キーワードで検索

スコディックスジャパンオフィス、感性に響く加工を演出 〜 杉山伸一GMに聞く

多彩な機能で究極のデジタル加飾 〜 ニス+デジタル箔をワンパスまたはツーパス処理

2017年6月15日製品・テクノロジースペシャリスト

 今年2月、(株)メディアテクノロジージャパンのショールーム「ホワイトカンバスMON-NAKA」(東京都江東区)にUVインクジェット方式のデジタルエンボスシステム「Scodix Ultra pro(スコディックス ウルトラ プロ)+Foil」が設置された。B2サイズ対応モデルとして開発された同機は、デジタル箔オプション「Foilユニット」と連結することで従来のスポットニスによる立体感に加え、デジタル箔による多彩なメタリック表現が可能となった。今回、スコディックスジャパンオフィスの杉山伸一GMに、同機がもたらすデジタル加飾の可能性などについて伺った。
杉山 GM
 現在の印刷業界において、製版や印刷といった工程は、CTPやデジタル印刷機などの登場により、デジタル化が進んでいる。しかし、後加工については、あまり進捗していないのが現状だ。その後加工のデジタル化を目的にScodix社(イスラエル)が開発したのが、デジタル加飾システム「Scodix」シリーズである。その最新モデルとして生産性を大幅に向上し、さらに多彩なデジタル加飾を1台で完結できるシステムが「ホワイトカンバスMON-NAKA」に設置された「Scodix Ultra pro+Foil」である。

 大きな特徴の1つとして挙げられるのが、「Scodix Ultra pro」にインライン接続できる専用の箔処理装置「Foilユニット」だ。これは「Scodix Ultra pro」で出力されたポリマー(ニス)を接着剤としてデジタル箔加工を行うもの。

 これにより、デジタル加飾のバリエーションも広がり、また、印刷物発注者や一般消費者の興味を引きつける印刷物提供が可能となった。
ホワイトカンバスMON-NAKAに設置されたScodix Ultra pro+Foil
 これまで印刷会社では、ニス加工や箔押し加工などの特殊加工は、それぞれ専門業者に委託していた。つまり外注である。この生産工程では、コストだけでなく時間がかかってしまう。この一連の工程の内製化に「Scodix Ultra pro+Foil」が大きく貢献できる。

 従来のアナログ式の箔押し加工では、型が必要となる。しかし「Scodix Ultra pro」は、デジタルデータさえあれば、どんな加工でも型を必要とせずに行うことができる。これにより型代コストを削減でき、また、型を作成する時間も必要ないので納期を大幅に短縮できる。さらに言えば、微細な箔押し加工が求められるようなデザインは、アナログ式の箔押しでは対応することは不可能だが、「Scodix Ultra pro」であれば、どんな緻密なデザインであってもデータ通りに箔押し加工を行うことができる。また、オペレータの匠な技術も必要としない。
ニス+デジタル箔で高級感を演出

新着トピックス

dp_yamazen_ipa2023_photbook_rgb_tn.jpg

ヤマゼンコミュニケイションズ、VRの世界観を印刷物として提供

2024年1月26日企業・経営

 ヤマゼンコミュニケイションズ(株)(本社/栃木県宇都宮市、山本堅嗣宣社長)は、2023年度の「Innovation print Awards(以下、IPA)」において、「フォトブック...全文を読む

kodak_24ny_top_dp_tn.jpg

コダックジャパン、オフとデジタル両輪で印刷業界にコミット

2024年1月16日スペシャリスト

 ワールドワイドでコダックの事業全体の7〜8割を占める印刷関連事業。プレート、CTP機器、ワークフローを三位一体とするオフセット印刷事業と、「唯一無二」の尖った製品ポートフォリオを持つ...全文を読む

