セントラルプロフィックス、本機校正の負担を軽減〜オフセット同等の色再現力を評価
本紙校正用インクジェットプリンター「Proof Jet F1100AQ」第1号機を導入
2019年10月9日ケーススタディ
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「選ばれ続ける品質を」を企業理念に掲げ、クリエイティブからプリプレス、プレス、ポストプレスまで、すべてにわたり高水準なクオリティを確立した生産体制で顧客から絶大な支持を得ている(株)セントラルプロフィックス(本社/東京都中央区、田畠義之社長)は今年8月、(株)SCREEN GP ジャパンが開発した本紙校正用インクジェットプリンター「Proof Jet F1100AQ」の第1号機を導入し、本格稼働を開始した。今回、田畠社長に同機を導入した背景や現在の稼働状況、そして今後の展開などについてうかがった。
同社は、1950年に写真製版の事業者として創業。以来、激変する市場ニーズに対応しながら業容を拡大し、現在では、企画・デザインから画像処理、写真製版、DTP、平台校正、印刷、後加工までの生産体制を確立。生産拠点である豊洲工場には、四六全判5色H-UVオフセット枚葉印刷機、四六全判4色H-UVオフセット枚葉印刷機、菊全判5色H-UVオフセット枚葉印刷機、菊半裁5色H-UVオフセット枚葉印刷機、菊半裁5色LED-UVオフセット枚葉印刷機の5台、また、千葉工場には、四六全判5色H-UVオフセット枚葉印刷機、菊全判8色LED-UV両面兼用オフセット枚葉印刷機(水なし仕様)、菊全判5色LED-UVオフセット枚葉印刷機、菊全判5色H-UVオフセット枚葉印刷機の4台、合計9台の印刷機を有している。また、設置印刷機のすべてにインライン検査装置を搭載するなど、高度な品質管理体制を構築している。製版から印刷への業容拡大を図った理由について田畠社長は、「製版の仕事が減少傾向にある中、やはり川上から川下までの仕事、つまり企画・デザインから印刷・加工までのどこでも提供できる企業体質が必要と考えた」と説明する。
本機校正による生産体制を確立
印刷機の導入に際して田畠社長は、差別化戦略としてある方針を打ち出している。それは「本機校正」への取り組みだ。
「平台校正機は、その機構の違いから、オフセット印刷機では正確に再現できない色ができてしまう。この課題に対し、常にジレンマを感じていた。この課題を解決するには、手間はかかるが印刷機で校正・本刷りを行うことが一番の近道であると考えた」
同社では、本機校正で使用した印刷機で本刷り印刷を行う「同一機印刷」を展開している。これにより、責了・校了紙とブレのない絶対品質印刷を実現する。
また、豊洲工場と千葉工場の異なる拠点間においても、品質を担保するために本機校正と同一印刷機種、同一資材、同一温湿度など、印刷条件を統一した環境化で責了・校了紙とのブレのない本印刷を行う「同一機種印刷」も展開している。
繁忙期における本機校正の課題解決へ
「本機校正」というサービスを確立し、顧客から高い信頼を勝ち取ってきた同社が、なぜ本紙校正用インクジェットプリンター「Proof Jet F1100AQ」を導入したのか。その点について田畠社長は、「繁忙期における本機校正の負荷低減」だと説明する。
「繁忙期になると本機校正で予定が埋め尽くされてしまう。24時間体制で生産しているが、厳しいタイムスケジュールになってしまうこともある。この問題を少しでも解消したいというのが、導入目的の1つである」
今回、同社が導入したProof Jet F1100AQは、印刷本紙にアンカーコートなしで直接印刷できるインクジェットプリンター「Proof Jetシリーズ」のハイスピード自動化モデル。商業印刷に対応し、C、M、Y、K、Lc、Lm、Lbkのインクを搭載。コート紙・マット紙・上質紙・ファンシーペーパーなど、各用紙の風合いを生かしたリアルな校正を、最高約11枚/時(菊全判サイズ、1,200×900dpi)の圧倒的な生産性で実現。最大用紙サイズ1,100×800mm、最大用紙厚1.2mmという仕様により、幅広く多様な業務に対応できる。また、標準搭載の自動給排紙装置により、L判・四六全判までの用紙を高速に給排紙し、運用を効率化。新機能のPrint Job Managerで、セットされた用紙サイズごとに複数のジョブを自動で束ねて出力できるため、オペレーターの作業負担軽減と業務効率アップを可能とする。
