コニカミノルタジャパン、高次元の自動化を実現〜多彩な後加工もワンパス処理
事業拡大を支援する新たなフラッグシップモデル「AccurioPress C14000」
2020年8月4日製品・テクノロジー
コニカミノルタジャパン(株)(本社/東京都港区、大須賀健社長)は、今年6月17日よりデジタル印刷システムのカラー最上位機種「AccurioPress(アキュリオ プレス)C14000」と「AccurioPress C12000」の販売を開始した。AccurioPress C14000シリーズは、顧客視点に立ち続ける同社独自の哲学とアイデアを集結した「真のフラッグシップモデル」として、顧客の新しい価値を創造し、事業を拡大・成功へと導く生産機として期待が持たれている。
AccurioPress C14000シリーズは、同社初のヘビープロダクションプリント(HPP)機で、同機の投入によりハイボリューム領域へ進出するとともに、プロダクションプリント市場へ提供する価値を拡大することでデジタル印刷の発展に貢献していく。
AccurioPress C14000シリーズは、新たな画像処理技により、高速出力を実現。出力解像度2,400dpiで毎分A4サイズ140ページ、A3サイズ80ページという高速出力と他社に先駆けた出力調整や紙面検査の自動化技術、最適な印刷設定を推奨するメディアセンサーにより、ハイボリューム領域でも他に例を見ないオペレーションの効率化を実現している。これにより、印刷現場におけるタイムロスを最小化させるだけでなく、オペレーターの専門スキルを不要とし、印刷事業者が採用できる人材の幅を広げてくれる。
さらに今回、オペレーション効率化のために3つの最新テクノロジーを自動品質最適化ユニット「インテリジェントクオリティーオプティマイザー(IQ-501)」に融合させ、印刷オペレーションを簡便化している。
テクノロジーの1つめは、「インラインメディアセンサーシステム」で、これはオペレーターが印刷に使用する用紙を設定したい場合に紙を1枚通すことにより、自動的に用紙の重さと種類を判定するシステム。メディアセンサーが用紙の特徴を読み取り、AIにより用紙の厚みと種類の自動判定を行うことで用紙設定の候補を表示する。
また、標準搭載された約300種類の用紙プロファイルから候補を提案し、最適な設定を選択する機能も備えており、簡単に高品質な印刷物を作成できる。
これらの機能によって操作が簡単になり、設定時間が短縮されるだけでなく、新人オペレーターへの専門的なトレーニングも不要となる。
2つめは、印刷不具合やナンバリングを印刷中に検査するリアルタイム自動検品機能だ。同機能では、登録した正解画像と成果物を生産中に比較し、異常がある印刷物だけを自動で排紙するだけでなく、不適合品が発生した場合のリカバリー印刷まで実行してくれる。他にもバーコードやナンバリングなども監視し、監視結果をCSVファイル形式で出力、元データと比較することで抜けや重複を確認することができる。これにより、検品作業の負荷を低減、生産性向上に貢献する。
また、新規カラーマネジメントシステム「AccurioPro ColorManager」との連携により色調整・管理も簡易な操作で行うことができる。
3つめとして、業界初となる「インライントリマーシステム(TU-510)」を開発し、4方断裁、名刺やカードの複数カッティング処理、折り目などのインライン処理を実現している。これにより、名刺、カード、チケット、両面パンフレット、フルブリードポスターなどの後加工がインラインかつワンパス自動処理で可能となり、従来のオフラインの後加工機によるマニュアル作業と比較して、大幅な時間削減を実現する。
さらにエンボス紙など幅広いメディアへの対応力を向上させ、名刺や招待状などの印刷において要求される高い質感や表現力の拡大を実現。加えて、長尺紙への自動両面印刷が従来機種よりも18%長い900mmまで可能となり、観音開きになっているA4サイズのパンフレットの印刷と折りも、ワンパスで効率的に行うことができる。
このほか、給紙負荷の大きい厚紙や滑りやすい用紙も確実に搬送するエアサクション機構を給紙ユニットに採用。給紙容量は、フルオプション構成で最大14,140枚を確保している。
さらに大容量スタッカー「LS-507」も用意。同スタッカーを2連結することで最大12,000枚の排紙容量を確保。大量積載時にも、成果物の後端を押さえる技術などによりズレを最小限に抑制。これにより後工程への受け渡しがスムーズになり、手間を省くことができる。また、2連結時には、一方の「LS-507」が満杯でも、もう一方への絶えず連続した積載が可能。これら機能により、従来の人が介在する作業を大幅に削減した大量ボリューム印刷が可能となる。
