クライアントは印刷会社を信頼している...だからデータについて考える時が来た
2018年8月7日マーケティングスペシャリスト
-
企業は、大小かかわらず、マーケティングデータを活用しようとしている。だが、実際はそれをいかに有効活用すべきか悩んでいて、指南してくれるパートナーを探しているのだ。統合型サービスプロバイダがいれば彼らの助け舟になるだろう。当記事は、クライアントが必要とするデータドリブンマーケティングサービスをいかに提供するかについて触れていきたい。
マーケターが成功するには、顧客の行動と嗜好を知り、ニーズにあった製品とサービスを提供しなくてはならない。マーケターの手には余るほどの顧客データがあり、最適なチャネルを通じてレレバント(自分の関心やニーズに合っていると感じるよう)なメッセージを届けるための技術も巷にある。 企業は規模の大小に関わらず、データを活用して、最も効果あるマーケティングを展開することを望んでいるのだ。
データがすべて
2016年12月にInfoTrendsは、「データでリードして印刷でフォローする」と題した調査レポートを出版した。マーケターがどのようなデータを使い、その活用方法がどのくらいのレベルなのか、そして、売上げとマーケティングの結果を出すためにどのように活用されているのか、といった内容を網羅している。どのようなデータソースがあるか、監査からマイニング、そして予想モデルまでの重要データプロセスがあるか、そして、印刷やデジタルマーケティングキャンペーンで、データがどのように展開されているのかなどを検証した。アンケート調査には、250人以上のマーケティング幹部と、50人の代理店幹部が参加。その回答から、以下のような重要なポイントが明らかになった。
アンケート調査には、250人以上のマーケティング幹部と50人の代理店幹部が参加。その回答から、以下のような重要なポイントが明らかになった。
・購買につながる道筋を把握することは重要なこと。顧客タイプ別に、どのチャネルが有効か把握する必要があり、全てのキャンペーンにおいて、行動の軌跡をモニターしなくてはならない。
・メッセージは、全てのチャネルにおいて、パーソナライズされていて、一貫性がないといけない。
・マーケターは品質、強化、マイニング、分析、予想モデリングなど、様々なデータ関連のサービスに支出している。
企業はデータを印刷会社に預託したがっている
多くの印刷会社は、既に優良クライアントから信頼を勝ち得ている。プロモーションや重要通知物の郵送を受託しているからだ。これらの優良クライアントは、可変データを活用したDM、データクリーニング、郵便物のトラッキングなどを委託してきた。InfoTrendsの調査データによると、回答した企業は、印刷会社にデータを起点とする(ドリブン)コミュニケーションにまで拡張することに意欲的だという。
以下の円グラフが示すように、DMをマーケティングチャネルとして使っているマーケターの約51%が、統合型サービスプロバイダに委託している。さらに、約37%の企業が、たとえ現在統合サービスプロバイダとの取引がなくとも、そのようなサービスに価値を感じているという。マーケターは印刷会社に、統合型コミュニケーションサービスを提供してもらいたいと思っている。
だから、顧客のデータを如何に有効活用していくかを支援するサービスについて、検討すべきなのだ。
新着トピックス
コダック、「ゲームチェンジャー」へ〜4つのコア技術を自社完結
2024年9月20日製品・テクノロジースペシャリスト
コダックは「drupa2024」において、ULTRASTREAMコンティニュアスインクジェットテクノロジーを搭載した「PROSPER ULTRA 520プレス」と、PROSPERイン...全文を読む
大阪印刷、同人誌印刷ビジネスで「圧倒的な画質」提供[AccurioJet KM-1e導入事例]
2024年9月20日ケーススタディ
同人誌印刷ビジネスで急成長を遂げる大阪印刷(株)(大阪市西淀川区御幣島5-5-23、根田貴裕社長)は今年4月、コニカミノルタの29インチ枚葉UVインクジェット印刷機「AccurioJ...全文を読む
最新ニュース
富士フイルム、TOKYO PACK 出展でパッケージの付加価値提案
2024年10月9日
富士フイルムグループは、「TOKYO PACK 2024(東京国際包装展)」に出展し、インクジェット方式やトナー方式など、富士フイルムが独自開発した幅広いラインアップのデジタルプリン...全文を読む
SCREEN GA、京都・久御山事業所に「インクジェットイノベーションセンター京都」開設
2024年10月7日
(株)SCREENグラフィックソリューションズ(京都府京都市、田中志佳社長、以下、SCREEN GA)は、2024年10月に印刷関連機器の開発・製造を担う京都・久御山事業所に「インク...全文を読む
SCREEN GA、「Horizon Smart Factory 2024」で無人化生産ラインを紹介
2024年9月24日
(株)SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)は、10月9日から11日の3日間、ホリゾン本社びわこ工場内「Horizon Inovation Park」(滋賀県...全文を読む
クライアントは印刷会社を信頼している...だからデータについて考える時が来た
2018年8月7日マーケティングスペシャリスト
一般社団法人PODi
