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キングプリンティング、高速大判IJプリンタ「JETI TAURO」国内1号機導入

印刷メディアの価値訴求〜多品種の大型印刷で短納期実現

2021年10月11日ケーススタディ

 大型オフセット印刷と大判インクジェット印刷を両輪に、屋外広告や店頭タペストリー、サイン&ディスプレイなどのビジュアルコミュニケーション事業を展開するキングプリンティング(株)(本社/大阪市西成区玉出西2-7-16、津村武志社長)はこのほど、アグフアのハイエンド・ハイブリッドUVインクジェットプリンタ「JETI TAURO H3300 LED」国内第1号機を導入。多品種の大型印刷において短納期を実現することで、印刷が柔軟で利便性の高いメディアであることをクライアントに訴求していく。

agfa岡本社長から光弘専務執行役員に「JETI TAURO」国内第1号機導入の記念楯贈呈


 「JETI TAURO」は、ロールとボード双方に対応するハイエンド・ハイブリッドUVインクジェットプリンタ。リコー製プリントヘッド「GEN5」を60本搭載し、解像度1,200dpi・最高453平方メートル/時の出力速度を誇る。

 9月16日に開かれた記者発表会で挨拶に立った日本アグフア・ゲバルト(株)の岡本勝弘社長は、「アグフアにおいてインクジェット事業は、オフセット事業に次ぐ『第二の柱』。我々はJETI TAUROをはじめとした3.2m幅以上のハイエンドインクジェット分野でトップシェアを目指している」とし、インクジェット事業の順調な成長を報告した上で、「サイン&ディスプレイ業界でリーディングカンパニーのキングプリンティング様にJETI TAURO国内およびアジア第1号機を導入いただいたことを光栄に思っている」と述べ、同機を活用したキングプリンティングのビジネス成長に期待を述べた。

 また当日は、ベルギー本社のグローバルJETIプロダクトマネージャーであるレインヒルデ・アラート氏もオンラインで参加。「Thin Ink Layer Technologyによる低いインク消費量」「多彩な印刷基材への適正」「筐体の堅牢性」「ボード・ロールの素早い切り替え(ダウンタイム削減)」「ワークフロー『Asanti』による自動化されたプロセスフロー」という5つの価値とイノベーションを提示し、アグフア製インクジェットプリンタの優位性を強調した。

広い「守備範囲」を持つ「JETI TAURO」

 今回のキングプリンティング導入機には、マスターロールユニットが採用されており、最大直径600ミリ、重量700kgまでのジャンボロールに対応。ロール交換作業削減という切り口で生産性向上にアプローチしている。

 インクはCMYKに加え、Lc(ライトシアン)・Lk(ライトブラック)+Wを搭載。とくにLkの採用は、ニュートラルの安定による印刷品質向上を狙いとしている。

 また、最大4枚まで同時印刷できるマルチシート印刷にも対応。1upで最大幅3.3m×縦2.1mまでの印刷が可能だが、4upの場合は、幅76cm×縦2.1mまでのシートを横に並べて印刷できる。これはスキャン型インクジェットならではの特長である。例えば、菊全判サイズを4枚並べて印刷でき、プロダクションモードで268枚、さらに高速モードでは300枚以上の印刷がデジタル化できることになる。これについてアグフアでは「インクジェットの領域を凌駕する生産性」と表現している。

大阪・堺市の本社工場に設置された「JETI TAURO H3300 LED」

 一方、サイン&ディスプレイ業界向けワークフローシステム「Asanti」による生産情報の管理もひとつの特長。AsantiとJETI TAUROをJDF連携させることで、ジョブ数や消費メディア数、インク消費量など、生産情報の「見える化」が可能になっている。

 このほか、今回の導入機には付属されていない機能だが、プライマーの搭載が可能なほか、パレットtoパレットの自動生産を実現するフルオートメーションの構成も用意されている。

 「これらの機能により、商業印刷、サイン&ディスプレイ、スクリーン印刷、ダンボール業界、建材装飾など、JETI TAUROが対象とするマーケットは非常に広い」(日本アグフア・ゲバルト インクジェットソリューション部マネージャー・花摘孝明氏)

印刷サンプル

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 大型オフセット印刷と大判インクジェット印刷を両輪に、屋外広告や店頭タペストリー、サイン&ディスプレイなどのビジュアルコミュニケーション事業を展開するキングプリンティング(株)(本社/大阪市西成区玉出西2-7-16、津村武志社長)はこのほど、アグフアのハイエンド・ハイブリッドUVインクジェットプリンタ「JETI TAURO H3300 LED」国内第1号機を導入。多品種の大型印刷において短納期を実現することで、印刷が柔軟で利便性の高いメディアであることをクライアントに訴求していく。

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 「JETI TAURO」は、ロールとボード双方に対応するハイエンド・ハイブリッドUVインクジェットプリンタ。リコー製プリントヘッド「GEN5」を60本搭載し、解像度1,200dpi・最高453平方メートル/時の出力速度を誇る。

 9月16日に開かれた記者発表会で挨拶に立った日本アグフア・ゲバルト(株)の岡本勝弘社長は、「アグフアにおいてインクジェット事業は、オフセット事業に次ぐ『第二の柱』。我々はJETI TAUROをはじめとした3.2m幅以上のハイエンドインクジェット分野でトップシェアを目指している」とし、インクジェット事業の順調な成長を報告した上で、「サイン&ディスプレイ業界でリーディングカンパニーのキングプリンティング様にJETI TAURO国内およびアジア第1号機を導入いただいたことを光栄に思っている」と述べ、同機を活用したキングプリンティングのビジネス成長に期待を述べた。

 また当日は、ベルギー本社のグローバルJETIプロダクトマネージャーであるレインヒルデ・アラート氏もオンラインで参加。「Thin Ink Layer Technologyによる低いインク消費量」「多彩な印刷基材への適正」「筐体の堅牢性」「ボード・ロールの素早い切り替え(ダウンタイム削減)」「ワークフロー『Asanti』による自動化されたプロセスフロー」という5つの価値とイノベーションを提示し、アグフア製インクジェットプリンタの優位性を強調した。

広い「守備範囲」を持つ「JETI TAURO」

 今回のキングプリンティング導入機には、マスターロールユニットが採用されており、最大直径600ミリ、重量700kgまでのジャンボロールに対応。ロール交換作業削減という切り口で生産性向上にアプローチしている。

 インクはCMYKに加え、Lc(ライトシアン)・Lk(ライトブラック)+Wを搭載。とくにLkの採用は、ニュートラルの安定による印刷品質向上を狙いとしている。

 また、最大4枚まで同時印刷できるマルチシート印刷にも対応。1upで最大幅3.3m×縦2.1mまでの印刷が可能だが、4upの場合は、幅76cm×縦2.1mまでのシートを横に並べて印刷できる。これはスキャン型インクジェットならではの特長である。例えば、菊全判サイズを4枚並べて印刷でき、プロダクションモードで268枚、さらに高速モードでは300枚以上の印刷がデジタル化できることになる。これについてアグフアでは「インクジェットの領域を凌駕する生産性」と表現している。

大阪・堺市の本社工場に設置された「JETI TAURO H3300 LED」

 一方、サイン&ディスプレイ業界向けワークフローシステム「Asanti」による生産情報の管理もひとつの特長。AsantiとJETI TAUROをJDF連携させることで、ジョブ数や消費メディア数、インク消費量など、生産情報の「見える化」が可能になっている。

 このほか、今回の導入機には付属されていない機能だが、プライマーの搭載が可能なほか、パレットtoパレットの自動生産を実現するフルオートメーションの構成も用意されている。

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