新着トピックス
-
ケーススタディ 門那シーリング印刷(大阪)、除電機能で作業効率向上[Revoria Press PC1120導入事例]
-
ケーススタディ 尾崎スクリーン、熱転写の新たな領域へ[HP Indigo 7K デジタル印刷機導入事例]
リンクス、スキルレスで人材確保、育成期間短縮[JetPress750S導入事例]
2025年6月27日ケーススタディ
「アイデア什器」の(株)リンクス(本社/岐阜県関市倉知2639-1、吉田哲也社長)は昨年11月、富士フイルムの枚葉インクジェットデジタルプレス「JetPress750S」(厚紙仕様)...全文を読む
コニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
2025年6月4日製品・テクノロジー
コニカミノルタジャパン(株)は、デジタルカラー印刷システムの最上位機種「AccurioPress(アキュリオプレス) C14010シリーズ」の発売を記念して4月23・24日の2日間、...全文を読む
最新ニュース
エプソン、世界最少の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が「機械遺産」に選定
2025年8月7日
セイコーエプソン(株)がエプソンミュージアム諏訪(長野県諏訪市)に所蔵している、1968年より発売した世界最小(同社調べ(当時))の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が、(一...全文を読む
リコー、広幅対応DTFプリンター「RICOH Pro D1600」を松井色素化学工業所に供給開始
2025年8月7日
(株)リコー(大山晃社長)は、産業用テキスタイル印刷市場向けに、高生産性を実現する広幅対応Direct To Film(DTF)プリンター「RICOH Pro D1600」について、...全文を読む
コニカミノルタ、反応染料用インライン前処理インク「O'ROBE」の提供開始
2025年7月29日
コニカミノルタ(株)(本社/東京都千代田区、大幸利充社長、以下、コニカミノルタ)は、インクジェットテキスタイルプリンター「Nassenger(ナッセンジャー)」シリーズ用インクとして...全文を読む
コニカミノルタジャパン、高次元の自動化を実現〜多彩な後加工もワンパス処理
事業拡大を支援する新たなフラッグシップモデル「AccurioPress C14000」
2020年8月4日製品・テクノロジー
コニカミノルタジャパン(株)(本社/東京都港区、大須賀健社長)は、今年6月17日よりデジタル印刷システムのカラー最上位機種「AccurioPress(アキュリオ プレス)C14000」と「AccurioPress C12000」の販売を開始した。AccurioPress C14000シリーズは、顧客視点に立ち続ける同社独自の哲学とアイデアを集結した「真のフラッグシップモデル」として、顧客の新しい価値を創造し、事業を拡大・成功へと導く生産機として期待が持たれている。
AccurioPress C14000シリーズは、同社初のヘビープロダクションプリント(HPP)機で、同機の投入によりハイボリューム領域へ進出するとともに、プロダクションプリント市場へ提供する価値を拡大することでデジタル印刷の発展に貢献していく。
AccurioPress C14000シリーズは、新たな画像処理技により、高速出力を実現。出力解像度2,400dpiで毎分A4サイズ140ページ、A3サイズ80ページという高速出力と他社に先駆けた出力調整や紙面検査の自動化技術、最適な印刷設定を推奨するメディアセンサーにより、ハイボリューム領域でも他に例を見ないオペレーションの効率化を実現している。これにより、印刷現場におけるタイムロスを最小化させるだけでなく、オペレーターの専門スキルを不要とし、印刷事業者が採用できる人材の幅を広げてくれる。
さらに今回、オペレーション効率化のために3つの最新テクノロジーを自動品質最適化ユニット「インテリジェントクオリティーオプティマイザー(IQ-501)」に融合させ、印刷オペレーションを簡便化している。
テクノロジーの1つめは、「インラインメディアセンサーシステム」で、これはオペレーターが印刷に使用する用紙を設定したい場合に紙を1枚通すことにより、自動的に用紙の重さと種類を判定するシステム。メディアセンサーが用紙の特徴を読み取り、AIにより用紙の厚みと種類の自動判定を行うことで用紙設定の候補を表示する。
また、標準搭載された約300種類の用紙プロファイルから候補を提案し、最適な設定を選択する機能も備えており、簡単に高品質な印刷物を作成できる。
