キーワードで検索

  • トップ>
  • 企業・経営>
  • 7割以上がデジタル印刷機を保有 〜 インクジェット機、ハイブリッド...

7割以上がデジタル印刷機を保有 〜 インクジェット機、ハイブリッド機が増加

日印産連「印刷業界におけるデジタル印刷に関するアンケート調査 2015」

2016年3月25日企業・経営

デジタル印刷機の種類・保有台数

 印刷方式別の保有社数については、全デジタルと上位Gは前回調査から両者ともにトナー機の比率は10ポイントほど減少している。一方、インクジェット機とハイブリッド印刷がその分、増加している。
 月間に数万ページ程度を出力している全デジタルに属する中小印刷業にとって、利用しやすい中速高画質のトナータイプのカラー機が各社から投入されているが、大量印刷を可能にする輪転型の帳票機は高速、高画質のインクジェット機の開発が進み選択肢が増すなど、印刷企業にとってはニーズも合わせた機種選定が容易になってきたことが伺える。
 デジタル印刷機の保有台数の合計は、全デジタルの回答からの推計で302台となり、1社平均は2.9台となる。内訳はトナー方式179台(59%)、インクジェット方式116台(39%)、ハイブリッド印刷7台(2%)となる。
 上位Gは、それぞれ34社・124台、1社平均は3.6台であり、内訳はトナー方式79台(64%)、インクジェット方式40台(32%)、ハイブリッド印刷5台(4%)となっている。


【参考分析 大判インクジェット方式保有回答】

 インクジェット方式のデジタル印刷機は大判(ワイドフォーマット)出力機と輪転方式に大別される。主な用途は、前者は屋外広告や店舗内バナー広告物などの商業印刷分野、後者はデータプリントなどフォーム印刷分野であり、印刷業界においても異なる業態でそれぞれ使用されている。さらにインクジェット方式は、シール・ラベル向けなども開発されているなど、様々な機種が登場している。今回のアンケートでは、設問を簡略化したことから、インクジェット方式を細部まで分けた設問となっていないため詳細な分析ができないことから、参考分析として、全デジタル回答から「インクジェット/大判」に回答した18件について概説している。
 それによると大判印刷機以外にも、トナー方式やハイブリッド方式など各種のデジタル印刷機を設備している。印刷業界の企業では、大規模なサイン&ディスプレイ専業者のように数十台のワイドフォーマット機を設備しているところはあっても少数と考えられる。

印刷方式別の月間出力ページ数(A4換算)比較

 全デジタルでは、トナー方式の出力ページ数(A4換算)は月間2,082万ページ(回答55)で1社平均37万ページ、インクジェット方式は月間337万ページ(回答26)で1社平均12万ページ、ハイブリッド印刷は651万ページ(回答3)で1社平均217万ページとなる。
 上位Gでは、トナー方式の出力ページ数は月間2,026万ページ(回答23)で1社平均65万ページ、インクジェット方式は335万ページ(回答8)で1社平均28万ページ、ハイブリッド印刷は月間651万ページ(回答3)で1社平均217万ページとなる。
 全デジタルと上位Gで出力ページ数の差異から推計すると、トナー出力は月間56万ページを32社で分け合っていることになり、1社平均1.75万ページ、インクジェット出力は月間2万ページを18社で分け合い1社平均1,111ページとなる。当然ながら印刷している品目の違いもあるが、デジタル印刷ビジネスを、すでに軌道に乗せている企業と、これからビジネス化していくところの違いは大きい。

