富士フイルムBI、ワークフローの新領域へ〜真の自動化によるDXを訴求
drupa 2024で最新技術・サービスを世界に発信
2024年7月30日製品・テクノロジー
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ソフト、ハードの側面から印刷会社のDXを支援する富士フイルムビジネスイノベーション(株)(本社/東京都港区、浜直樹社長・CEO)は、8年ぶりにリアル開催された「drupa 2024」に富士フイルムグループとして出展。オフセット印刷からインクジェット/ドライトナー両方式によるデジタル印刷までの幅広い商品ラインアップと、印刷ワークフローに関するDXソリューションを軸に、印刷会社の生産工程やビジネスモデルの変革を支援するさまざまな提案を行った。今回、そのdrupaで提案された印刷会社のDX化を加速させるための最新技術・サービスの中から「ワークフロー」と「後加工」にフォーカスして紹介する。
新ソリューションコンセプト「Smart Flow」を発表
富士フイルムと富士フイルムビジネスイノベーションのグラフィック事業統合後、初のdrupa出展となった今回、とくに注目を集めていたのは、最新ワークフローシステムで構成する「Smart Flow」だ。
この「Smart Flow」とは、両社の知見や技術を合わせた新たなソリューションコンセプト。トナー機やインクジェット機を含む複数のデジタル印刷機を一元管理する「Revoria XMF PressReady」と、AIを活用し受注から生産設計・管理を見える化・自動化する「Revoria Cloud Production」による生産工程全体の効率化、さらに「Revoria Cloud Marketing」を活用したデジタルマーケティングサービス提供支援で、顧客のビジネス全体のスマート化をサポートするソフトウェアとクラウドサービスで構成されている。現在の市場では、デジタルマーケティングやデジタル広告、Webサイト制作など紙メディアからデジタルメディアへの移行が加速している。多くの印刷会社では、このデジタル化の侵食に対抗する手立てを持っていないのが現状だ。そのため自社の持続的な成長を目指すためには、この分野に対して攻めのDXで進出し、印刷会社のビジネス領域にしていくことが急務となる。
富士フイルムビジネスイノベーションの荻野賢氏(グラフィックコミュニケーション事業本部 DX事業部 SaaSビジネス統括グループ 統括グループ長)は、「印刷だけをビジネス領域とするのではなく、クライアントのビジネス課題を解決するためのサービス提供に舵を切っていくことがDXへの取り組みとして重要だと考えている」との見解を示した上で、それを実現するのがdrupaで初披露となった「Revoria Cloud Marketing」だと説明する。デジタル市場への進出を後押し
「Revoria Cloud Marketing」は、主にWebサイトとデジタル広告を可視化し、改善ポイントをAIで示唆するデジタルマーケティング支援ツールだ。デジタルマーケティング強化を目的にクライアントが利用するケースを想定しているが、印刷会社も利用することができる。具体的には、「マルチテナント」契約を行うことで、クライアントのWebサイトのデータやデジタル広告のデータを収集し、改善ポイントなどを提案するコンサルティング業務や収集したデータ分析を反映させたデジタル広告の出稿代行等を行うことができる。
「デジタルの領域に対して提案できるようになれば、紙の販促物を併用したマーケティング支援など、新たな需要創出につながる。印刷原価をコントロールできる印刷会社がこの領域へ参入することは、ブランドオーナ-にとっても大きなメリットとなるだろう」(荻野氏)
この測定データをもとに、より効果的な媒体や場所に対してのデジタル広告出稿をクライアントに提案できるようになり、さらに今後の追加機能として、出稿したデジタル広告実績をもとにAIが広告予算を最適配分する機能も搭載される予定だ。
デジタル広告の出稿や効果測定などの経験やノウハウがない印刷会社でも「Revoria Cloud Marketing」を利用することで、デジタル領域への進出が容易となる。また、Googleアナリティクス4(GA4)の設定が必要となるがWebサイトの分析やAIによる改善ポイントの解析なども簡単に行うことが可能だ。
これにより、これまで不得意としていた上流の領域の仕事を印刷会社が受注できるようになる。
AI技術活用で最適なスケジューリングを実行
印刷業務に関してDXを進めていく中でポイントとなるのは、やはり生産工程の最適化や自動化・省力化による生産性の効率化と言える。これらを実現するワークフローシステムが「Revoria XMF PressReady」と「Revoria Cloud Production」だ。
「Revoria XMF PressReady」は、デジタル印刷のデータ入稿からプリプレス、印刷、各プリンターまでを一括管理するソフトウェア。ワークフローの自動化処理で作業の省力化、人為ミスを削減する。
「オフセット印刷機とデジタル印刷機の双方に対応できるので、両印刷方式が混在する印刷会社のプリプレス工程の自動化に貢献できるはず」(荻野氏)
「Revoria Cloud Production」は、国内では、印刷の全工程を1箇所で管理する統合型ワークフローシステムを実現するソフトウェア「Revoria One Production Cockpit」として多くの印刷会社に導入されている。drupaでは、現在開発中のAIによるスケジューリング機能を技術展示した。
印刷におけるスケジュール管理には、プリプレス、プレス、ポストプレスの工程管理だけではなく、人員配置や使用する諸資材など変動要素が存在する。これらの組み合わせを計算するには膨大な演算時間を要するが、今回新たに開発したAIエンジンにより、高速化を実現した。
