜井社長は、「トナーが新しくなり、これまでのPOD機より一段と高品質になった」と評価する。
「トナー粒子が細かくなったことで、ザラツキ感がなくなった。人物写真の肌の再現なども非常に滑らかだ。また、色の安定性も申し分なく、ジャパンカラーのプロファイルを当てれば、オフセット印刷とほとんど変わらない仕上がりが、刷り出しから最後まで安定して得られる」
この再現性・安定性の高さは、第一印刷所グループの生産機のひとつと捉えた場合にも大きなメリットとなっている。ジョブを部数に応じてIridesse Production Press、Jet Press 720S、オフセット印刷機へと、同等の品質を維持しながら振り分けることができるからだ。また、初回はオフセットでまとまった部数を印刷し、後から追加分をIridesse Production Pressで出力するというケースもあるという。これも、オフセット印刷と仕上がり品質が近く、高い精度でカラーマッチングが図れるIridesse Production Pressならではの活用だ。これによって、第一印刷所のオフセット印刷部門にも波及効果が出ている。
「小ロットのジョブをJet Press 720SやIridesse Production Pressに振り分けられるようになったことで、オフセット印刷機の平均ロットが大きくなり、ジョブ切り替えが減少、稼働率が向上している。当グループではこのように、ジョブごとに使用する設備を最適化することで、生産効率の向上を目指している」(桜井社長)
一方、実際に活用している現場でも、Iridesse Production Pressへの評価は高い。製造課の広瀬一幸氏は、導入後の立ち上げからメリットを感じたという。
「当社はグループ会社とともに『XMF』によるセンターRIP環境を構築しており、そのワークフローとの親和性が高いことと、長年にわたってPOD機の運用ノウハウを富士フイルムと蓄積してきたこともあり、スムーズに運用をスタートできた。また、富士ゼロックスにデータ制作の研修会を開いていただき、特色の使い方などを丁寧にレクチャーしていただけたことも、素早い立ち上がりにつながったと思う」
同じく製造課の樋口朝孝氏は、運用上のメリットとして、生産性の高さを挙げる。
「毎分120ページという出力スピードに加え、コントローラーの演算も速く、生産機としてのパフォーマンスは抜群。とくに可変出力では、演算スピードの速さを実感している。また、特色トナーをフル活用している当社にとっては、トナー交換を自分たちで簡単に行えるのもありがたい点」
同社においてIridesse Production Pressは、ハイエンド機ならではの高い品質、スピードと使いやすさを兼ね備えた即戦力機として、その性能を発揮している。
BtoC向けオリジナル商品の開発も
今後のIridesse Production Pressの活用について、桜井社長は、「高品質なメタリックカラーを活かし、他社に真似できない付加価値の提案に力を入れていく」と意欲を語る。
「燕三条や佐渡島など、県内各地域の名所・名産品のアピールや、地元企業のブランド向上に貢献していけるよう、Iridesse Production Pressのポテンシャルをさらに引き出していきたい」(桜井社長)
また、第一印刷所グループでは、「情報工房DOC」という、印刷サービスやオリジナル商品の販売を行う店舗を新潟と東京に展開しており、太陽プリントとしても今後、この店舗を通じてBtoBだけでなくBtoCのビジネス拡大にも取り組んでいく考えだ。
「例えば、Iridesse Production Pressで出力し、レーザー加工機で加飾したメッセージカードや、新潟の名所にちなんだ絵を切り抜いたオリジナル名刺など、当社ならではのアイデア商品を開発・提供していこうと考えている」(桜井社長)
デジタル印刷ビジネスを積極的に推し進める第一印刷所グループの中で、印刷と加工の両面で新たな強みを身につけた太陽プリントは、発想力・提案力にさらに磨きをかけ、小ロット・高付加価値の市場創出に挑み続ける。
新着トピックス
-
リンクス、スキルレスで人材確保、育成期間短縮[JetPress750S導入事例]
2025年6月27日 ケーススタディ
-
コニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
2025年6月4日 製品・テクノロジー
-
大村印刷、特殊トナーと用紙対応力で小ロット・高付加価値ニーズに対応
2025年5月8日 ケーススタディ
-
ディーエムソリューションズ、最高毎時4万5,000通を達成[KODAK PROSPER S5導入事例]
2025年3月25日 ケーススタディ
-
FFGS、新Revoria Press登場で、柔軟な「最適生産」可能に
2025年3月25日 スペシャリスト
新着ニュース
-
パラシュート、スマホで偽造品識別が可能なデジタル暗号化技術サービスの提供開始
2025年7月1日 ニュース
-
PODi、「Labelexpo Europe 2025」視察ツアーの参加者募集開始
2025年6月25日 ニュース
-
コニカミノルタジャパン、機能強化モデル「AccurioPress C7100 ENHANCED」発売
2025年6月25日 ニュース
-
エプソン、立体物への直接印刷を可能にする「Direct to Shape Printing System」発表
2025年6月25日 ニュース
-
パラシュート、次世代型MIS「PNS」にメーカーワークフローソフトウェア連携機能を追加
2025年6月11日 ニュース
SNSランキング
- 63sharesミマキ、330シリーズとエコ溶剤インクが3M MCS保証認定
- 43sharesパラシュート、スマホで偽造品識別が可能なデジタル暗号化技術サービスの提供開始
- 39sharesエプソン、立体物への直接印刷を可能にする「Direct to Shape Printing System」発表
- 39sharesSCREEN、Hunkeler Innovationdaysでインクジェットと後加工機の連携披露
- 38sharesKOMORI、241名が来場した新春特別内覧会のデモ動画(Impremia IS29s」公開
- 29sharesKOMORI、インクジェット印刷機とデジタル加飾機の連携披露
- 27shares日印機工とプリデジ協、IGAS2027の日程決定-2027年8月に東京ビッグサイトで開催
- 27sharesリコー、企業内・商用印刷の幅広いニーズに対応するカラー機の新機種発売
- 26sharesミヤコシ、軟包装向け水性インクジェット「MJP ADVANCED 45X for FILM」発表
- 25shares富士フイルムBI、デジタル印刷作品のコンテスト「IPA」の作品募集開始
おすすめコンテンツ
竹田印刷、多様な個性をかたちに〜アール・ブリュット作品を世界に発信
奥村印刷、新たな価値を紙に付加〜「折り紙食器 beak」でIPA2024に入賞
富士フイルム、TOKYO PACKでブランドオーナーにデジタル印刷活用促す