FFGS、「加工インテグレーション」で真の価値訴求[最適生産ソリューション]
「生産改善」と「新規事業」〜2つの視点で「FFGSらしい提案」を
2024年5月20日マーケティング
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「圧着トナー」で需要喚起
一方、昨年5月にリリースされたRevoria Press PC1120用「圧着トナー」も新規商材創出における有力なソリューションだ。
「圧着トナー」は、富士フイルムビジネスイノベーション独自のトナー製法技術であるEA製法により、内部に自社開発の圧力応答性樹脂を微細に分散させた無色透明のトナー。プリントした用紙の印字面同士を重ねて、圧着機で高い圧力と熱を加えることで、圧力応答性樹脂が反応してトナーが糊のような機能を発揮し、用紙同士を接着することができる。これによりCMYKトナーによる画像や文字の印刷と、「圧着トナー」による接着材塗布がワンパスで完結し、従来は印刷後に別工程で行っていた糊付け工程の削減が可能。さらに印刷データ上で接着箇所を自在に指定できるほか、用紙同士の接着力の強弱をトナーの量や圧力の強さにより調整することもできる。
リリース当初、FFGSではDMを想定したプロモーションを強力に推進したが、現在、その裾野が広がっている。例えば、ある程度のロットがなければ外注できない「スクラッチくじ」の代用として、圧着トナーを使った「めくりくじ」があり、これならば小規模のイベントでも「くじ」の機能を提供できる。また、キャラクターカードは、中身が分からないように包装するため、そのコストがかかる。例えばご当地キャラのカードを、圧着トナーを使って「めくり」にすれば、小ロットでも同じ効果を得ることができる。
さらに、ホビーの世界でもおもしろい潜在需要がある。例えば、ジオラマやプラモデルで必要とされる小さな文字の印刷がそのひとつ。ジオラマの小さな駅名などを高精細で鮮明に印刷できれば、「趣味・こだわりの世界」で小ロットでも高い付加価値を生む。
そして、これら新規商材には印刷物を成果物にする何らかの加工が必要であり、そのインテグレーションも最適生産ソリューションとして提供されることになる。
総合カラーマネジメントソリューションも提供
FFGSが4月にリリースした総合カラーマネジメントソリューション「FFGS QC Navi」も、最適生産ソリューションの構成要素に追加された。FFGSのカラーマネジメントソリューションは、「i-ColorQC」から「GA Smile Navi」など、いくつかのメニューがあったが、最適生産ソリューションの概念である「オフセットとデジタルの共存」の実現には、やはり統合的な品質マネジメントソリューションが必要になる。そこで、従来のオフセット印刷向け、POD向け、プルーフ向けといった事業別で縦軸に分かれていたソリューションを統合した「FFGS QC Navi」をリリースし、メソッド構成要素に加えた。同社では、「色を合わせるという技術に関してはどのメーカーも大差はなく、オフセット印刷をターゲットに色を合わせる、これもどこのメーカーも答えは同じ。FFGSだからできることは、そのターゲットとなる印刷物が正しく再現されているかという判断や検査ができる点にある。そのジャッジを経た上で、色合わせをするので、導入ユーザーでの色のトラブルは非常に少ない」としている。
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リリース当初、FFGSではDMを想定したプロモーションを強力に推進したが、現在、その裾野が広がっている。例えば、ある程度のロットがなければ外注できない「スクラッチくじ」の代用として、圧着トナーを使った「めくりくじ」があり、これならば小規模のイベントでも「くじ」の機能を提供できる。また、キャラクターカードは、中身が分からないように包装するため、そのコストがかかる。例えばご当地キャラのカードを、圧着トナーを使って「めくり」にすれば、小ロットでも同じ効果を得ることができる。
さらに、ホビーの世界でもおもしろい潜在需要がある。例えば、ジオラマやプラモデルで必要とされる小さな文字の印刷がそのひとつ。ジオラマの小さな駅名などを高精細で鮮明に印刷できれば、「趣味・こだわりの世界」で小ロットでも高い付加価値を生む。
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