ウィンドウで差が出る圧倒的な美しさ。安全性も高い付加価値に
「Acuity LED 1600R」は導入後、すぐに立ち上がり、主に同社が受注する商業施設のウィンドウ装飾用途で使われている。ウィンドウ装飾では、透け感、グラデーションなど色の濃淡を自由に調節でき、デザイン性が柔軟なことから、UVインクジェットプリントでの出力依頼が多い。同社で色と品質にこだわり続ける熟練オペレータの鈴木菜実誉氏は、「ウィンドウ装飾で重要な色の再現性が、『Acuity LED 1600R』では高い品質で実現できていると感じた。とくに黄色に濁りがなく、クリアなので、美しい仕上がりになる。白の濃度が高い点もお客様に喜ばれている。細かい線もきれいに描画してくれる」と評価する。
また、同社では事業の新機軸として、地域の老人ホームや保育園向けにガラス装飾フィルムや壁に貼るサインを提案している。「以前のUVインクジェットプリンタで出力して施工した際には、子どもさんが引っかくと剥がれてしまう点が問題となった。Acuityでは、インクの密着性が高く剥がれにくい」。加えて、VOC成分が極めて少なく、GREENGUARD Gold認証を取得している富士フイルムのUVインクならではの安全性も生かせることから、こうした用途展開を進めているのだという。
商業施設が要求するスピード納品を支える生産安定性
同社では、駅施設や大規模商業施設など、イベント開催やシーズンごとに施設の装飾を短期間で変更する顧客が多いという。そのため、イベントの前日に作業を行い、当日の早朝には施工を完了させるという短納期での対応が求められる。以前のUVインクジェットプリンターはメンテナンスが難しく、「プリント時にスジが入ると、稼働を止めてクリーニングを行っていた。また、品質が安定せず、色基準に合わなくなる悩みもあった」(大久保部長)。「Acuity LED 1600R」導入後は、稼働を頻繁に止めることはなくなり、プリンタ自体のトラブルもほぼないという。
「色の再現性も安定しており、常に色基準にぴたりと合うので、生産現場は安心して稼働させている」
また、以前はウィンドウ装飾の仕事でUVインクジェットプリンタが必要な場合は、品質面の不安から外注することもあり、コスト増につながっていたという。「場合によっては仕事を断らざるを得ないこともあった。『Acuity LED 1600R』の導入で、自社で内製化できるようになり、受注した仕事を逃すことなく、納品できるようになった」
「都内に工場を持つ地の利を生かし、『朝受注してその日のうちに納品する』というスピード感を提供できることも、当社の大きな『売り』」と大久保部長。この強みを、Acuity LED 1600Rは支えている。
屋外装飾や多彩な素材のグッズ開発など「1600R」で広がる可能性
高精細で表現力豊かなプリント性能、UVインクの安全性、フィルムや布、皮革などさまざまな材料にプリントできる使い勝手など、Acuity LED 1600Rの可能性を実感したフジサワ・コーポレーション。新たな分野・用途へも展開していく考えだ。
同社では、伸縮に対応でき、雨風に強いUVインクの特性を生かし、商業施設や商店街に掲出するターポリン製の横断幕・懸垂幕のプリントにもUVインクジェットプリンタを使ってきた。最近では、こうした出力物の制作工程で出たターポリンの端材を有効活用して、柄をプリントし、水に強いブックカバーやカードケースなどの製品を開発。大手量販店で一般販売も実現している。
「当社はデザインから提案できるのが強みで、今後もこうした商品開発も進めたい。デザイン性の高い商品づくりに、Acuity LED 1600Rの豊かな表現力が大いに役立つと思う」
また、ウィンドウ装飾をさらに発展させた、屋内外装飾への新たな展開にも期待を寄せる。
「まずは、高齢者施設への展開を考えている。施設入居者の思い出の家具や自宅玄関などの写真を撮影して、それをプリントし、施設の壁を装飾するというサービスを試験的にやってみたところ、入居者の方に大変喜ばれた」と大久保部長は話す。さらに近年、バスのラッピング広告などでもUVインクジェットプリンタを活用してきた経験から、UVインクは日差しや雨風による劣化が少ないことを実感。このことを踏まえ、今後は屋外での長期使用への提案も構想する。
「ガラスの飛散防止と同時に、美しいグラフィックで広告宣伝にも使えるウィンドウフィルムを展開できないかと考えている。ニーズは必ずあると思っている。Acuity LED 1600Rの高性能なインクとプリント品質を武器に、今後は広告業界にとどまらず、建築業界のお客様にも提案を広げていける可能性を感じている」
新着トピックス
-
ケーススタディ 門那シーリング印刷(大阪)、除電機能で作業効率向上[Revoria Press PC1120導入事例]
