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カミヤアートパッケージ、アルミ蒸着紙で新たなメタリック表現を演出

Revoria Press PC1120導入事例-九州から全国市場へ〜オリジナル貼箱で需要創出

2023年4月5日ケーススタディ

アルミ蒸着紙の光輝感を活用したメタリック表現

 もう1つの条件である「付加価値創造の機能」について前田社長は、あるプランを考えていた。それはアルミ蒸着紙への印刷だ。1パス6色プリントエンジン搭載のRevoriaは、CMYKのほか、ゴールド、シルバーなどのメタリック系の特殊トナーで多種多彩なメタリックカラーを印刷することができる。前田社長は、この機能に加え、素材であるアルミ蒸着紙が持つキラキラ感と光沢感の特性を生かした貼箱で、さらなる差別化を狙っていたという。
光輝性の高いメタリック表現を演出
 「アルミ蒸着紙を使うことで箔押し加工のような光輝感を演出することができる。加えて箔押し加工では実現できないグラデーションによる多彩なメタリックカラー表現が可能となる。さらにホワイトトナーを下刷りすることで、どんな絵柄も鮮明に印刷することができる。これによりデザインの幅は無限大に拡がり、今までにない高級感を演出した貼箱が提供できる」

 アルミ蒸着紙については、様々な紙を検証した結果、高付加価値パッケージなどで使用される「アルブライト」を採用することを決定した。このアルブライトを使用した貼箱は、すでに商品化され、多くの顧客で採用が進んでいる。
隠蔽性の高いホワイトトナーを活用

貼箱ビジネスからその先の領域へ

 同社は、国内外の富士フイルムグループの印刷機器ユーザーによるデジタル印刷作品を評価するコンテスト「Innovation Print Awards(イノベーション・プリント・アワード)、IPA」の2022年度大会にアルブライトに印刷を施した貼箱「THE NAGASAKI PACKAGE」を出品した。

 この「THE NAGASAKI PACKAGE」は、長崎にあるクライアント企業の創業祭に向けた特別な商品パッケージとして制作。きらびやかなデザインの背景に世界遺産である大浦天主堂のステンドグラスと、世界新三大夜景の長崎市稲佐山の夜景を表現した作品となっている。残念ながら入賞は逃したが、同作品は、「IGAS2022」や「page2023」の富士フイルムグループブースに展示され、多くの来場者の注目を集めていた。

 今後の展開として前田社長は、「当社は、デジタル印刷機の活用で優位性を高めてきた。今後もRevoriaの機能を最大限に引き出し、さまざまな形状・材質の貼箱を市場に提供していく。さらに今後は箱だけを提供するのではなく、プランナーの役割について学び、修得し、お客様の販売促進を支援できるような体制を構築していきたい。そして将来的には、これまで培ってきた箱に関する技術と経験、そしてプランナー機能を融合させ、全国各地の特産品などをオリジナル貼箱に入れて販売できればと考えている」と、貼箱を起点とした新市場への進出も視野に入れていることを明らかにした。

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アルミ蒸着紙の光輝感を活用したメタリック表現

 もう1つの条件である「付加価値創造の機能」について前田社長は、あるプランを考えていた。それはアルミ蒸着紙への印刷だ。1パス6色プリントエンジン搭載のRevoriaは、CMYKのほか、ゴールド、シルバーなどのメタリック系の特殊トナーで多種多彩なメタリックカラーを印刷することができる。前田社長は、この機能に加え、素材であるアルミ蒸着紙が持つキラキラ感と光沢感の特性を生かした貼箱で、さらなる差別化を狙っていたという。
光輝性の高いメタリック表現を演出
 「アルミ蒸着紙を使うことで箔押し加工のような光輝感を演出することができる。加えて箔押し加工では実現できないグラデーションによる多彩なメタリックカラー表現が可能となる。さらにホワイトトナーを下刷りすることで、どんな絵柄も鮮明に印刷することができる。これによりデザインの幅は無限大に拡がり、今までにない高級感を演出した貼箱が提供できる」

 アルミ蒸着紙については、様々な紙を検証した結果、高付加価値パッケージなどで使用される「アルブライト」を採用することを決定した。このアルブライトを使用した貼箱は、すでに商品化され、多くの顧客で採用が進んでいる。
隠蔽性の高いホワイトトナーを活用

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 この「THE NAGASAKI PACKAGE」は、長崎にあるクライアント企業の創業祭に向けた特別な商品パッケージとして制作。きらびやかなデザインの背景に世界遺産である大浦天主堂のステンドグラスと、世界新三大夜景の長崎市稲佐山の夜景を表現した作品となっている。残念ながら入賞は逃したが、同作品は、「IGAS2022」や「page2023」の富士フイルムグループブースに展示され、多くの来場者の注目を集めていた。

 今後の展開として前田社長は、「当社は、デジタル印刷機の活用で優位性を高めてきた。今後もRevoriaの機能を最大限に引き出し、さまざまな形状・材質の貼箱を市場に提供していく。さらに今後は箱だけを提供するのではなく、プランナーの役割について学び、修得し、お客様の販売促進を支援できるような体制を構築していきたい。そして将来的には、これまで培ってきた箱に関する技術と経験、そしてプランナー機能を融合させ、全国各地の特産品などをオリジナル貼箱に入れて販売できればと考えている」と、貼箱を起点とした新市場への進出も視野に入れていることを明らかにした。

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