最新ニュース

jet-press-fp790_release_dp_tn.jpg

軟包装印刷向け水性インクジェットデジタルプレス「Jet Press FP790」発売

2024年3月26日

 富士フイルム(株)(後藤禎一社長・CEO)は、インクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズの新ラインアップとして、軟包装印刷市場を対象とした水性インクジェットプレス「J...全文を読む

富士フイルム、ワイドフォーマットIJ向け「AQUAFUZE技術」を開発

2024年3月26日

 富士フイルム(株)(後藤禎一社長・CEO)は、ワイドフォーマットインクジェットプリンター向けに、水性顔料インクジェットインク中に光硬化性樹脂を安定的に分散させる独自技術「AQUAFU...全文を読む

kodak_drupa-2024-booth_dp_tn.jpg

コダック、drupa2024でインクジェットとオフセットのソリューション展開

2024年3月25日

 コダック社は、5月28日から開催される「drupa2024」に出展し、印刷会社の生産性と収益性向上を支援するために設計されたデジタルテクノロジーと従来の印刷ソリューションを展示する(...全文を読む

スコディックスジャパンオフィス、感性に響く加工を演出 〜 杉山伸一GMに聞く

多彩な機能で究極のデジタル加飾 〜 ニス+デジタル箔をワンパスまたはツーパス処理

2017年6月15日製品・テクノロジースペシャリスト

  • twitter
  • facebook
  • line

 今年2月、(株)メディアテクノロジージャパンのショールーム「ホワイトカンバスMON-NAKA」(東京都江東区)にUVインクジェット方式のデジタルエンボスシステム「Scodix Ultra pro(スコディックス ウルトラ プロ)+Foil」が設置された。B2サイズ対応モデルとして開発された同機は、デジタル箔オプション「Foilユニット」と連結することで従来のスポットニスによる立体感に加え、デジタル箔による多彩なメタリック表現が可能となった。今回、スコディックスジャパンオフィスの杉山伸一GMに、同機がもたらすデジタル加飾の可能性などについて伺った。
杉山 GM
 現在の印刷業界において、製版や印刷といった工程は、CTPやデジタル印刷機などの登場により、デジタル化が進んでいる。しかし、後加工については、あまり進捗していないのが現状だ。その後加工のデジタル化を目的にScodix社(イスラエル)が開発したのが、デジタル加飾システム「Scodix」シリーズである。その最新モデルとして生産性を大幅に向上し、さらに多彩なデジタル加飾を1台で完結できるシステムが「ホワイトカンバスMON-NAKA」に設置された「Scodix Ultra pro+Foil」である。

 大きな特徴の1つとして挙げられるのが、「Scodix Ultra pro」にインライン接続できる専用の箔処理装置「Foilユニット」だ。これは「Scodix Ultra pro」で出力されたポリマー(ニス)を接着剤としてデジタル箔加工を行うもの。

 これにより、デジタル加飾のバリエーションも広がり、また、印刷物発注者や一般消費者の興味を引きつける印刷物提供が可能となった。
ホワイトカンバスMON-NAKAに設置されたScodix Ultra pro+Foil
 これまで印刷会社では、ニス加工や箔押し加工などの特殊加工は、それぞれ専門業者に委託していた。つまり外注である。この生産工程では、コストだけでなく時間がかかってしまう。この一連の工程の内製化に「Scodix Ultra pro+Foil」が大きく貢献できる。

 従来のアナログ式の箔押し加工では、型が必要となる。しかし「Scodix Ultra pro」は、デジタルデータさえあれば、どんな加工でも型を必要とせずに行うことができる。これにより型代コストを削減でき、また、型を作成する時間も必要ないので納期を大幅に短縮できる。さらに言えば、微細な箔押し加工が求められるようなデザインは、アナログ式の箔押しでは対応することは不可能だが、「Scodix Ultra pro」であれば、どんな緻密なデザインであってもデータ通りに箔押し加工を行うことができる。また、オペレータの匠な技術も必要としない。
ニス+デジタル箔で高級感を演出

新着トピックス

新着ニュース

PAGE TOP