キーワードで検索

メディック、商業施設の「賑わい空間づくり」に貢献

インク濃度を「出せる」〜リジッド対応で新領域へ
ワイドフォーマットUVインクジェット Acuity LED 1600II 導入事例

2022年6月22日ケーススタディ

 チラシやポスター、POP、ウインドウシートなど、「販売促進」という幅広い事業領域において、大判インクジェットプリンタによるアウトプット・制作業務を手掛ける(株)メディック(本社/東京都中央区築地6-16-1 築地616ビル、宮﨑昭彦社長)は昨年8月、富士フイルムのワイドフォーマットLED UVインクジェットプリンタ「Acuity LED 1600II」を導入。インク濃度による品質向上やリジッドメディアへの対応などにより、商業施設の「賑わい空間づくり」に貢献していく。

メディックの施工事例

「販売促進」を一貫サポート

 大判インクジェットプリンタによる販促媒体の出力業務で40年の実績を誇る同社。とくに、その売上のおよそ半分を占めるのが商業施設(ショッピングセンター)関連で、そのオーナーをはじめディベロッパー、不動産管理会社、広告代理店などが主要顧客だ。その他、ガソリンスタンドやカーシェアリングといった自動車関連でも強みを持つ。

 「ショッピングセンターや自動車関連では長年の実績があり、その業務プロセスにおける高い経験値とノウハウ・知識が当社の重要な経営資産と言える」(宮﨑社長)

宮﨑 社長

 また、近年ではクリスマス装飾やハロウィン装飾といった「季節装飾」の分野でも数多くの施工実績を積み重ねており、販売促進における「守備範囲の広さ」がうかがえる。

 前記の通り、大判インクジェットプリンタによるプロダクト業務を主体とする同社だが、企画営業やデザイン制作といったクリエイティブ部隊も社内に擁し、これら一貫体制で「販売促進」をサポートできることが同社最大の強みとなっている。

 しかし、そんな同社もコロナ禍におけるイベント自粛をはじめとする人流抑制の影響から、経営に大きなダメージを受け、緊急事態宣言下では前年比6〜7割ダウンという試練も経験したという。当時について宮﨑社長は、「毎年大きなクリスマスツリーや桜の木を展示している商業施設がある。私たちが提供する装飾の周りはいつも、子供が駆け回ったり、写真を撮ったり、待ち合わせ場所になるなどの賑わいを見せていた。しかし緊急事態宣言下で施設が休業となり閑散とした状態に...。経営的なダメージも大きかったが、いままでにない閉塞感を感じ、精神的に辛かったことを今でも思い出す」と振り返る。

 逆に、このコロナ禍で受注を伸ばした事業もある。イルミネーション装飾がそのひとつで、「こんな時だから少しでも明るく...」という人の感情が作用したのか、マンションや病院、工場などからの依頼が増えたという。

 従来の仕事は現在、コロナ前の7〜8割程度まで回復しており、コロナ禍によって顕在化したイルミネーション装飾などの事業とあわせて、売上ベースでは当時の水準に戻りつつある。

 「コロナをきっかけに、仕事を通して多くの方々との情緒的な繋がりを感じるようになった」(宮﨑社長)

新着トピックス

mimaki_ujv300dtf-75_ij25_tn.jpg

ミマキ、UV-DTF市場に参入〜プリント形状の課題を解決

2025年10月1日製品・テクノロジー

 産業⽤インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタを手掛ける(株)ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、池田和明社長)は今年4月、同社初のUV-DTF(UV硬化式...全文を読む

prosper-smart-bar-heads_tn.jpg

コダック、パッケージ分野で新アプリケーション開拓へ

2025年9月30日製品・テクノロジースペシャリスト

 最速900メートル/分の超高速印刷が可能なPROSPERヘッドは、日本でもDM市場を中心に数百台が稼働しているが、コダックジャパン・プリント事業部デジタルプリンティング営業本部の河原...全文を読む

最新ニュース

screen_kyotogeidai_gekkeikan_tn.jpg

SCREEN、京都芸大・月桂冠と産学連携 - 学生デザインラベルの日本酒商品化

2025年10月8日

 京都市立芸術大学(以下「京都芸大」)、月桂冠(株)、(株)SCREENグラフィックソリューションズ(以下「SCREEN」)の3者は、産学連携による共同プロジェクトを実施し、京都芸大・...全文を読む