-
ケーススタディ 尾崎スクリーン、熱転写の新たな領域へ[HP Indigo 7K デジタル印刷機導入事例]
リンクス、スキルレスで人材確保、育成期間短縮[JetPress750S導入事例]
2025年6月27日ケーススタディ
「アイデア什器」の(株)リンクス(本社/岐阜県関市倉知2639-1、吉田哲也社長)は昨年11月、富士フイルムの枚葉インクジェットデジタルプレス「JetPress750S」(厚紙仕様)...全文を読む
コニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
2025年6月4日製品・テクノロジー
コニカミノルタジャパン(株)は、デジタルカラー印刷システムの最上位機種「AccurioPress(アキュリオプレス) C14010シリーズ」の発売を記念して4月23・24日の2日間、...全文を読む
最新ニュース
エプソン、世界最少の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が「機械遺産」に選定
2025年8月7日
セイコーエプソン(株)がエプソンミュージアム諏訪(長野県諏訪市)に所蔵している、1968年より発売した世界最小(同社調べ(当時))の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が、(一...全文を読む
リコー、広幅対応DTFプリンター「RICOH Pro D1600」を松井色素化学工業所に供給開始
2025年8月7日
(株)リコー(大山晃社長)は、産業用テキスタイル印刷市場向けに、高生産性を実現する広幅対応Direct To Film(DTF)プリンター「RICOH Pro D1600」について、...全文を読む
コニカミノルタ、反応染料用インライン前処理インク「O'ROBE」の提供開始
2025年7月29日
コニカミノルタ(株)(本社/東京都千代田区、大幸利充社長、以下、コニカミノルタ)は、インクジェットテキスタイルプリンター「Nassenger(ナッセンジャー)」シリーズ用インクとして...全文を読む
フジサワ・コーポレーション、ウィンドウ装飾からさらに広がる可能性
LED UVインクジェットロールプリンタ「Acuity LED 1600R」導入事例
2018年7月3日ケーススタディ
ウィンドウで差が出る圧倒的な美しさ。安全性も高い付加価値に
「Acuity LED 1600R」は導入後、すぐに立ち上がり、主に同社が受注する商業施設のウィンドウ装飾用途で使われている。ウィンドウ装飾では、透け感、グラデーションなど色の濃淡を自由に調節でき、デザイン性が柔軟なことから、UVインクジェットプリントでの出力依頼が多い。同社で色と品質にこだわり続ける熟練オペレータの鈴木菜実誉氏は、「ウィンドウ装飾で重要な色の再現性が、『Acuity LED 1600R』では高い品質で実現できていると感じた。とくに黄色に濁りがなく、クリアなので、美しい仕上がりになる。白の濃度が高い点もお客様に喜ばれている。細かい線もきれいに描画してくれる」と評価する。
また、同社では事業の新機軸として、地域の老人ホームや保育園向けにガラス装飾フィルムや壁に貼るサインを提案している。「以前のUVインクジェットプリンタで出力して施工した際には、子どもさんが引っかくと剥がれてしまう点が問題となった。Acuityでは、インクの密着性が高く剥がれにくい」。加えて、VOC成分が極めて少なく、GREENGUARD Gold認証を取得している富士フイルムのUVインクならではの安全性も生かせることから、こうした用途展開を進めているのだという。
商業施設が要求するスピード納品を支える生産安定性
同社では、駅施設や大規模商業施設など、イベント開催やシーズンごとに施設の装飾を短期間で変更する顧客が多いという。そのため、イベントの前日に作業を行い、当日の早朝には施工を完了させるという短納期での対応が求められる。以前のUVインクジェットプリンターはメンテナンスが難しく、「プリント時にスジが入ると、稼働を止めてクリーニングを行っていた。また、品質が安定せず、色基準に合わなくなる悩みもあった」(大久保部長)。「Acuity LED 1600R」導入後は、稼働を頻繁に止めることはなくなり、プリンタ自体のトラブルもほぼないという。
「色の再現性も安定しており、常に色基準にぴたりと合うので、生産現場は安心して稼働させている」
また、以前はウィンドウ装飾の仕事でUVインクジェットプリンタが必要な場合は、品質面の不安から外注することもあり、コスト増につながっていたという。「場合によっては仕事を断らざるを得ないこともあった。『Acuity LED 1600R』の導入で、自社で内製化できるようになり、受注した仕事を逃すことなく、納品できるようになった」
