対談|コダック インクジェットビジネスの未来を語る
コダックジャパン 代表執行役員社長 藤原浩 氏
コダックエンタープライズインクジェットシステム事業部長兼イーストマン・コダック社プレジデント ランディ・ヴァンダグリフ氏
2017年9月15日マーケティング企業・経営
イーストマン・コダック社は昨年3月、PROSPERインクジェット事業の売却を表明したが、今年4月、この発表を翻して今後の事業継続を決定した。売却表明後のdrupa2016でも次世代インクジェットテクノロジーKodak ULTRASTREAMを発表するなど積極的な開発を続けて事業価値を高めてきたこと、さらには前年比40%増というPROSPERの好調な業績が今回の事業継続に繋がった。ULTRASTREAMについては、パートナー各社で印刷ソリューションへの搭載を前提とした本格的な検討が始まっており、2019年にはULTRASTREAMベースの製品が発売される見通しだ。今回、コダックのインクジェット事業の新しい責任者となったランディ・ヴァンダグリフ氏が来日し、「コダック インクジェットビジネスの未来」をテーマにコダックジャパンの藤原浩社長と対談した。
消耗品・サービスは26%増
藤原 今回、コダックがインクジェットビジネスを継続する知らせを聞いて、コダックジャパンとしても大変うれしく思っている。
ヴァンダグリフ わたしもこの決定を全面的に支持している。コダックはインクジェットテクノロジーの開発に多大な投資を行っている。今回の事業継続の決定は、コダックがこれからも印刷ビジネスに積極的に関わってゆくことを表明したことを意味している。幅広い先進的な印刷技術をカバーするコダックは、絶えず変化し続ける市場でシェアを拡大しながら、今後もお客様に充実したサポートを提供していくだろう。
藤原 昨年、日本ではトッパン・フォームズ様が5台目となるPROSPERプレスを購入し、世界最大のPROSPERユーザーとなった。日本でも好調を維持しているインクジェットビジネスだが、2017年の進捗状況を世界的に見るとどのような状況か?
ヴァンダグリフ VERSAMARK事業ならびにPROSPER事業を含む、エンタープライズインクジェットシステム事業部(EISD)の第1四半期の収益は3,700万ドルで、2016年同期の3,400万ドルに比べて9%増加した。PROSPER事業は成長を続けていて、2017年第1四半期には消耗品及びサービスの売上が前年同期に比べて26%の伸びを示している。成長の理由として次の3つが考えられる。
ひとつは世界市場における導入台数・稼働台数の増加。2つ目はトッパン・フォームズ様のように、熱心なリピート顧客の存在である。増え続ける印刷需要に対応するために複数のPROSPERプレスを導入されるお客様が多数いる。3つ目は販売台数の増加に伴ってインクの消費量が増え、その結果インクの製造単価がさらに削減できたためである。
新分野を開拓するStream技術
藤原 コダックのインクジェット製品は日本でも高い評価を得ている。コダックは市場をリードするインクジェットテクノロジーを提供し続けて今年で50年になる。その豊富な経験を活かして、今後も他社とは一線を画すコダック独自のStreamインクジェットテクノロジーによる価値提案を続けて欲しいと日本のお客様も願っている。
ヴァンダグリフ エンタープライズインクジェットシステム事業部の基本的な経営戦略は、現在世界中で稼働している64台のPROSPERプレスと1,329台のPROSPERヘッドを含むインクジェット製品のラインアップを今後も提供し、設置・稼働させ続けていくことである。これらの実績と経験を踏まえながら新しいULTRASTREAM技術を進化させて、OEM提携によるインクジェットビジネスの規模と成長を加速させる。これこそが日本のお客様の期待に沿うものだと確信している。
藤原 drupa2016ではPROSPERの新たな可能性として、ラベル・軟包装材分野や室内装飾分野でのビジネス提案を行った。新しい市場でコダックの技術的価値を高めることはそのまま、インクジェットビジネスの成長と拡大につながると思っている。
ヴァンダグリフ その通りである。コダックのStreamテクノロジーは一般商業印刷に加え、パッケージ分野、ラベル/軟包装分野、室内装飾分野へとビジネス領域を拡大している。今春にはUteco社からラベル・軟包装向けデジタルプリンタ「UTECO Sapphire EVO」が発表された。
