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クライアントは印刷会社を信頼している...だからデータについて考える時が来た

2018年8月7日マーケティングスペシャリスト

一般社団法人PODi

一般社団法人PODi

1996年に米国で誕生した世界最大のデジタル印刷推進団体。印刷会社800社、ベンダー50社以上が参加し、デジタル印刷を活用した成功事例をはじめ、多くの情報を会員向けに公開している。また、WhatTheyThinkをはじめDMAなどの海外の団体と提携し、その主要なニュースを日本語版で配信している。

http://www.podi.or.jp

 企業は、大小かかわらず、マーケティングデータを活用しようとしている。だが、実際はそれをいかに有効活用すべきか悩んでいて、指南してくれるパートナーを探しているのだ。統合型サービスプロバイダがいれば彼らの助け舟になるだろう。当記事は、クライアントが必要とするデータドリブンマーケティングサービスをいかに提供するかについて触れていきたい。

 マーケターが成功するには、顧客の行動と嗜好を知り、ニーズにあった製品とサービスを提供しなくてはならない。マーケターの手には余るほどの顧客データがあり、最適なチャネルを通じてレレバント(自分の関心やニーズに合っていると感じるよう)なメッセージを届けるための技術も巷にある。 企業は規模の大小に関わらず、データを活用して、最も効果あるマーケティングを展開することを望んでいるのだ。

データがすべて

 2016年12月にInfoTrendsは、「データでリードして印刷でフォローする」と題した調査レポートを出版した。マーケターがどのようなデータを使い、その活用方法がどのくらいのレベルなのか、そして、売上げとマーケティングの結果を出すためにどのように活用されているのか、といった内容を網羅している。どのようなデータソースがあるか、監査からマイニング、そして予想モデルまでの重要データプロセスがあるか、そして、印刷やデジタルマーケティングキャンペーンで、データがどのように展開されているのかなどを検証した。アンケート調査には、250人以上のマーケティング幹部と、50人の代理店幹部が参加。その回答から、以下のような重要なポイントが明らかになった。

 アンケート調査には、250人以上のマーケティング幹部と50人の代理店幹部が参加。その回答から、以下のような重要なポイントが明らかになった。

・購買につながる道筋を把握することは重要なこと。顧客タイプ別に、どのチャネルが有効か把握する必要があり、全てのキャンペーンにおいて、行動の軌跡をモニターしなくてはならない。

・メッセージは、全てのチャネルにおいて、パーソナライズされていて、一貫性がないといけない。

・マーケターは品質、強化、マイニング、分析、予想モデリングなど、様々なデータ関連のサービスに支出している。

企業はデータを印刷会社に預託したがっている

 多くの印刷会社は、既に優良クライアントから信頼を勝ち得ている。プロモーションや重要通知物の郵送を受託しているからだ。これらの優良クライアントは、可変データを活用したDM、データクリーニング、郵便物のトラッキングなどを委託してきた。InfoTrendsの調査データによると、回答した企業は、印刷会社にデータを起点とする(ドリブン)コミュニケーションにまで拡張することに意欲的だという。

 以下の円グラフが示すように、DMをマーケティングチャネルとして使っているマーケターの約51%が、統合型サービスプロバイダに委託している。さらに、約37%の企業が、たとえ現在統合サービスプロバイダとの取引がなくとも、そのようなサービスに価値を感じているという。マーケターは印刷会社に、統合型コミュニケーションサービスを提供してもらいたいと思っている。

 だから、顧客のデータを如何に有効活用していくかを支援するサービスについて、検討すべきなのだ。
DMキャンペーンに加えて、データ分析、ソーシャルメディア、メールマーケティング、モバイルマーケティングなどを提供し貴社に貢献する統合型サービスプロバイダに価値を感じますか。

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2018年8月7日マーケティングスペシャリスト

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1996年に米国で誕生した世界最大のデジタル印刷推進団体。印刷会社800社、ベンダー50社以上が参加し、デジタル印刷を活用した成功事例をはじめ、多くの情報を会員向けに公開している。また、WhatTheyThinkをはじめDMAなどの海外の団体と提携し、その主要なニュースを日本語版で配信している。

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 企業は、大小かかわらず、マーケティングデータを活用しようとしている。だが、実際はそれをいかに有効活用すべきか悩んでいて、指南してくれるパートナーを探しているのだ。統合型サービスプロバイダがいれば彼らの助け舟になるだろう。当記事は、クライアントが必要とするデータドリブンマーケティングサービスをいかに提供するかについて触れていきたい。

 マーケターが成功するには、顧客の行動と嗜好を知り、ニーズにあった製品とサービスを提供しなくてはならない。マーケターの手には余るほどの顧客データがあり、最適なチャネルを通じてレレバント(自分の関心やニーズに合っていると感じるよう)なメッセージを届けるための技術も巷にある。 企業は規模の大小に関わらず、データを活用して、最も効果あるマーケティングを展開することを望んでいるのだ。

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 2016年12月にInfoTrendsは、「データでリードして印刷でフォローする」と題した調査レポートを出版した。マーケターがどのようなデータを使い、その活用方法がどのくらいのレベルなのか、そして、売上げとマーケティングの結果を出すためにどのように活用されているのか、といった内容を網羅している。どのようなデータソースがあるか、監査からマイニング、そして予想モデルまでの重要データプロセスがあるか、そして、印刷やデジタルマーケティングキャンペーンで、データがどのように展開されているのかなどを検証した。アンケート調査には、250人以上のマーケティング幹部と、50人の代理店幹部が参加。その回答から、以下のような重要なポイントが明らかになった。

 アンケート調査には、250人以上のマーケティング幹部と50人の代理店幹部が参加。その回答から、以下のような重要なポイントが明らかになった。

・購買につながる道筋を把握することは重要なこと。顧客タイプ別に、どのチャネルが有効か把握する必要があり、全てのキャンペーンにおいて、行動の軌跡をモニターしなくてはならない。

・メッセージは、全てのチャネルにおいて、パーソナライズされていて、一貫性がないといけない。

・マーケターは品質、強化、マイニング、分析、予想モデリングなど、様々なデータ関連のサービスに支出している。

企業はデータを印刷会社に預託したがっている

 多くの印刷会社は、既に優良クライアントから信頼を勝ち得ている。プロモーションや重要通知物の郵送を受託しているからだ。これらの優良クライアントは、可変データを活用したDM、データクリーニング、郵便物のトラッキングなどを委託してきた。InfoTrendsの調査データによると、回答した企業は、印刷会社にデータを起点とする(ドリブン)コミュニケーションにまで拡張することに意欲的だという。

 以下の円グラフが示すように、DMをマーケティングチャネルとして使っているマーケターの約51%が、統合型サービスプロバイダに委託している。さらに、約37%の企業が、たとえ現在統合サービスプロバイダとの取引がなくとも、そのようなサービスに価値を感じているという。マーケターは印刷会社に、統合型コミュニケーションサービスを提供してもらいたいと思っている。

 だから、顧客のデータを如何に有効活用していくかを支援するサービスについて、検討すべきなのだ。
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