トヨテック、東京都江東区に「東京ショールーム」開設
2018年11月29日企業・経営
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機器開発メーカー出身の強みで差別化
同社では現在、海外製品を中心に数十種類の印刷前・後加工機のソリューションを取り扱っている。しかし同社では、海外製品をそのまま販売することはあまりないという。機器開発メーカーとして培ってきたノウハウを生かし、工夫を凝らしてカスタマイズすることで「市場にない新しい製品」を生み出すことで独自性を打ち出している。
「パーツを後付けで作ることなどは日常茶飯事である。知識やノウハウを生かし、メーカーに提案することもある。これができるともっと良い機械になるね、ということをカタチにできる技術力が強み。同等機種のない製品を生み出すことで差別化を図っている」(豊田営業部長)
東京ショールームに展示されている自動給紙付A2カッティングプロッター「DG4060」もその1つだ。POD業界でよく使われるA3伸びサイズで自動給紙付きのカッティングプロッターがないことに着目したという。豊田営業部長は「コンパクトで効率良く全抜き、半抜きができる。小さめのパッケージや少部数シールなどに活用できる」と説明する。
また、色だけでなく凹凸情報/グロス情報もスキャニングできる3Dテクスチャースキャナ「SURF 3D」は、大型スキャナを開発するイタリアのメーカーに日本向けとして小型化の要望を投げ掛け、3年越しに商品化されてIGAS2018で発表された製品だ。
豊田営業部長は「普通のスキャナはライティングを最初に決めてからスキャンするため、でき上がりが良くないとスキャンをやり直す必要がある。しかし、SURF 3Dは最初にスキャンしたときに全てのライティング情報を取得できるため、1回スキャンしたあとにモニターを確認し、どのライティングにするかを選択できる。このため、生産現場からは取り直さなくていいため非常に早く、時間短縮につながっていると評価されている」と同スキャナが持つ独自性について説明する。
同社は画像イメージに35年もの間たずさわってきたため、この分野にはとくに自信を持っているようだ。豊田営業部長は「画像イメージそのものの処理技術はもちろん、そのイメージをその先でどのように生かしていくかなどの視点で新しい商材を手掛けている」と説明する。
同スキャナのシリーズはすでに国内で12台、世界で100台以上が納入されている。この実績から見ても、同スキャナの実力を伺い知ることができるだろう。
なお、同社では導入後のアフターサービスについても、自社メンテナンス部隊により迅速な対応を行っている。さらに昨今では、商材によっては各販社でメンテナンスまで行えるものも出てきているため、地方でもより迅速な対応が可能になっているようだ。
来年早々にファストバインドの内覧会を開催
同社は来年早々に、東京ショールームを開設して初の内覧会の開催を計画している(日時は未定)。同内覧会では、ファストバインドを中心に紹介し、手製本で簡単にアルバムが作れる工程を実演するほか、皮の表紙を付けることで手製本でも高級感あるアルバムが作れるというワークショップも開催する予定だ。
今後の展開について豊田営業部長は「今後は1人でも多くの方にショールームに来ていただきたい。既存商品だけでなく新規商材も見ていただき、お客様のご意見をカタチにしていきたい。2019年も10ほどの展示会に出展予定のため、展示会とショールームの両輪で事業展開していく方針である。販売についてもプリンターメーカーとタイアップしながら導入を進めていきたい」と説明する。東京ショールームの開設は、同社にとって新たな出発となる大きな転機となりそうだ。
【東京ショールーム】
▽所在地=東京都江東区南砂2-3-1(南砂商店街内)
▽連絡先=電話04-7121-0755(本社)新着トピックス
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機器開発メーカー出身の強みで差別化
同社では現在、海外製品を中心に数十種類の印刷前・後加工機のソリューションを取り扱っている。しかし同社では、海外製品をそのまま販売することはあまりないという。機器開発メーカーとして培ってきたノウハウを生かし、工夫を凝らしてカスタマイズすることで「市場にない新しい製品」を生み出すことで独自性を打ち出している。
「パーツを後付けで作ることなどは日常茶飯事である。知識やノウハウを生かし、メーカーに提案することもある。これができるともっと良い機械になるね、ということをカタチにできる技術力が強み。同等機種のない製品を生み出すことで差別化を図っている」(豊田営業部長)
東京ショールームに展示されている自動給紙付A2カッティングプロッター「DG4060」もその1つだ。POD業界でよく使われるA3伸びサイズで自動給紙付きのカッティングプロッターがないことに着目したという。豊田営業部長は「コンパクトで効率良く全抜き、半抜きができる。小さめのパッケージや少部数シールなどに活用できる」と説明する。
また、色だけでなく凹凸情報/グロス情報もスキャニングできる3Dテクスチャースキャナ「SURF 3D」は、大型スキャナを開発するイタリアのメーカーに日本向けとして小型化の要望を投げ掛け、3年越しに商品化されてIGAS2018で発表された製品だ。
豊田営業部長は「普通のスキャナはライティングを最初に決めてからスキャンするため、でき上がりが良くないとスキャンをやり直す必要がある。しかし、SURF 3Dは最初にスキャンしたときに全てのライティング情報を取得できるため、1回スキャンしたあとにモニターを確認し、どのライティングにするかを選択できる。このため、生産現場からは取り直さなくていいため非常に早く、時間短縮につながっていると評価されている」と同スキャナが持つ独自性について説明する。
同社は画像イメージに35年もの間たずさわってきたため、この分野にはとくに自信を持っているようだ。豊田営業部長は「画像イメージそのものの処理技術はもちろん、そのイメージをその先でどのように生かしていくかなどの視点で新しい商材を手掛けている」と説明する。
同スキャナのシリーズはすでに国内で12台、世界で100台以上が納入されている。この実績から見ても、同スキャナの実力を伺い知ることができるだろう。
なお、同社では導入後のアフターサービスについても、自社メンテナンス部隊により迅速な対応を行っている。さらに昨今では、商材によっては各販社でメンテナンスまで行えるものも出てきているため、地方でもより迅速な対応が可能になっているようだ。
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今後の展開について豊田営業部長は「今後は1人でも多くの方にショールームに来ていただきたい。既存商品だけでなく新規商材も見ていただき、お客様のご意見をカタチにしていきたい。2019年も10ほどの展示会に出展予定のため、展示会とショールームの両輪で事業展開していく方針である。販売についてもプリンターメーカーとタイアップしながら導入を進めていきたい」と説明する。東京ショールームの開設は、同社にとって新たな出発となる大きな転機となりそうだ。
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