パッケージ分野では米国の紙器パッケージ会社Zumbiel Digital社向けにPROSPER6000Sプレスの設置が決まった。同社は食品、飲料、ヘルスケア市場に幅広いパッケージソリューションを提供しているが、顧客が実施するマーケティングキャンペーンで大規模なバージョン管理を必要としていた。そこで板紙包装材でも高い生産性と印刷品質を発揮するデジタル印刷技術としてコダックが選ばれたのである。
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2017年9月15日マーケティング企業・経営
イーストマン・コダック社は昨年3月、PROSPERインクジェット事業の売却を表明したが、今年4月、この発表を翻して今後の事業継続を決定した。売却表明後のdrupa2016でも次世代インクジェットテクノロジーKodak ULTRASTREAMを発表するなど積極的な開発を続けて事業価値を高めてきたこと、さらには前年比40%増というPROSPERの好調な業績が今回の事業継続に繋がった。ULTRASTREAMについては、パートナー各社で印刷ソリューションへの搭載を前提とした本格的な検討が始まっており、2019年にはULTRASTREAMベースの製品が発売される見通しだ。今回、コダックのインクジェット事業の新しい責任者となったランディ・ヴァンダグリフ氏が来日し、「コダック インクジェットビジネスの未来」をテーマにコダックジャパンの藤原浩社長と対談した。
消耗品・サービスは26%増
藤原 今回、コダックがインクジェットビジネスを継続する知らせを聞いて、コダックジャパンとしても大変うれしく思っている。
ヴァンダグリフ わたしもこの決定を全面的に支持している。コダックはインクジェットテクノロジーの開発に多大な投資を行っている。今回の事業継続の決定は、コダックがこれからも印刷ビジネスに積極的に関わってゆくことを表明したことを意味している。幅広い先進的な印刷技術をカバーするコダックは、絶えず変化し続ける市場でシェアを拡大しながら、今後もお客様に充実したサポートを提供していくだろう。
藤原 昨年、日本ではトッパン・フォームズ様が5台目となるPROSPERプレスを購入し、世界最大のPROSPERユーザーとなった。日本でも好調を維持しているインクジェットビジネスだが、2017年の進捗状況を世界的に見るとどのような状況か?
ヴァンダグリフ VERSAMARK事業ならびにPROSPER事業を含む、エンタープライズインクジェットシステム事業部(EISD)の第1四半期の収益は3,700万ドルで、2016年同期の3,400万ドルに比べて9%増加した。PROSPER事業は成長を続けていて、2017年第1四半期には消耗品及びサービスの売上が前年同期に比べて26%の伸びを示している。成長の理由として次の3つが考えられる。
ひとつは世界市場における導入台数・稼働台数の増加。2つ目はトッパン・フォームズ様のように、熱心なリピート顧客の存在である。増え続ける印刷需要に対応するために複数のPROSPERプレスを導入されるお客様が多数いる。3つ目は販売台数の増加に伴ってインクの消費量が増え、その結果インクの製造単価がさらに削減できたためである。
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ヴァンダグリフ エンタープライズインクジェットシステム事業部の基本的な経営戦略は、現在世界中で稼働している64台のPROSPERプレスと1,329台のPROSPERヘッドを含むインクジェット製品のラインアップを今後も提供し、設置・稼働させ続けていくことである。これらの実績と経験を踏まえながら新しいULTRASTREAM技術を進化させて、OEM提携によるインクジェットビジネスの規模と成長を加速させる。これこそが日本のお客様の期待に沿うものだと確信している。
藤原 drupa2016ではPROSPERの新たな可能性として、ラベル・軟包装材分野や室内装飾分野でのビジネス提案を行った。新しい市場でコダックの技術的価値を高めることはそのまま、インクジェットビジネスの成長と拡大につながると思っている。
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