丸善印刷、勝田断裁機を初導入 - POD用紙も正確に断裁
断裁位置の微調整がダイヤル式で簡単、ソフトクランプによる安全性を高く評価
2021年4月14日ケーススタディ
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「小ロットというよりも、バリアブル印刷が主流になってきた」。昨今の傾向についてこのように語るのは、全3台のPODを活用し、宛名印字までを含めたチラシやDM、名刺やショップカードなどを手掛ける丸善印刷(株)(本社/名古屋市中川区)の恵利有司社長だ。そんな同社が従来のオフセット印刷物をはじめ、POD印刷物の断裁にも活用しているのが、2020年9月に導入した勝田製作所の四六全判対応の断裁機だ。ダイヤル式のバッグゲージ調整機能は微調整がしやすく、温度や湿度の変化による伸縮でPOD用紙のトンボがズレた場合でも、正確な断裁精度を実現できると評価している。
小ロット化が加速。バリアブル印刷が主流に
同社は1967年、恵利定世会長が名古屋市昭和区に創業。以来「企業は人なり」をコンセプトに、事業を発展させてきた。2代目の恵利有司社長は、「迅速、丁寧、美しい印刷を、次の時代に向けて進化させていきたい」と将来を展望しており、一級印刷技能士などの優秀な人材育成をはじめ、UVオフセット印刷機やオンデマンド印刷機、各種加工機など設備投資にも意欲的だ。2020年9月の5色UVオフセット印刷機導入に続いて、オンデマンド印刷の需要拡大に対応し、本年2月には3台目となるPODを導入している。
「新しく導入したPODは、エアー給紙機構を採用しているため、搬送精度が良くなり、表裏見当も合いやすくなったことから歩留まりも向上した」(恵利社長)。主に宛名印刷までを含めたバリアブル印刷のチラシやDM、小ロットの名刺やショップカードなどに活用しているという。
また、同社は3つの関連会社を持っており、WEB、物流、広告の3つの関連会社と同社の4社による「丸善印刷グループ」として、各社の強みを融合させながら、多様化するクライアントニーズに対応している。愛知県に本社を構える同社は、クライアントの7〜8割がトヨタ自動車のディーラーとなっており、チラシやDM、イベント案内、のぼり、ノベルティ関係などの印刷物を提案しているが、「正直、昨今は印刷物よりもWEBコンテンツなどを求められている」(恵利社長)。さらに昨今の傾向としては、小ロット化が加速し、One to Oneのバリアブル印刷が主流になってきているため、今後はオンデマンド印刷にさらに力を入れていきたい考えだ。
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「新しく導入したPODは、エアー給紙機構を採用しているため、搬送精度が良くなり、表裏見当も合いやすくなったことから歩留まりも向上した」(恵利社長)。主に宛名印刷までを含めたバリアブル印刷のチラシやDM、小ロットの名刺やショップカードなどに活用しているという。
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