図書印刷、「DSR戦略」の新たな力に[11000 Inkjet Press導入事例]
オフセット印刷に迫る高品質・高速ロール印刷
2020年8月25日ケーススタディ
-
図書印刷(株)(本社/東京都北区東十条3-10-36、川田和照社長)は2018年10月、主力生産拠点のひとつである沼津工場(静岡県沼津市大塚15)に、高速デジタル印刷・加工設備とWeb受発注システムを導入し、小ロット領域におけるワンストップサービス「DSR(デジタルショートラン)」を開始。その5ヵ月後には「11000 Inkjet Press」を新戦力に加え、製造体制の強化を図った。同機が、DSRを展開するうえでどのように活用され、どんな特性や機能がどのように評価されているのか。DSR推進センター本部長・入山俊昭氏、沼津工場工場長・青藤晃義氏に話を聞いた。
「幅広い用紙で最高画質」が導入の決め手
明治44年に創業し、印刷の歴史にその名を刻む老舗の総合印刷会社が、なぜいま「デジタルショートラン」なのだろうか。その狙いや意義について、入山本部長はこう説明する。
「当社が『情報デザイン事業』と呼んでいる出版分野とマーケティング分野において、市場ニーズも顧客ニーズも多様化し、小ロット・短納期への要求がどんどん高まっている。そうしたニーズの変化に柔軟に対応しながら、印刷事業において新たな市場創出や小ロット領域の受注を獲得していくために、いま最も有効なソリューションは何か。当社にとってその答えのひとつが、小ロット・多品種・短納期に特化した『DSR(デジタルショートラン)』という戦略だった」
DSRの核になるのは、Web受発注システムとデジタル印刷機。そのデジタル印刷機の中でも主力機として稼働しているのが、高画質・高速出力で注目される輪転型インクジェットデジタルプレス「11000 Inkjet Press」だ。「採用の決め手になったのは、用紙を選ばない描画品質の高さだった」と、入山本部長が、導入時を振り返る。
「従来機では品質重視の場合どうしてもインクジェット専用紙で出力する必要があったが、11000 Inkjet Pressでは、プレコートなしで上質にもコートにもマットコートにも、オフセット印刷に迫るクォリティーで高速なロール印刷が行える。画質においても生産性や汎用性においても、まさに当社のDSR設備構想にぴったりのインクジェットプレスだった」
新着トピックス
コダック、「ゲームチェンジャー」へ〜4つのコア技術を自社完結
2024年9月20日製品・テクノロジースペシャリスト
コダックは「drupa2024」において、ULTRASTREAMコンティニュアスインクジェットテクノロジーを搭載した「PROSPER ULTRA 520プレス」と、PROSPERイン...全文を読む
大阪印刷、同人誌印刷ビジネスで「圧倒的な画質」提供[AccurioJet KM-1e導入事例]
2024年9月20日ケーススタディ
同人誌印刷ビジネスで急成長を遂げる大阪印刷(株)(大阪市西淀川区御幣島5-5-23、根田貴裕社長)は今年4月、コニカミノルタの29インチ枚葉UVインクジェット印刷機「AccurioJ...全文を読む
最新ニュース
富士フイルム、TOKYO PACK 出展でパッケージの付加価値提案
2024年10月9日
富士フイルムグループは、「TOKYO PACK 2024(東京国際包装展)」に出展し、インクジェット方式やトナー方式など、富士フイルムが独自開発した幅広いラインアップのデジタルプリン...全文を読む
SCREEN GA、京都・久御山事業所に「インクジェットイノベーションセンター京都」開設
2024年10月7日
(株)SCREENグラフィックソリューションズ(京都府京都市、田中志佳社長、以下、SCREEN GA)は、2024年10月に印刷関連機器の開発・製造を担う京都・久御山事業所に「インク...全文を読む
SCREEN GA、「Horizon Smart Factory 2024」で無人化生産ラインを紹介
2024年9月24日
(株)SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)は、10月9日から11日の3日間、ホリゾン本社びわこ工場内「Horizon Inovation Park」(滋賀県...全文を読む