また、印刷の各工程間をつなぐAGVなどのロボティクスの管理・制御もRevoria Cloud Productionで行えるため工場全体を可視化し、印刷会社のDX化を後押しすることが可能となる。
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新ソリューションコンセプト「Smart Flow」を発表
富士フイルムと富士フイルムビジネスイノベーションのグラフィック事業統合後、初のdrupa出展となった今回、とくに注目を集めていたのは、最新ワークフローシステムで構成する「Smart Flow」だ。
この「Smart Flow」とは、両社の知見や技術を合わせた新たなソリューションコンセプト。トナー機やインクジェット機を含む複数のデジタル印刷機を一元管理する「Revoria XMF PressReady」と、AIを活用し受注から生産設計・管理を見える化・自動化する「Revoria Cloud Production」による生産工程全体の効率化、さらに「Revoria Cloud Marketing」を活用したデジタルマーケティングサービス提供支援で、顧客のビジネス全体のスマート化をサポートするソフトウェアとクラウドサービスで構成されている。
現在の市場では、デジタルマーケティングやデジタル広告、Webサイト制作など紙メディアからデジタルメディアへの移行が加速している。多くの印刷会社では、このデジタル化の侵食に対抗する手立てを持っていないのが現状だ。そのため自社の持続的な成長を目指すためには、この分野に対して攻めのDXで進出し、印刷会社のビジネス領域にしていくことが急務となる。
富士フイルムビジネスイノベーションの荻野賢氏(グラフィックコミュニケーション事業本部 DX事業部 SaaSビジネス統括グループ 統括グループ長)は、「印刷だけをビジネス領域とするのではなく、クライアントのビジネス課題を解決するためのサービス提供に舵を切っていくことがDXへの取り組みとして重要だと考えている」との見解を示した上で、それを実現するのがdrupaで初披露となった「Revoria Cloud Marketing」だと説明する。
デジタル市場への進出を後押し
「Revoria Cloud Marketing」は、主にWebサイトとデジタル広告を可視化し、改善ポイントをAIで示唆するデジタルマーケティング支援ツールだ。デジタルマーケティング強化を目的にクライアントが利用するケースを想定しているが、印刷会社も利用することができる。具体的には、「マルチテナント」契約を行うことで、クライアントのWebサイトのデータやデジタル広告のデータを収集し、改善ポイントなどを提案するコンサルティング業務や収集したデータ分析を反映させたデジタル広告の出稿代行等を行うことができる。
「デジタルの領域に対して提案できるようになれば、紙の販促物を併用したマーケティング支援など、新たな需要創出につながる。印刷原価をコントロールできる印刷会社がこの領域へ参入することは、ブランドオーナ-にとっても大きなメリットとなるだろう」(荻野氏)
この測定データをもとに、より効果的な媒体や場所に対してのデジタル広告出稿をクライアントに提案できるようになり、さらに今後の追加機能として、出稿したデジタル広告実績をもとにAIが広告予算を最適配分する機能も搭載される予定だ。
デジタル広告の出稿や効果測定などの経験やノウハウがない印刷会社でも「Revoria Cloud Marketing」を利用することで、デジタル領域への進出が容易となる。また、Googleアナリティクス4(GA4)の設定が必要となるがWebサイトの分析やAIによる改善ポイントの解析なども簡単に行うことが可能だ。
これにより、これまで不得意としていた上流の領域の仕事を印刷会社が受注できるようになる。
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印刷業務に関してDXを進めていく中でポイントとなるのは、やはり生産工程の最適化や自動化・省力化による生産性の効率化と言える。これらを実現するワークフローシステムが「Revoria XMF PressReady」と「Revoria Cloud Production」だ。
「Revoria XMF PressReady」は、デジタル印刷のデータ入稿からプリプレス、印刷、各プリンターまでを一括管理するソフトウェア。ワークフローの自動化処理で作業の省力化、人為ミスを削減する。
「オフセット印刷機とデジタル印刷機の双方に対応できるので、両印刷方式が混在する印刷会社のプリプレス工程の自動化に貢献できるはず」(荻野氏)
「Revoria Cloud Production」は、国内では、印刷の全工程を1箇所で管理する統合型ワークフローシステムを実現するソフトウェア「Revoria One Production Cockpit」として多くの印刷会社に導入されている。drupaでは、現在開発中のAIによるスケジューリング機能を技術展示した。
印刷におけるスケジュール管理には、プリプレス、プレス、ポストプレスの工程管理だけではなく、人員配置や使用する諸資材など変動要素が存在する。これらの組み合わせを計算するには膨大な演算時間を要するが、今回新たに開発したAIエンジンにより、高速化を実現した。
また、印刷の各工程間をつなぐAGVなどのロボティクスの管理・制御もRevoria Cloud Productionで行えるため工場全体を可視化し、印刷会社のDX化を後押しすることが可能となる。
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