──昨今の多様な情報伝達方法の発達の中でも、紙と印刷の良さを身近に感じてもらいたい──その想いを具現化する設備として、(株)ユープラン(本社/埼玉県ふじみ野市、佐伯祐司社長)は昨年3月、コムネット(株)が販売展開しているSEI社(イタリア)製のレーザー加工機「FLEXI(フレキシィ)600」を導入し、稼働を開始した。今回、同社・佐伯社長と「FLEXI 600」のオペレーションを担当する佐伯佳祐氏に導入の経緯や今後の展開などについてうかがった。

同社は、平成18年7月に東京都新宿区にて創業。平成21年4月には、埼玉県三芳町にあった工場を埼玉県ふじみ野市に移転。そして平成27年4月には、本社も同所に集約し、業務を開始している。
創業以来、一般商業印刷物やダイレクトメール、そして広告制作やデータ編集・出力など、一貫した商品提供で顧客から高い信頼を得ている同社。とくにダイレクトメールについては、印刷から宛名印字、圧着加工までのトータルサービスとして提供を行っている。
現在の同社では、オフセット印刷機3台、電子写真方式のデジタル印刷機1台の印刷設備のほか、CTPや断裁機、折り機など、前工程から印刷、後加工までのワンストップサービスを実現する生産体制を構築している。
「ユープラン」という社名には、「あなた(ユー)の夢(プラン)をかたちにしたい」という想いが込められている。
その想いを「印刷物」として提供するために、佐伯社長は、約10年前からレーザー加工機に興味を示していたという。しかし、当時は、加工スピードや加工精度など、生産機として導入するには、まだ課題があるとして断念していた。
半ばレーザー加工機の導入を諦めていたとき、コムネットからの提案を受け、佐伯社長は「FLEXI 600」の実機を見学。その生産能力や加工精度を間近に見て、迷うことなく導入を決意したという。

同社が導入した「FLEXI 600」は、薄い素材の高速カットと、様々な素材への表面彫刻を得意とするGALVOヘッド搭載機のフラッグシップモデル。レーザー特有の焦げもほとんどなく、プロッターでは表現できない超微細なカットを実演する。紙へのカット、ハーフカットのほか、シール・ラベルのハーフカット、木材や革製品への彫刻、さらにアクリル素材への表面彫刻にも活用することができる。

加工エリアは、600×600mmに対応し、さらにオプションのスライディングテーブルを組み合わせることで600×1360mmまで加工エリアを拡張することができる。同社が導入したモデルには、このスライディングテーブルがオプション装備されている。
新着トピックス
2025年10月1日製品・テクノロジー
産業⽤インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタを手掛ける(株)ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、池田和明社長)は今年4月、同社初のUV-DTF(UV硬化式...全文を読む
2025年9月30日製品・テクノロジースペシャリスト
最速900メートル/分の超高速印刷が可能なPROSPERヘッドは、日本でもDM市場を中心に数百台が稼働しているが、コダックジャパン・プリント事業部デジタルプリンティング営業本部の河原...全文を読む
最新ニュース
SCREEN、京都芸大・月桂冠と産学連携 - 学生デザインラベルの日本酒商品化
2025年10月8日
京都市立芸術大学(以下「京都芸大」)、月桂冠(株)、(株)SCREENグラフィックソリューションズ(以下「SCREEN」)の3者は、産学連携による共同プロジェクトを実施し、京都芸大・...全文を読む
ミマキ、OGBS2025で昇華転写用IJプリンタ「TS200」を国内初披露
2025年10月2日
(株)ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、池田和明社長)は、9月30日と10月1日に東京・池袋のサンシャインシティにおいて開催されたオーダーグッズビジネスショー(OGBS)2...全文を読む
swissQprint Japan、VIPオープンハウスウィーク-10月28日〜31日
2025年10月1日
swissQprint Japan(株)(本社/横浜市港北区新横浜3-2-6、アドリアーノ・グット社長)は、顧客の要望に応え、最新世代のフラットベッドプリンタを紹介するオープンハウス...全文を読む
ユープラン、レーザー加工機「FLEXI 600」導入 - 独自商品開発にも着手
超微細加工で印刷の魅力を演出
2019年1月1日ケーススタディ
──昨今の多様な情報伝達方法の発達の中でも、紙と印刷の良さを身近に感じてもらいたい──その想いを具現化する設備として、(株)ユープラン(本社/埼玉県ふじみ野市、佐伯祐司社長)は昨年3月、コムネット(株)が販売展開しているSEI社(イタリア)製のレーザー加工機「FLEXI(フレキシィ)600」を導入し、稼働を開始した。今回、同社・佐伯社長と「FLEXI 600」のオペレーションを担当する佐伯佳祐氏に導入の経緯や今後の展開などについてうかがった。