33mimaki251001_tn.jpg

ミマキ、OGBS2025で昇華転写用IJプリンタ「TS200」を国内初披露

2025年10月2日

 (株)ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、池田和明社長)は、9月30日と10月1日に東京・池袋のサンシャインシティにおいて開催されたオーダーグッズビジネスショー(OGBS)2...全文を読む

swissQ251001_tn.jpg

swissQprint Japan、VIPオープンハウスウィーク-10月28日〜31日

2025年10月1日

 swissQprint Japan(株)(本社/横浜市港北区新横浜3-2-6、アドリアーノ・グット社長)は、顧客の要望に応え、最新世代のフラットベッドプリンタを紹介するオープンハウス...全文を読む

メディック、商業施設の「賑わい空間づくり」に貢献

インク濃度を「出せる」〜リジッド対応で新領域へ ワイドフォーマットUVインクジェット Acuity LED 1600II 導入事例

2022年6月22日ケーススタディ

  • twitter
  • facebook
  • line

 チラシやポスター、POP、ウインドウシートなど、「販売促進」という幅広い事業領域において、大判インクジェットプリンタによるアウトプット・制作業務を手掛ける(株)メディック(本社/東京都中央区築地6-16-1 築地616ビル、宮﨑昭彦社長)は昨年8月、富士フイルムのワイドフォーマットLED UVインクジェットプリンタ「Acuity LED 1600II」を導入。インク濃度による品質向上やリジッドメディアへの対応などにより、商業施設の「賑わい空間づくり」に貢献していく。

メディックの施工事例

「販売促進」を一貫サポート

 大判インクジェットプリンタによる販促媒体の出力業務で40年の実績を誇る同社。とくに、その売上のおよそ半分を占めるのが商業施設(ショッピングセンター)関連で、そのオーナーをはじめディベロッパー、不動産管理会社、広告代理店などが主要顧客だ。その他、ガソリンスタンドやカーシェアリングといった自動車関連でも強みを持つ。

 「ショッピングセンターや自動車関連では長年の実績があり、その業務プロセスにおける高い経験値とノウハウ・知識が当社の重要な経営資産と言える」(宮﨑社長)

宮﨑 社長

 また、近年ではクリスマス装飾やハロウィン装飾といった「季節装飾」の分野でも数多くの施工実績を積み重ねており、販売促進における「守備範囲の広さ」がうかがえる。

 前記の通り、大判インクジェットプリンタによるプロダクト業務を主体とする同社だが、企画営業やデザイン制作といったクリエイティブ部隊も社内に擁し、これら一貫体制で「販売促進」をサポートできることが同社最大の強みとなっている。

 しかし、そんな同社もコロナ禍におけるイベント自粛をはじめとする人流抑制の影響から、経営に大きなダメージを受け、緊急事態宣言下では前年比6〜7割ダウンという試練も経験したという。当時について宮﨑社長は、「毎年大きなクリスマスツリーや桜の木を展示している商業施設がある。私たちが提供する装飾の周りはいつも、子供が駆け回ったり、写真を撮ったり、待ち合わせ場所になるなどの賑わいを見せていた。しかし緊急事態宣言下で施設が休業となり閑散とした状態に...。経営的なダメージも大きかったが、いままでにない閉塞感を感じ、精神的に辛かったことを今でも思い出す」と振り返る。

 逆に、このコロナ禍で受注を伸ばした事業もある。イルミネーション装飾がそのひとつで、「こんな時だから少しでも明るく...」という人の感情が作用したのか、マンションや病院、工場などからの依頼が増えたという。

 従来の仕事は現在、コロナ前の7〜8割程度まで回復しており、コロナ禍によって顕在化したイルミネーション装飾などの事業とあわせて、売上ベースでは当時の水準に戻りつつある。

 「コロナをきっかけに、仕事を通して多くの方々との情緒的な繋がりを感じるようになった」(宮﨑社長)

新着トピックス

新着ニュース

PAGE TOP