連載|より包装材料の印刷の理解を深めるために - 14
伸びるデジタル印刷と包装分野への参入
2018年11月12日スペシャリスト
-
紙器・カートンの構造
紙器・カートン・箱・函などの文字が充てられている。紙器は構造体にするために罫線・けいせん / crease を入れて折り曲げて立体容器としている。酢酸ビニ ール系などのエマルジョンで接着されている。内容物充填後は、ホットメルト剤が使用されていることが多い。いたずら防止など開封の工夫もされている。紙器の構造を考えるプロにとっては、新しい形態を考えたいものである。
ドイツで非常にユニークな紙器が開発された。今まで見た紙器で一番工夫された、常識に挑戦した構造と思う。蓋を両端に引っ張り、さらに下の方向に引き下ろすと脚になる。日本の古い食事用の台に似た形状になる。非常によく構造を考えている。紙器といえどもやはり店頭では目立たせたい。
カートン:チョコレート
実際に店頭に陳列されている場合は、次の写真のように見える。チョコレートにも目が行くが、カートンの形に目が留まるだろう。パッケージで重要な「視認性」に優れたカートンと言える。残念ながら、機械化が難しい構造なので、最後に蓋を被せる作業は手作業となる。しかし、非常にユニークな発想のカートンである。
もう少し分解してみると、
折り曲げコーナーの構造がミソ。よく考えている。私ももう少し簡単になる構造を考えたが、量産できる構造までは無理だった。紙器の構造を考えることが好きな方、あるいは得意な方はこの構造より、もっと組み立てが簡単な構造を考えてみてほしい。これをうまく発展させると面白い構造の紙器ができるかも知れまない。それは某業界が最も興味を持つ紙器となるかも知れない。挑戦してみてほしい。
新着トピックス
ヤマゼンコミュニケイションズ、VRの世界観を印刷物として提供
2024年1月26日企業・経営
ヤマゼンコミュニケイションズ(株)(本社/栃木県宇都宮市、山本堅嗣宣社長)は、2023年度の「Innovation print Awards(以下、IPA)」において、「フォトブック...全文を読む
2024年1月16日スペシャリスト
ワールドワイドでコダックの事業全体の7〜8割を占める印刷関連事業。プレート、CTP機器、ワークフローを三位一体とするオフセット印刷事業と、「唯一無二」の尖った製品ポートフォリオを持つ...全文を読む
最新ニュース
軟包装印刷向け水性インクジェットデジタルプレス「Jet Press FP790」発売
2024年3月26日
富士フイルム(株)(後藤禎一社長・CEO)は、インクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズの新ラインアップとして、軟包装印刷市場を対象とした水性インクジェットプレス「J...全文を読む
富士フイルム、ワイドフォーマットIJ向け「AQUAFUZE技術」を開発
2024年3月26日
富士フイルム(株)(後藤禎一社長・CEO)は、ワイドフォーマットインクジェットプリンター向けに、水性顔料インクジェットインク中に光硬化性樹脂を安定的に分散させる独自技術「AQUAFU...全文を読む
コダック、drupa2024でインクジェットとオフセットのソリューション展開
2024年3月25日
コダック社は、5月28日から開催される「drupa2024」に出展し、印刷会社の生産性と収益性向上を支援するために設計されたデジタルテクノロジーと従来の印刷ソリューションを展示する(...全文を読む
連載|より包装材料の印刷の理解を深めるために - 14
伸びるデジタル印刷と包装分野への参入
2018年11月12日スペシャリスト
一般社団法人PODi
1996年に米国で誕生した世界最大のデジタル印刷推進団体。印刷会社800社、ベンダー50社以上が参加し、デジタル印刷を活用した成功事例をはじめ、多くの情報を会員向けに公開している。また、WhatTheyThinkをはじめDMAなどの海外の団体と提携し、その主要なニュースを日本語版で配信している。
紙器・カートンの構造