1996年に米国で誕生した世界最大のデジタル印刷推進団体。印刷会社800社、ベンダー50社以上が参加し、デジタル印刷を活用した成功事例をはじめ、多くの情報を会員向けに公開している。また、WhatTheyThinkをはじめDMAなどの海外の団体と提携し、その主要なニュースを日本語版で配信している。
企業は、大小かかわらず、マーケティングデータを活用しようとしている。だが、実際はそれをいかに有効活用すべきか悩んでいて、指南してくれるパートナーを探しているのだ。統合型サービスプロバイダがいれば彼らの助け舟になるだろう。当記事は、クライアントが必要とするデータドリブンマーケティングサービスをいかに提供するかについて触れていきたい。
マーケターが成功するには、顧客の行動と嗜好を知り、ニーズにあった製品とサービスを提供しなくてはならない。マーケターの手には余るほどの顧客データがあり、最適なチャネルを通じてレレバント(自分の関心やニーズに合っていると感じるよう)なメッセージを届けるための技術も巷にある。 企業は規模の大小に関わらず、データを活用して、最も効果あるマーケティングを展開することを望んでいるのだ。
データがすべて
2016年12月にInfoTrendsは、「データでリードして印刷でフォローする」と題した調査レポートを出版した。マーケターがどのようなデータを使い、その活用方法がどのくらいのレベルなのか、そして、売上げとマーケティングの結果を出すためにどのように活用されているのか、といった内容を網羅している。どのようなデータソースがあるか、監査からマイニング、そして予想モデルまでの重要データプロセスがあるか、そして、印刷やデジタルマーケティングキャンペーンで、データがどのように展開されているのかなどを検証した。アンケート調査には、250人以上のマーケティング幹部と、50人の代理店幹部が参加。その回答から、以下のような重要なポイントが明らかになった。
アンケート調査には、250人以上のマーケティング幹部と50人の代理店幹部が参加。その回答から、以下のような重要なポイントが明らかになった。
・購買につながる道筋を把握することは重要なこと。顧客タイプ別に、どのチャネルが有効か把握する必要があり、全てのキャンペーンにおいて、行動の軌跡をモニターしなくてはならない。
・メッセージは、全てのチャネルにおいて、パーソナライズされていて、一貫性がないといけない。
・マーケターは品質、強化、マイニング、分析、予想モデリングなど、様々なデータ関連のサービスに支出している。
企業はデータを印刷会社に預託したがっている
多くの印刷会社は、既に優良クライアントから信頼を勝ち得ている。プロモーションや重要通知物の郵送を受託しているからだ。これらの優良クライアントは、可変データを活用したDM、データクリーニング、郵便物のトラッキングなどを委託してきた。InfoTrendsの調査データによると、回答した企業は、印刷会社にデータを起点とする(ドリブン)コミュニケーションにまで拡張することに意欲的だという。
以下の円グラフが示すように、DMをマーケティングチャネルとして使っているマーケターの約51%が、統合型サービスプロバイダに委託している。さらに、約37%の企業が、たとえ現在統合サービスプロバイダとの取引がなくとも、そのようなサービスに価値を感じているという。マーケターは印刷会社に、統合型コミュニケーションサービスを提供してもらいたいと思っている。
だから、顧客のデータを如何に有効活用していくかを支援するサービスについて、検討すべきなのだ。
新着トピックス
-
共同印刷工業(京都)、安定性の高さが決め手[Revoria Press PC1120導入事例]
2024年10月9日 ケーススタディ
-
ミマキ、捺染方式を刷新 - 簡便性と汎用性の「TRAPIS」
2024年9月28日 製品・テクノロジー
-
コダック、「ゲームチェンジャー」へ〜4つのコア技術を自社完結
2024年9月20日 製品・テクノロジースペシャリスト
-
大阪印刷、同人誌印刷ビジネスで「圧倒的な画質」提供[AccurioJet KM-1e導入事例]
2024年9月20日 ケーススタディ
-
富士フイルムBI、独自のインクジェット技術で新たなソリューション提供
2024年9月11日 製品・テクノロジー
新着ニュース
SNSランキング
- 84shares大阪印刷、同人誌印刷ビジネスで「圧倒的な画質」提供[AccurioJet KM-1e導入事例]
- 68sharesafter drupa 2024|富士フイルム、「Discover the difference」─過去最大規模で
- 59sharesエプソン、印刷プロセスのデジタル化をリードするFiery社を完全子会社化
- 39sharesミマキ、印刷脱色技術実用化でタペストリーのアップサイクル実現
- 38shares富士フイルムBI、モノクロ機に印刷物の検品工程を自動化する新機能搭載
- 30shares独SDVグループ、PROSPER ULTRA 520プレス欧州初採用
- 30sharesエコー(東京)、「オフセットと遜色のない品質」[Revoria Press PC1120導入事例]
- 29shares日本HP、「HP Indigo実機見学会〜都内60分でおさえるHPデジタル印刷オープンハウス」開催
- 28shares富士フイルムBI、ワークフローの新領域へ〜真の自動化によるDXを訴求
- 21sharesSCREEN、「デジタルで彩るラベルの未来」テーマにラベルフォーラムジャパン2024に出展