これらの機能によって操作が簡単になり、設定時間が短縮されるだけでなく、新人オペレーターへの専門的なトレーニングも不要となる。
2つめは、印刷不具合やナンバリングを印刷中に検査するリアルタイム自動検品機能だ。同機能では、登録した正解画像と成果物を生産中に比較し、異常がある印刷物だけを自動で排紙するだけでなく、不適合品が発生した場合のリカバリー印刷まで実行してくれる。他にもバーコードやナンバリングなども監視し、監視結果をCSVファイル形式で出力、元データと比較することで抜けや重複を確認することができる。これにより、検品作業の負荷を低減、生産性向上に貢献する。
また、新規カラーマネジメントシステム「AccurioPro ColorManager」との連携により色調整・管理も簡易な操作で行うことができる。
3つめとして、業界初となる「インライントリマーシステム(TU-510)」を開発し、4方断裁、名刺やカードの複数カッティング処理、折り目などのインライン処理を実現している。これにより、名刺、カード、チケット、両面パンフレット、フルブリードポスターなどの後加工がインラインかつワンパス自動処理で可能となり、従来のオフラインの後加工機によるマニュアル作業と比較して、大幅な時間削減を実現する。
さらにエンボス紙など幅広いメディアへの対応力を向上させ、名刺や招待状などの印刷において要求される高い質感や表現力の拡大を実現。加えて、長尺紙への自動両面印刷が従来機種よりも18%長い900mmまで可能となり、観音開きになっているA4サイズのパンフレットの印刷と折りも、ワンパスで効率的に行うことができる。
このほか、給紙負荷の大きい厚紙や滑りやすい用紙も確実に搬送するエアサクション機構を給紙ユニットに採用。給紙容量は、フルオプション構成で最大14,140枚を確保している。
さらに大容量スタッカー「LS-507」も用意。同スタッカーを2連結することで最大12,000枚の排紙容量を確保。大量積載時にも、成果物の後端を押さえる技術などによりズレを最小限に抑制。これにより後工程への受け渡しがスムーズになり、手間を省くことができる。また、2連結時には、一方の「LS-507」が満杯でも、もう一方への絶えず連続した積載が可能。これら機能により、従来の人が介在する作業を大幅に削減した大量ボリューム印刷が可能となる。
新着トピックス
-
門那シーリング印刷(大阪)、除電機能で作業効率向上[Revoria Press PC1120導入事例]
2025年8月8日 ケーススタディ
-
尾崎スクリーン、熱転写の新たな領域へ[HP Indigo 7K デジタル印刷機導入事例]
2025年8月4日 ケーススタディ
-
リンクス、スキルレスで人材確保、育成期間短縮[JetPress750S導入事例]
2025年6月27日 ケーススタディ
-
コニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
2025年6月4日 製品・テクノロジー
-
大村印刷、特殊トナーと用紙対応力で小ロット・高付加価値ニーズに対応
2025年5月8日 ケーススタディ
新着ニュース
SNSランキング
- 63sharesミマキ、330シリーズとエコ溶剤インクが3M MCS保証認定
- 43sharesパラシュート、スマホで偽造品識別が可能なデジタル暗号化技術サービスの提供開始
- 39sharesエプソン、立体物への直接印刷を可能にする「Direct to Shape Printing System」発表
- 38sharesKOMORI、241名が来場した新春特別内覧会のデモ動画(Impremia IS29s」公開
- 29sharesKOMORI、インクジェット印刷機とデジタル加飾機の連携披露
- 27shares日印機工とプリデジ協、IGAS2027の日程決定-2027年8月に東京ビッグサイトで開催
- 27sharesリコー、企業内・商用印刷の幅広いニーズに対応するカラー機の新機種発売
- 26sharesミヤコシ、軟包装向け水性インクジェット「MJP ADVANCED 45X for FILM」発表
- 25shares富士フイルムBI、デジタル印刷作品のコンテスト「IPA」の作品募集開始
- 23sharesリコー、広幅対応DTFプリンター「RICOH Pro D1600」を松井色素化学工業所に供給開始
おすすめコンテンツ
尾崎スクリーン、熱転写の新たな領域へ[HP Indigo 7K デジタル印刷機導入事例]
竹田印刷、多様な個性をかたちに〜アール・ブリュット作品を世界に発信
奥村印刷、新たな価値を紙に付加〜「折り紙食器 beak」でIPA2024に入賞