紙器・カートン・箱・函などの文字が充てられている。紙器は構造体にするために罫線・けいせん / crease を入れて折り曲げて立体容器としている。酢酸ビニ ール系などのエマルジョンで接着されている。内容物充填後は、ホットメルト剤が使用されていることが多い。いたずら防止など開封の工夫もされている。紙器の構造を考えるプロにとっては、新しい形態を考えたいものである。
ドイツで非常にユニークな紙器が開発された。今まで見た紙器で一番工夫された、常識に挑戦した構造と思う。蓋を両端に引っ張り、さらに下の方向に引き下ろすと脚になる。日本の古い食事用の台に似た形状になる。非常によく構造を考えている。紙器といえどもやはり店頭では目立たせたい。
カートン:チョコレート
実際に店頭に陳列されている場合は、次の写真のように見える。チョコレートにも目が行くが、カートンの形に目が留まるだろう。パッケージで重要な「視認性」に優れたカートンと言える。残念ながら、機械化が難しい構造なので、最後に蓋を被せる作業は手作業となる。しかし、非常にユニークな発想のカートンである。
もう少し分解してみると、
折り曲げコーナーの構造がミソ。よく考えている。私ももう少し簡単になる構造を考えたが、量産できる構造までは無理だった。紙器の構造を考えることが好きな方、あるいは得意な方はこの構造より、もっと組み立てが簡単な構造を考えてみてほしい。これをうまく発展させると面白い構造の紙器ができるかも知れまない。それは某業界が最も興味を持つ紙器となるかも知れない。挑戦してみてほしい。
新着トピックス
-
大阪印刷、6台のIndigoで急成長する同人誌印刷ビジネス〜選ばれる「デジオフ品質」
2024年2月21日 ケーススタディ
-
サンエムカラー、8K印刷をJet Press 750Sで再現
2024年2月14日 企業・経営
-
ヤマゼンコミュニケイションズ、VRの世界観を印刷物として提供
2024年1月26日 企業・経営
-
コダックジャパン、オフとデジタル両輪で印刷業界にコミット
2024年1月16日 スペシャリスト
-
FFGS、「最適生産」をよりリアルなソリューションに[安田庄司技術本部長に聞く]
2024年1月15日 スペシャリスト
新着ニュース
-
軟包装印刷向け水性インクジェットデジタルプレス「Jet Press FP790」発売
2024年3月26日 ニュース
-
富士フイルム、ワイドフォーマットIJ向け「AQUAFUZE技術」を開発
2024年3月26日 ニュース
-
コダック、drupa2024でインクジェットとオフセットのソリューション展開
2024年3月25日 ニュース
-
SCREEN GA、「Creating A Future In Print 〜Tech x Irodori〜」テーマにdrupa2024に出展
2024年3月15日 ニュース
-
京セラ、繊維・アパレル業界の社会課題解決へ - TRUE BLUE TEXTILEプロジェクト始動
2024年3月15日 ニュース
SNSランキング
- 93sharesサンエムカラー、8K印刷をJet Press 750Sで再現
- 76sharesジップ、年間3億通を封入発送〜独自のダイレクトマーケティング事業展開
- 55sharesキヤノン、商業印刷向けB3サイズ対応インクジェット「varioPRINT iX1700」発売
- 42sharesエイエイピー、「デジタル×紙」でイベント事業の高付加価値化へ[バリアブル印刷ソフトFormMagic採用事例]
- 39sharesSCREEN GA、「Creating A Future In Print 〜Tech x Irodori〜」テーマにdrupa2024に出展
- 35sharesSCREEN GA、A3枚葉インクジェット機を「PRINTING United Expo 2023」に参考出展
- 32shares大阪印刷、6台のIndigoで急成長する同人誌印刷ビジネス〜選ばれる「デジオフ品質」
- 32shares髙見紙化工所、表面化工+PODで新事業〜加工適性技術で差別化
- 30shares富士フイルムBI、DX実証の場へと進化した「Future Edge」
- 29sharesエプソン、機能性インクを搭載したMonna Lisaシリーズの新機種発売