特殊機能ありきの選択
常に先進技術への積極投資を繰り返してきた同社が、「次の戦略機」として2017年3月に導入したのが「JETI MIRA」だ。その背景には、柱であるターポリンへの印刷・加工事業における「仕事の幅」を広げる狙いがあったという。「いままでできなかったことができる」という「JETI MIRAの機能ありき」の投資だったわけだ。
そんな新たなアプリケーションへの開発意欲を掻き立てるJETI MIRAの代表的な機能が「白インクの厚盛り」と「ニスを使った3Dレンズ印刷」である。
「白インクの厚盛り」は、言うまでもなく、実際のデザインの質感や凹凸感をリアルに表現できる。また、JETI MIRAによる3Dレンズ印刷とは、専用のソフトウェアを使い、視覚効果によって立体的な表現を実現するもの。裏に6色+白を印刷した後、表にクリアニスで小さな球状のレンズを印字することで3D効果を表現できる。
「平面から立体の表現が可能になるこれらの機能、技術に大きな可能性を感じた。当社では、これらの印刷方法を『2Dと3Dの中間』という意味から『2.5D印刷』と称して市場に訴求していきたいと考えている。実際の商業ベースではまだまだこれからだが、『販促EXPO』への出展では来場者から大きな反響も得ている」(新保社長)
一方、現場から見たJETI MIRAの評価について新保社長は、品質面において、高解像度による「描画性」と、3〜4ポイント程度まで可能な「小さな文字の再現性」などを挙げている。「JETI MIRAのクオリティはUVプリンタの中でもトップクラス。6色+白の印刷による色域の広さについてもクライアントから高い評価を得ている」(新保社長)
建材・工業系向けの展開も
インクジェットプリント出力事業の「幅」に広がりを持たせるための「戦略ツール」として導入された「JETI MIRA」。このことについて新保社長は「これまでも常に新しい技術、可能性に投資し、挑戦してきた。JETI MIRAへの投資は、将来の新たな事業化に向けた先行投資的な意味合いが強い」と説明する。
その最有力候補に挙げているのが建材系や工業系向けの展開だ。「これらの市場に向けた挑戦において、柔軟性および耐久性のあるインクの開発が不可欠」(新保社長)とし、アグフアのさらなるインク技術の開発に期待を寄せている。
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特殊機能ありきの選択
常に先進技術への積極投資を繰り返してきた同社が、「次の戦略機」として2017年3月に導入したのが「JETI MIRA」だ。その背景には、柱であるターポリンへの印刷・加工事業における「仕事の幅」を広げる狙いがあったという。「いままでできなかったことができる」という「JETI MIRAの機能ありき」の投資だったわけだ。
そんな新たなアプリケーションへの開発意欲を掻き立てるJETI MIRAの代表的な機能が「白インクの厚盛り」と「ニスを使った3Dレンズ印刷」である。
「白インクの厚盛り」は、言うまでもなく、実際のデザインの質感や凹凸感をリアルに表現できる。また、JETI MIRAによる3Dレンズ印刷とは、専用のソフトウェアを使い、視覚効果によって立体的な表現を実現するもの。裏に6色+白を印刷した後、表にクリアニスで小さな球状のレンズを印字することで3D効果を表現できる。
「平面から立体の表現が可能になるこれらの機能、技術に大きな可能性を感じた。当社では、これらの印刷方法を『2Dと3Dの中間』という意味から『2.5D印刷』と称して市場に訴求していきたいと考えている。実際の商業ベースではまだまだこれからだが、『販促EXPO』への出展では来場者から大きな反響も得ている」(新保社長)
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