同社は、平成18年7月に東京都新宿区にて創業。平成21年4月には、埼玉県三芳町にあった工場を埼玉県ふじみ野市に移転。そして平成27年4月には、本社も同所に集約し、業務を開始している。
創業以来、一般商業印刷物やダイレクトメール、そして広告制作やデータ編集・出力など、一貫した商品提供で顧客から高い信頼を得ている同社。とくにダイレクトメールについては、印刷から宛名印字、圧着加工までのトータルサービスとして提供を行っている。
現在の同社では、オフセット印刷機3台、電子写真方式のデジタル印刷機1台の印刷設備のほか、CTPや断裁機、折り機など、前工程から印刷、後加工までのワンストップサービスを実現する生産体制を構築している。
「ユープラン」という社名には、「あなた(ユー)の夢(プラン)をかたちにしたい」という想いが込められている。
その想いを「印刷物」として提供するために、佐伯社長は、約10年前からレーザー加工機に興味を示していたという。しかし、当時は、加工スピードや加工精度など、生産機として導入するには、まだ課題があるとして断念していた。
半ばレーザー加工機の導入を諦めていたとき、コムネットからの提案を受け、佐伯社長は「FLEXI 600」の実機を見学。その生産能力や加工精度を間近に見て、迷うことなく導入を決意したという。

同社が導入した「FLEXI 600」は、薄い素材の高速カットと、様々な素材への表面彫刻を得意とするGALVOヘッド搭載機のフラッグシップモデル。レーザー特有の焦げもほとんどなく、プロッターでは表現できない超微細なカットを実演する。紙へのカット、ハーフカットのほか、シール・ラベルのハーフカット、木材や革製品への彫刻、さらにアクリル素材への表面彫刻にも活用することができる。

加工エリアは、600×600mmに対応し、さらにオプションのスライディングテーブルを組み合わせることで600×1360mmまで加工エリアを拡張することができる。同社が導入したモデルには、このスライディングテーブルがオプション装備されている。
新着トピックス
-
樋口印刷所(大阪)、下請け100%のJet Pressビジネスとは
2025年10月8日 ケーススタディ
-
ダイコウラベル、新市場への進出に貢献〜デジタルの強みで顧客メリットを創出
2025年10月7日 ケーススタディ
-
ミマキ、UV-DTF市場に参入〜プリント形状の課題を解決
2025年10月1日 製品・テクノロジー
-
コダック、パッケージ分野で新アプリケーション開拓へ
2025年9月30日 製品・テクノロジースペシャリスト
-
青森県コロニー協会、多様性のある職場環境の構築を支援 [インプレミアIS29s導入事例]
2025年9月30日 ケーススタディ
新着ニュース
SNSランキング
- 63shares講談社、フルデジタル書籍生産システムが新たな領域に
- 50sharesリコー、企業内・商用印刷の幅広いニーズに対応するカラー機の新機種発売
- 44shares富士フイルムBI、デジタル印刷ワークフローソフトウェアが「IDEA」ファイナリストに
- 40shares樋口印刷所(大阪)、下請け100%のJet Pressビジネスとは
- 38shares門那シーリング印刷(大阪)、除電機能で作業効率向上[Revoria Press PC1120導入事例]
- 38sharesコニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
- 37sharesSCREEN GAとSCREEN GPJ、「パッケージに彩りを」テーマに「JAPAN PACK 2025」に出展
- 35sharesSCREEN、インクジェット技術を核とした未来のオープンイノベーション拠点開設
- 30sharesコニカミノルタジャパン、機能強化モデル「AccurioPress C7100 ENHANCED」発売
- 28sharesパラシュート、Webプラットフォームをベースとした販促資材管理サービスの提供開始