図書印刷、「DSR戦略」の新たな力に[11000 Inkjet Press導入事例]
オフセット印刷に迫る高品質・高速ロール印刷
2020年8月25日ケーススタディ
図書印刷(株)(本社/東京都北区東十条3-10-36、川田和照社長)は2018年10月、主力生産拠点のひとつである沼津工場(静岡県沼津市大塚15)に、高速デジタル印刷・加工設備とWeb受発注システムを導入し、小ロット領域におけるワンストップサービス「DSR(デジタルショートラン)」を開始。その5ヵ月後には「11000 Inkjet Press」を新戦力に加え、製造体制の強化を図った。同機が、DSRを展開するうえでどのように活用され、どんな特性や機能がどのように評価されているのか。DSR推進センター本部長・入山俊昭氏、沼津工場工場長・青藤晃義氏に話を聞いた。
「幅広い用紙で最高画質」が導入の決め手
明治44年に創業し、印刷の歴史にその名を刻む老舗の総合印刷会社が、なぜいま「デジタルショートラン」なのだろうか。その狙いや意義について、入山本部長はこう説明する。
「当社が『情報デザイン事業』と呼んでいる出版分野とマーケティング分野において、市場ニーズも顧客ニーズも多様化し、小ロット・短納期への要求がどんどん高まっている。そうしたニーズの変化に柔軟に対応しながら、印刷事業において新たな市場創出や小ロット領域の受注を獲得していくために、いま最も有効なソリューションは何か。当社にとってその答えのひとつが、小ロット・多品種・短納期に特化した『DSR(デジタルショートラン)』という戦略だった」
DSRの核になるのは、Web受発注システムとデジタル印刷機。そのデジタル印刷機の中でも主力機として稼働しているのが、高画質・高速出力で注目される輪転型インクジェットデジタルプレス「11000 Inkjet Press」だ。「採用の決め手になったのは、用紙を選ばない描画品質の高さだった」と、入山本部長が、導入時を振り返る。
「従来機では品質重視の場合どうしてもインクジェット専用紙で出力する必要があったが、11000 Inkjet Pressでは、プレコートなしで上質にもコートにもマットコートにも、オフセット印刷に迫るクォリティーで高速なロール印刷が行える。画質においても生産性や汎用性においても、まさに当社のDSR設備構想にぴったりのインクジェットプレスだった」
新着トピックス
-
共同印刷工業(京都)、安定性の高さが決め手[Revoria Press PC1120導入事例]
2024年10月9日 ケーススタディ
-
ミマキ、捺染方式を刷新 - 簡便性と汎用性の「TRAPIS」
2024年9月28日 製品・テクノロジー
-
コダック、「ゲームチェンジャー」へ〜4つのコア技術を自社完結
2024年9月20日 製品・テクノロジースペシャリスト
-
大阪印刷、同人誌印刷ビジネスで「圧倒的な画質」提供[AccurioJet KM-1e導入事例]
2024年9月20日 ケーススタディ
-
富士フイルムBI、独自のインクジェット技術で新たなソリューション提供
2024年9月11日 製品・テクノロジー
新着ニュース
SNSランキング
- 84shares大阪印刷、同人誌印刷ビジネスで「圧倒的な画質」提供[AccurioJet KM-1e導入事例]
- 68sharesafter drupa 2024|富士フイルム、「Discover the difference」─過去最大規模で
- 59sharesエプソン、印刷プロセスのデジタル化をリードするFiery社を完全子会社化
- 39sharesミマキ、印刷脱色技術実用化でタペストリーのアップサイクル実現
- 38shares富士フイルムBI、モノクロ機に印刷物の検品工程を自動化する新機能搭載
- 30shares独SDVグループ、PROSPER ULTRA 520プレス欧州初採用
- 30sharesエコー(東京)、「オフセットと遜色のない品質」[Revoria Press PC1120導入事例]
- 29shares日本HP、「HP Indigo実機見学会〜都内60分でおさえるHPデジタル印刷オープンハウス」開催
- 28shares富士フイルムBI、ワークフローの新領域へ〜真の自動化によるDXを訴求
- 21sharesSCREEN、「デジタルで彩るラベルの未来」テーマにラベルフォーラムジャパン2024に出展