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リコージャパン、新たなフラッグシップモデル「RICOH Pro C9500」発表

5年の歳月を経て誕生〜目指すのは「共に歩み、共に創る」

2023年8月16日製品・テクノロジー

 (株)リコー(大山晃社長執行役員)は7月25日、カラープロダクションプリンターの新たなフラッグシップモデル「RICOH Pro C9500」の発売を発表した。前身機「RICOH Pro C9200シリーズ」の発売から5年の歳月を経て誕生した「RICOH Pro C9500」は、人とマシンの効率的な作業分担を実現する最新技術を搭載し、商用印刷分野に特化した次世代デジタル印刷機として開発。この新たなフラッグシップモデルが目指すのは、人とマシンのシナジーによる新たな働き方、つまり「人とマシンが共に歩み、共に創ること」だ。
堀越氏(左)と大角氏
 カラープロダクションプリンター「RICOH Pro C9500(以下、『C9500』)」は、2018年7月に発売された「RICOH Pro C9200シリーズ」の後継機。用紙対応力や画質安定性、生産性など、前身機の基本性能を継承しつつ、「高画質と安定性」「高付加価値」「業務効率化」「自働化」の機能強化を図っている。
RICOH Pro C9500
 印刷スピードは、オプションのアップグレードライセンスを適用することで用紙厚を問わずフルカラー、モノクロともにA4ヨコ135頁/分(非適用時は115頁/分)の高速出力を実現。対応紙厚は40〜470g/平米(四六判連量34.4〜404.2kg)に対応する。

 これらの機能強化と印刷会社が持つ技術や創造力を融合することでDXによる価値創造を加速し、印刷ビジネスの拡大を支援する。機能強化のポイントの1つは、真の生産機に求められる高画質と安定性の実現だ。

 C9500では、作像部や転写部に改良を加え、画質のムラなく安定した印刷品質を実現している。たとえば、主走査方向(用紙送り方向に垂直)の補正を64エリアに分け、それぞれ階調を補正する新たな画像調整技術により、広範囲のハーフトーンの画像や多面付のジョブでも色のブレを抑制する。また、転写部のローラー硬度やサイズ、配置の変更により画像倍率変動の抑制や、転写部スキュー低減による位置精度向上、色ムラ・ハーフトーンのガサつき低減などを図っている。

新定着機構で薄紙・封筒への印刷対応力を強化

 さらにC9500では、高付加価値印刷の提供を実現するために用紙対応力を強化。従来の最大厚み0.6mmの厚紙対応力はそのままに新たに40g/平米の薄紙への対応を可能としている。

 今回、新たに定着ユニットに摺動定着方式を採用。フラットな定着パッドと加圧ローラーによる定着・搬送で用紙ストレスを抑制し、均一な熱と圧力を加えることで高速プリントスピードを維持しながら、パッケージや什器などの厚紙から、マニュアル、冊子などの軽量非塗工紙、複写伝票などの各種ノーカーボン紙、各種合成紙/耐水紙、封筒や軽量コート紙などの多種多様なアプリケーションを1台で印刷することができる。
多彩な用紙・アプリケーションに対応
 リコージャパン(株)デジタルサービス技術本部PP事業部商品戦略室・室長の大角龍輝氏は、「従来は定着ローラーと加圧ローラーで用紙を挟みこむ形で圧力を加えトナーを定着させていたが、今回は、定着ローラーの代わりにフラットな定着パットを採用したことで、凹凸紙への高画質印刷機能を継承しつつ、近年需要が高まっている封筒や薄紙印刷に対しても、スピードを落とすことなく印刷することができる」と、新たな定着機構を採用したことで、薄紙や封筒などに対してもシワなどの用紙ストレスを防ぎ、すみずみまできれいな印刷ができることを強調する。

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 (株)リコー(大山晃社長執行役員)は7月25日、カラープロダクションプリンターの新たなフラッグシップモデル「RICOH Pro C9500」の発売を発表した。前身機「RICOH Pro C9200シリーズ」の発売から5年の歳月を経て誕生した「RICOH Pro C9500」は、人とマシンの効率的な作業分担を実現する最新技術を搭載し、商用印刷分野に特化した次世代デジタル印刷機として開発。この新たなフラッグシップモデルが目指すのは、人とマシンのシナジーによる新たな働き方、つまり「人とマシンが共に歩み、共に創ること」だ。
堀越氏(左)と大角氏
 カラープロダクションプリンター「RICOH Pro C9500(以下、『C9500』)」は、2018年7月に発売された「RICOH Pro C9200シリーズ」の後継機。用紙対応力や画質安定性、生産性など、前身機の基本性能を継承しつつ、「高画質と安定性」「高付加価値」「業務効率化」「自働化」の機能強化を図っている。
RICOH Pro C9500
 印刷スピードは、オプションのアップグレードライセンスを適用することで用紙厚を問わずフルカラー、モノクロともにA4ヨコ135頁/分(非適用時は115頁/分)の高速出力を実現。対応紙厚は40〜470g/平米(四六判連量34.4〜404.2kg)に対応する。

 これらの機能強化と印刷会社が持つ技術や創造力を融合することでDXによる価値創造を加速し、印刷ビジネスの拡大を支援する。機能強化のポイントの1つは、真の生産機に求められる高画質と安定性の実現だ。

 C9500では、作像部や転写部に改良を加え、画質のムラなく安定した印刷品質を実現している。たとえば、主走査方向(用紙送り方向に垂直)の補正を64エリアに分け、それぞれ階調を補正する新たな画像調整技術により、広範囲のハーフトーンの画像や多面付のジョブでも色のブレを抑制する。また、転写部のローラー硬度やサイズ、配置の変更により画像倍率変動の抑制や、転写部スキュー低減による位置精度向上、色ムラ・ハーフトーンのガサつき低減などを図っている。

新定着機構で薄紙・封筒への印刷対応力を強化

 さらにC9500では、高付加価値印刷の提供を実現するために用紙対応力を強化。従来の最大厚み0.6mmの厚紙対応力はそのままに新たに40g/平米の薄紙への対応を可能としている。

 今回、新たに定着ユニットに摺動定着方式を採用。フラットな定着パッドと加圧ローラーによる定着・搬送で用紙ストレスを抑制し、均一な熱と圧力を加えることで高速プリントスピードを維持しながら、パッケージや什器などの厚紙から、マニュアル、冊子などの軽量非塗工紙、複写伝票などの各種ノーカーボン紙、各種合成紙/耐水紙、封筒や軽量コート紙などの多種多様なアプリケーションを1台で印刷することができる。
多彩な用紙・アプリケーションに対応
 リコージャパン(株)デジタルサービス技術本部PP事業部商品戦略室・室長の大角龍輝氏は、「従来は定着ローラーと加圧ローラーで用紙を挟みこむ形で圧力を加えトナーを定着させていたが、今回は、定着ローラーの代わりにフラットな定着パットを採用したことで、凹凸紙への高画質印刷機能を継承しつつ、近年需要が高まっている封筒や薄紙印刷に対しても、スピードを落とすことなく印刷することができる」と、新たな定着機構を採用したことで、薄紙や封筒などに対してもシワなどの用紙ストレスを防ぎ、すみずみまできれいな印刷ができることを強調する。

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