swissQprint 、ロールtoロールプリンタ「Karibu」国内初公開
第61回サイン&ディスプレイショウ2019で独創的な機能に注目集まる
2019年10月1日製品・テクノロジー
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また、プリントエリアのすぐ手前に「Light Box」を装備しており、バックリット出力の品質確認を即時に、また継続的に行うことが可能。この機能により、時間と材料の無駄を最小限に抑えることができる。大野社長は「裏からメディアに光を当てて印刷の状態を確認できる。48に分割された照明があり、必要なところだけを照らして透明や薄いメディアなども、その場で品質チェックすることができる」と説明する。
さらに、ピアノのようにテーブル幅いっぱいに136個のバキュームスイッチが配置されている。各々のバキュームチャンネルが開閉可能で、デュアルロールの間のエリアなどをオフにしてエアー漏れを防ぐことができる。指先による軽いタップ操作のみでオンオフ切替が行われ、すべてのエリアをオンまたはオフにするのはわずか4秒程度。このバキュームスイッチも特許出願中の技術となっており、大野社長は「マスキングテープを貼るオペレーターの手間が省けるほか、不要なところはオフにできるため、音も静かになる」と同機能のメリットについて説明している。
また、4本のステータスインジケーターが装備されているため、離れた位置からでも機械の状態と印刷ジョブの進行状況を確認することができる。オペレーターは室内の別の場所で他の作業を行っている際にも「Karibu」に目を配ることができるため、多能工にも配慮した機能であると言えそうだ。このほか、波打つメディアを金属ホルダーで抑え込むエッジホルダーなどの機構も搭載している。
Karibuは、すでにスイスとドイツの2社のユーザーが導入して実稼働を開始している。ハンドリングに優れていることや、24時間稼働にも耐える耐久性、インクの柔軟性、そして最速1,080×360dpiで212平米/時の生産性などが高く評価されているようだ。すでに全世界で13台を受注しているようで、大野社長は「全世界でソフトサイネージが伸びていく中、Karibuの需要はますます増えてくると確信している」として、将来的な国内での普及にも自信を見せている。
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