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ユープラン、レーザー加工機「FLEXI 600」導入 - 独自商品開発にも着手

超微細加工で印刷の魅力を演出

2019年1月1日ケーススタディ

 導入から約10ヵ月、すでに名刺やカタログ、また本のしおりやカレンダーなどでレーザー加工や表面彫刻が採用されているという。現時点では、レーザーカットだけの依頼が中心だが、今後、同社では印刷から加工までの一貫した生産としての受注を目指していく。

 そのため同社では、マーケティングを視野に入れたサンプル作成を積極的に行っている。また、自社の会社案内や販促用の卓上カレンダーにデザインカットや表面彫刻を施し、顧客に向けてアプローチしている。

 「新しいものを創出できる設備だと思う。試行錯誤の連続であるが、デザイナー感覚で楽しみながら、ものづくりに励んでいる」(佐伯社長)

印刷絵柄を活かしたデザインカット

 さらに同社では、新商品開発にも取り組んでおり、その1つとして「レーザーカットランタン」をホームページなどで紹介している。

 この「レーザーカットランタン」は、微細なレーザーカットの間から漏れる灯りが独得の風合いを醸し出すように設計されている。

 「紙を素材としているので、持ち運びや保管にも優れており、さらに本格的なランタンと比較して安価で生産することができる。また、要望に応じたカットデザインや印刷を組み合わせることにより、世界で唯一のオリジナルランタンとして提供することもできる」(佐伯氏)

レーザーカット ランタン

 レーザー加工機で懸念されるのが、いわゆる加工時に生じる「焦げ」の問題だが、佐伯社長は「もちろん、まったく発生しないとは言わないが、この問題については、コムネットより様々な改善策が提案されており、現在では、とくに気にするほどではない。逆に『焦げ』の風合いを好む顧客もおり、デザインしだいで長所に転換することもできる」と説明する。

 導入以降、同社には、多くの顧客などがレーザー加工機の見学に訪れている。その際には、サンプル加工の実演なども行い、各種加工が生み出す表現力を披露し、新たな受注獲得につなげる取り組みを精力的に行っている。

 また、超微細加工が同機の特長であることから、佐伯氏は、「清掃などには、常に注意を払っている」と、加工精度を保つためにも日々のメンテナンスは重要であると説明する。

 今後の展開について佐伯社長は、「もちろん、より多くの受注を頂きたいところだが、1台では生産能力に限りがある。そのため将来的には、レーザー加工機を導入、または導入を予定している企業と協力し、お互いの生産能力を補完し合えるような関係を築いていければと考えている」と、他社との連携による効率的な生産体制の構築を視野に入れている。

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超微細加工で印刷の魅力を演出

2019年1月1日ケーススタディ

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 導入から約10ヵ月、すでに名刺やカタログ、また本のしおりやカレンダーなどでレーザー加工や表面彫刻が採用されているという。現時点では、レーザーカットだけの依頼が中心だが、今後、同社では印刷から加工までの一貫した生産としての受注を目指していく。

 そのため同社では、マーケティングを視野に入れたサンプル作成を積極的に行っている。また、自社の会社案内や販促用の卓上カレンダーにデザインカットや表面彫刻を施し、顧客に向けてアプローチしている。

 「新しいものを創出できる設備だと思う。試行錯誤の連続であるが、デザイナー感覚で楽しみながら、ものづくりに励んでいる」(佐伯社長)

印刷絵柄を活かしたデザインカット

 さらに同社では、新商品開発にも取り組んでおり、その1つとして「レーザーカットランタン」をホームページなどで紹介している。

 この「レーザーカットランタン」は、微細なレーザーカットの間から漏れる灯りが独得の風合いを醸し出すように設計されている。

 「紙を素材としているので、持ち運びや保管にも優れており、さらに本格的なランタンと比較して安価で生産することができる。また、要望に応じたカットデザインや印刷を組み合わせることにより、世界で唯一のオリジナルランタンとして提供することもできる」(佐伯氏)

レーザーカット ランタン

 レーザー加工機で懸念されるのが、いわゆる加工時に生じる「焦げ」の問題だが、佐伯社長は「もちろん、まったく発生しないとは言わないが、この問題については、コムネットより様々な改善策が提案されており、現在では、とくに気にするほどではない。逆に『焦げ』の風合いを好む顧客もおり、デザインしだいで長所に転換することもできる」と説明する。

 導入以降、同社には、多くの顧客などがレーザー加工機の見学に訪れている。その際には、サンプル加工の実演なども行い、各種加工が生み出す表現力を披露し、新たな受注獲得につなげる取り組みを精力的に行っている。

 また、超微細加工が同機の特長であることから、佐伯氏は、「清掃などには、常に注意を払っている」と、加工精度を保つためにも日々のメンテナンスは重要であると説明する。

 今後の展開について佐伯社長は、「もちろん、より多くの受注を頂きたいところだが、1台では生産能力に限りがある。そのため将来的には、レーザー加工機を導入、または導入を予定している企業と協力し、お互いの生産能力を補完し合えるような関係を築いていければと考えている」と、他社との連携による効率的な生産体制の構築を視野に入れている。

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