本機印刷物とのカラーマッチングも「LabProof SE」によってスキルレス化を実現。さらにソリューションプラットフォーム「EQUIOS」との併用で1bitTIFFデータを運用でき、高精度なカラーマッチングと高解像度で疑似網点出力を行い、本機印刷に迫る品質を実現する。加えて、新しいカラーマネージメントサポート商品「CMSファインナビ for Multi-Device」を活用することで、品質を維持する運用を構築できる。
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同社は、1950年に写真製版の事業者として創業。以来、激変する市場ニーズに対応しながら業容を拡大し、現在では、企画・デザインから画像処理、写真製版、DTP、平台校正、印刷、後加工までの生産体制を確立。生産拠点である豊洲工場には、四六全判5色H-UVオフセット枚葉印刷機、四六全判4色H-UVオフセット枚葉印刷機、菊全判5色H-UVオフセット枚葉印刷機、菊半裁5色H-UVオフセット枚葉印刷機、菊半裁5色LED-UVオフセット枚葉印刷機の5台、また、千葉工場には、四六全判5色H-UVオフセット枚葉印刷機、菊全判8色LED-UV両面兼用オフセット枚葉印刷機(水なし仕様)、菊全判5色LED-UVオフセット枚葉印刷機、菊全判5色H-UVオフセット枚葉印刷機の4台、合計9台の印刷機を有している。また、設置印刷機のすべてにインライン検査装置を搭載するなど、高度な品質管理体制を構築している。
製版から印刷への業容拡大を図った理由について田畠社長は、「製版の仕事が減少傾向にある中、やはり川上から川下までの仕事、つまり企画・デザインから印刷・加工までのどこでも提供できる企業体質が必要と考えた」と説明する。
本機校正による生産体制を確立
印刷機の導入に際して田畠社長は、差別化戦略としてある方針を打ち出している。それは「本機校正」への取り組みだ。
「平台校正機は、その機構の違いから、オフセット印刷機では正確に再現できない色ができてしまう。この課題に対し、常にジレンマを感じていた。この課題を解決するには、手間はかかるが印刷機で校正・本刷りを行うことが一番の近道であると考えた」
同社では、本機校正で使用した印刷機で本刷り印刷を行う「同一機印刷」を展開している。これにより、責了・校了紙とブレのない絶対品質印刷を実現する。
また、豊洲工場と千葉工場の異なる拠点間においても、品質を担保するために本機校正と同一印刷機種、同一資材、同一温湿度など、印刷条件を統一した環境化で責了・校了紙とのブレのない本印刷を行う「同一機種印刷」も展開している。
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「繁忙期になると本機校正で予定が埋め尽くされてしまう。24時間体制で生産しているが、厳しいタイムスケジュールになってしまうこともある。この問題を少しでも解消したいというのが、導入目的の1つである」
今回、同社が導入したProof Jet F1100AQは、印刷本紙にアンカーコートなしで直接印刷できるインクジェットプリンター「Proof Jetシリーズ」のハイスピード自動化モデル。商業印刷に対応し、C、M、Y、K、Lc、Lm、Lbkのインクを搭載。コート紙・マット紙・上質紙・ファンシーペーパーなど、各用紙の風合いを生かしたリアルな校正を、最高約11枚/時(菊全判サイズ、1,200×900dpi)の圧倒的な生産性で実現。最大用紙サイズ1,100×800mm、最大用紙厚1.2mmという仕様により、幅広く多様な業務に対応できる。
また、標準搭載の自動給排紙装置により、L判・四六全判までの用紙を高速に給排紙し、運用を効率化。新機能のPrint Job Managerで、セットされた用紙サイズごとに複数のジョブを自動で束ねて出力できるため、オペレーターの作業負担軽減と業務効率アップを可能とする。
本機印刷物とのカラーマッチングも「LabProof SE」によってスキルレス化を実現。さらにソリューションプラットフォーム「EQUIOS」との併用で1bitTIFFデータを運用でき、高精度なカラーマッチングと高解像度で疑似網点出力を行い、本機印刷に迫る品質を実現する。加えて、新しいカラーマネージメントサポート商品「CMSファインナビ for Multi-Device」を活用することで、品質を維持する運用を構築できる。
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