カミヤアートパッケージ、アルミ蒸着紙で新たなメタリック表現を演出
Revoria Press PC1120導入事例-九州から全国市場へ〜オリジナル貼箱で需要創出
2023年4月5日ケーススタディ
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「箱作りに誇りを持って」。創業以来、箱作り一筋に事業を展開してきた(株)カミヤアートパッケージ(本社/長崎県東彼杵郡波佐見町、前田智崇社長)は、このほど富士フイルムビジネスイノベーション製の1パス6色プリントエンジン搭載のプロダクションカラープリンター「Revoria Press(レヴォリア プレス)PC1120」を導入し、主軸事業である貼箱のさらなる高付加価値化を推し進めている。今回、同社・前田社長にRevoria Press PC1120を導入した狙いや今後の展開などについて聞いた。
同社は、昭和46年に地場産業である伝統工芸陶器「波佐見焼」を入れる段ボール小箱や、貼箱の製造販売を手がける紙谷紙器として創業した。以来、地場産業の発展とともに歩んできた。しかし、時代の流れとともに陶器の出荷数も減少。それに比例するように、同社の箱生産数も減少していく。陶器用の箱生産だけでは、新たな成長は見込めないと判断した同社は、平成12年にデジタル印刷機を導入。同時に「onlyone-box」というブランドを立ち上げ、デジタル印刷機による貼箱生産のパイオニアとして、菓子箱やギフトボックスなど陶器業界以外の市場への進出を開始した。
貼箱とは、厚紙で作った芯材となる箱に様々な色・風合いの貼り紙(化粧紙)を貼り付けて作成する化粧箱。同社では、貼り紙に顧客の要望に応えたデザインを印刷することで、オリジナルパッケージとして提供している。
貼箱加工では、大・中ロット向けには製造ラインを設備し、効率化を図っている一方で、同社の強みである小ロットの貼箱については、オペレーターによる手貼り作業が今も行われている。
「貼箱は、デジタル印刷機と非常に相性がいい商品といえる。その理由の1つは、小ロット生産の有用性が高いこと。首都圏をはじめとするお客様が抱える課題に箱の保管がある。成形された箱は、折りたたむことができないので、広い保管スペースが必要となる。この保管スペースの確保に多くのお客様が苦労している。しかし、小ロット生産に切り替えることで保管レス、あるいは最小限のスペースでの保管が可能となる」さらに試作品の制作も簡単にでき、デザインや形状を含め、企画・打ち合わせから最終確認、生産までの一連の工程を一気通貫で行うことができることも強みの1つとなっている。
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