「都内に工場を持つ地の利を生かし、『朝受注してその日のうちに納品する』というスピード感を提供できることも、当社の大きな『売り』」と大久保部長。この強みを、Acuity LED 1600Rは支えている。
屋外装飾や多彩な素材のグッズ開発など「1600R」で広がる可能性
高精細で表現力豊かなプリント性能、UVインクの安全性、フィルムや布、皮革などさまざまな材料にプリントできる使い勝手など、Acuity LED 1600Rの可能性を実感したフジサワ・コーポレーション。新たな分野・用途へも展開していく考えだ。
同社では、伸縮に対応でき、雨風に強いUVインクの特性を生かし、商業施設や商店街に掲出するターポリン製の横断幕・懸垂幕のプリントにもUVインクジェットプリンタを使ってきた。最近では、こうした出力物の制作工程で出たターポリンの端材を有効活用して、柄をプリントし、水に強いブックカバーやカードケースなどの製品を開発。大手量販店で一般販売も実現している。
「当社はデザインから提案できるのが強みで、今後もこうした商品開発も進めたい。デザイン性の高い商品づくりに、Acuity LED 1600Rの豊かな表現力が大いに役立つと思う」
また、ウィンドウ装飾をさらに発展させた、屋内外装飾への新たな展開にも期待を寄せる。
「まずは、高齢者施設への展開を考えている。施設入居者の思い出の家具や自宅玄関などの写真を撮影して、それをプリントし、施設の壁を装飾するというサービスを試験的にやってみたところ、入居者の方に大変喜ばれた」と大久保部長は話す。さらに近年、バスのラッピング広告などでもUVインクジェットプリンタを活用してきた経験から、UVインクは日差しや雨風による劣化が少ないことを実感。このことを踏まえ、今後は屋外での長期使用への提案も構想する。
「ガラスの飛散防止と同時に、美しいグラフィックで広告宣伝にも使えるウィンドウフィルムを展開できないかと考えている。ニーズは必ずあると思っている。Acuity LED 1600Rの高性能なインクとプリント品質を武器に、今後は広告業界にとどまらず、建築業界のお客様にも提案を広げていける可能性を感じている」
新着トピックス
-
門那シーリング印刷(大阪)、除電機能で作業効率向上[Revoria Press PC1120導入事例]
2025年8月8日 ケーススタディ
-
尾崎スクリーン、熱転写の新たな領域へ[HP Indigo 7K デジタル印刷機導入事例]
2025年8月4日 ケーススタディ
-
リンクス、スキルレスで人材確保、育成期間短縮[JetPress750S導入事例]
2025年6月27日 ケーススタディ
-
コニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
2025年6月4日 製品・テクノロジー
-
大村印刷、特殊トナーと用紙対応力で小ロット・高付加価値ニーズに対応
2025年5月8日 ケーススタディ
新着ニュース
SNSランキング
- 50sharesリコー、企業内・商用印刷の幅広いニーズに対応するカラー機の新機種発売
- 47sharesキヤノンPPS、4月11日「Hunkeler Innovationdays 2025レポートセミナー」開催
- 38shares門那シーリング印刷(大阪)、除電機能で作業効率向上[Revoria Press PC1120導入事例]
- 38sharesコニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
- 35sharesKOMORI、China Print 2025でB2デジタル「J-throne29」を中国初出展
- 33sharesウケゼキ、小ロット厚紙・パッケージ印刷を強化[Revoria PressEC1100導入事例]
- 30sharesコニカミノルタジャパン、機能強化モデル「AccurioPress C7100 ENHANCED」発売
- 28sharesパラシュート、Webプラットフォームをベースとした販促資材管理サービスの提供開始
- 28shares日印機工とプリデジ協、IGAS2027の日程決定-2027年8月に東京ビッグサイトで開催
- 24shares尾崎スクリーン、熱転写の新たな領域へ[HP Indigo 7K デジタル印刷機導入事例]
おすすめコンテンツ
尾崎スクリーン、熱転写の新たな領域へ[HP Indigo 7K デジタル印刷機導入事例]
竹田印刷、多様な個性をかたちに〜アール・ブリュット作品を世界に発信
奥村印刷、新たな価値を紙に付加〜「折り紙食器 beak」でIPA2024に入賞