印刷方式別のメディア形態

 全デジタルは、カット紙の使用が84%に及ぶ(モノクロ37%、カラー47%)が、上位Gは78%(モノクロ37%、カラー41%)でカラーの少ない分の7ポイントがそのまま両者の差異となっている。トナー機においてもモノクロ出力は年々減少しており、カラー出力が増加している。この要因として、トナー機のカラー出力品質の向上が挙げられる。
 トナー方式では、紙メディアが通常であるが、ウェットトナー機ではフィルムメディアへの出力も盛んに行われており、フィルムの回答が1割前後あった。
 インクジェット方式のデジタル印刷機は高速の連帳機(輪転機)、ワイドフォーマットと呼ばれる大判出力機、厚みのあるパネルなどに印字できるフラットベッド機、シール・ラベル機など多彩な出力機が存在する。最も多い回答がモノクロとカラーのロール紙で合わせると43%で、続いて大判出力機(半裁以上)の25%であった。シール・ラベル用途も増えており、インクジェット方式の可能性が実機となり広がっていることがわかる。
 インクジェット方式のメディアは、用紙が7割強、フィルム3割弱で全デジタルも上位Gも大差はない。
 ハイブリッド方式では、100%紙メディアで、今後はグラビア印刷などフィルムメディア分野におけるハイブリッド印刷が行われることも予測される。

新着トピックス

mure_pressready_tn.jpg

ムレコミュニケーションズ(香川)、作業負担軽減・非属人化・人的ミス排除を実現

2026年2月6日ケーススタディ

 「人、企業、地域のコミュニケーションパートナーに!」─(株)ムレコミュニケーションズ(本社/高松市朝日町5-3-85、牟禮昌史社長)は昨年4月、同社初のデジタル印刷機として、富士フイ...全文を読む

vanfu_pressready_tn.jpg

帆風(東京)、デジタル印刷のリードタイム短縮[Revoria XMF PressReady導入事例]

2025年12月26日ケーススタディ

 東京都内に拠点を持ち、印刷からノベルティ制作、デジタルコンテンツ制作まで幅広く手がける(株)帆風(本社/東京都新宿区下宮比町2-29、須藤高幸社長)は、2025年3月、富士フイルムの...全文を読む

最新ニュース

rhioh_pro_vp80000_20260226_tn.jpg

リコー、IDC MarketScapeの高速インクジェット分野で3度目のリーダーに選出

2026年3月3日

 (株)リコーは、米国のIT専門調査会社であるIDC社による調査レポート「IDC MarketScape: Worldwide High-Speed Inkjet 2025 Vendo...全文を読む

hp_hojyokin_20260226_tn.jpg

日本HP、3月11日に補助金・資金戦略に特化したオンラインセミナー開催

2026年3月3日

 (株)日本HPは3月11日、「補助金・資金戦略」に特化したオンラインセミナー「HP Indigo×補助金活用オンラインセミナー」を開催する。  同セミナーでは、補助金支援の第一人者で...全文を読む

komori_impremia_c87_20260226_tn.jpg

KOMORI、印刷現場の自動化と効率化を強力に推進するデジタル印刷機の新機種発売

2026年3月3日

 (株)小森コーポレーション(東京都墨田区、持田訓社長)は、高品位フルカラーデジタル印刷機「Impremia C77/C87」を、新たにラインアップに追加。2026年3月1日より販売を...全文を読む

7割以上がデジタル印刷機を保有 〜 インクジェット機、ハイブリッド機が増加

日印産連「印刷業界におけるデジタル印刷に関するアンケート調査 2015」

2016年3月25日企業・経営

  • twitter
  • facebook
  • line

デジタル印刷機の種類・保有台数

 印刷方式別の保有社数については、全デジタルと上位Gは前回調査から両者ともにトナー機の比率は10ポイントほど減少している。一方、インクジェット機とハイブリッド印刷がその分、増加している。
 月間に数万ページ程度を出力している全デジタルに属する中小印刷業にとって、利用しやすい中速高画質のトナータイプのカラー機が各社から投入されているが、大量印刷を可能にする輪転型の帳票機は高速、高画質のインクジェット機の開発が進み選択肢が増すなど、印刷企業にとってはニーズも合わせた機種選定が容易になってきたことが伺える。
 デジタル印刷機の保有台数の合計は、全デジタルの回答からの推計で302台となり、1社平均は2.9台となる。内訳はトナー方式179台(59%)、インクジェット方式116台(39%)、ハイブリッド印刷7台(2%)となる。
 上位Gは、それぞれ34社・124台、1社平均は3.6台であり、内訳はトナー方式79台(64%)、インクジェット方式40台(32%)、ハイブリッド印刷5台(4%)となっている。


【参考分析 大判インクジェット方式保有回答】

 インクジェット方式のデジタル印刷機は大判(ワイドフォーマット)出力機と輪転方式に大別される。主な用途は、前者は屋外広告や店舗内バナー広告物などの商業印刷分野、後者はデータプリントなどフォーム印刷分野であり、印刷業界においても異なる業態でそれぞれ使用されている。さらにインクジェット方式は、シール・ラベル向けなども開発されているなど、様々な機種が登場している。今回のアンケートでは、設問を簡略化したことから、インクジェット方式を細部まで分けた設問となっていないため詳細な分析ができないことから、参考分析として、全デジタル回答から「インクジェット/大判」に回答した18件について概説している。
 それによると大判印刷機以外にも、トナー方式やハイブリッド方式など各種のデジタル印刷機を設備している。印刷業界の企業では、大規模なサイン&ディスプレイ専業者のように数十台のワイドフォーマット機を設備しているところはあっても少数と考えられる。

印刷方式別の月間出力ページ数(A4換算)比較

 全デジタルでは、トナー方式の出力ページ数(A4換算)は月間2,082万ページ(回答55)で1社平均37万ページ、インクジェット方式は月間337万ページ(回答26)で1社平均12万ページ、ハイブリッド印刷は651万ページ(回答3)で1社平均217万ページとなる。
 上位Gでは、トナー方式の出力ページ数は月間2,026万ページ(回答23)で1社平均65万ページ、インクジェット方式は335万ページ(回答8)で1社平均28万ページ、ハイブリッド印刷は月間651万ページ(回答3)で1社平均217万ページとなる。
 全デジタルと上位Gで出力ページ数の差異から推計すると、トナー出力は月間56万ページを32社で分け合っていることになり、1社平均1.75万ページ、インクジェット出力は月間2万ページを18社で分け合い1社平均1,111ページとなる。当然ながら印刷している品目の違いもあるが、デジタル印刷ビジネスを、すでに軌道に乗せている企業と、これからビジネス化していくところの違いは大きい。

印刷方式別のメディア形態

 全デジタルは、カット紙の使用が84%に及ぶ(モノクロ37%、カラー47%)が、上位Gは78%(モノクロ37%、カラー41%)でカラーの少ない分の7ポイントがそのまま両者の差異となっている。トナー機においてもモノクロ出力は年々減少しており、カラー出力が増加している。この要因として、トナー機のカラー出力品質の向上が挙げられる。
 トナー方式では、紙メディアが通常であるが、ウェットトナー機ではフィルムメディアへの出力も盛んに行われており、フィルムの回答が1割前後あった。
 インクジェット方式のデジタル印刷機は高速の連帳機(輪転機)、ワイドフォーマットと呼ばれる大判出力機、厚みのあるパネルなどに印字できるフラットベッド機、シール・ラベル機など多彩な出力機が存在する。最も多い回答がモノクロとカラーのロール紙で合わせると43%で、続いて大判出力機(半裁以上)の25%であった。シール・ラベル用途も増えており、インクジェット方式の可能性が実機となり広がっていることがわかる。
 インクジェット方式のメディアは、用紙が7割強、フィルム3割弱で全デジタルも上位Gも大差はない。
 ハイブリッド方式では、100%紙メディアで、今後はグラビア印刷などフィルムメディア分野におけるハイブリッド印刷が行われることも予測される。

新着トピックス

新着ニュース

PAGE TOP