兵田印刷工芸、印刷ビジネスに新概念を〜「B2バリアブル」の価値訴求へ
商業印刷向け枚葉インクジェットデジタルプレス「Jet Press 720S」導入事例
2019年4月5日ケーススタディ
2年前倒しの決断
「デジタル印刷会社化構想」の流れはさらに加速する。2016年に4色機を廃棄し、富士ゼロックスのオンデマンド印刷機「Versant 3100 Press」を2台導入。学校や学習塾などの教育機関をメインクライアントに持つ同社にとって、少子化にともなう印刷物の小ロット化・パーソナライズ化への対応は「待ったなし」の状況にあった。

この段階では、8色機1台、オンデマンド印刷機3台によるハイブリッド運用となったわけだが、1,000〜5,000部をターゲットにしてきた菊半サイズの8色機の戦闘力は徐々に低下。印刷通販の隆盛などを背景に稼働率も落ちていく。
そこで2018年9月、兵田社長は社運を賭けた大きな決断を下す。8色機を廃棄して、富士フイルムの商業印刷向け枚葉インクジェットデジタルプレス「Jet Press 720S」(以下「Jet Press」)を導入。「完全デジタル印刷体制」へと踏み切った。
この思い切った決断を後押ししたひとつのきっかけとなったのが印刷機オペレータの突然の退職であった。「新たにオペレータを育成するには最低でも1年以上はかかる。そこで、2年後に計画していた『デジタル印刷会社化』を前倒しすることを決めた」

「Jet Press」は、B2サイズ(最大用紙サイズ:750×532ミリ)用紙に1回の走査で描画するシングルパス方式での高速印刷で、毎時2,700枚(A4換算で毎分180枚)という高い生産性を発揮するデジタルプレスである。プリントヘッドには高精度で安定した吐出を実現する「SAMBA」ヘッド、インクは広色域の水性顔料インク「VIVIDIA」を使用し、用紙上での打滴のにじみを抑える「Rapic(ラピック)技術」により、さまざまな印刷用紙にシャープで階調豊かな画像を描出する。「Jet Press」シリーズは、日本・欧米を中心に導入が進み、これまでに世界で累計150台以上の導入実績がある。
機種選択において兵田社長は「品質面および操作性において不安はなく、迷いもなかった」と振り返る。それ以上に「B2サイズのバリアブル印刷」という新たな市場性に大きな可能性を感じていたようだ。
改めて、Jet Pressの品質についての評価を聞いてみた。
「階調性や高色域、高解像度は言うまでもないが、濃度ムラのない色ベタの表現や、版ズレのない毛抜き合わせについては、これまでオフセット印刷を前提として制限されてきたデザインに幅が広がり、クリエイティビティに貢献するものだ」(兵田社長)
昨年末には、自動無線綴機およびオンデマンドトリマーを導入し、オンデマンド印刷の後加工を内製化。標準化と一貫設備による生産性向上を追求する3台の「オンデマンド印刷体制」と、これからの印刷ビジネスを創造する「Jet Press」という、2系統のデジタル印刷ビジネスを走らせている。
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2年前倒しの決断
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この段階では、8色機1台、オンデマンド印刷機3台によるハイブリッド運用となったわけだが、1,000〜5,000部をターゲットにしてきた菊半サイズの8色機の戦闘力は徐々に低下。印刷通販の隆盛などを背景に稼働率も落ちていく。
そこで2018年9月、兵田社長は社運を賭けた大きな決断を下す。8色機を廃棄して、富士フイルムの商業印刷向け枚葉インクジェットデジタルプレス「Jet Press 720S」(以下「Jet Press」)を導入。「完全デジタル印刷体制」へと踏み切った。
この思い切った決断を後押ししたひとつのきっかけとなったのが印刷機オペレータの突然の退職であった。「新たにオペレータを育成するには最低でも1年以上はかかる。そこで、2年後に計画していた『デジタル印刷会社化』を前倒しすることを決めた」

「Jet Press」は、B2サイズ(最大用紙サイズ:750×532ミリ)用紙に1回の走査で描画するシングルパス方式での高速印刷で、毎時2,700枚(A4換算で毎分180枚)という高い生産性を発揮するデジタルプレスである。プリントヘッドには高精度で安定した吐出を実現する「SAMBA」ヘッド、インクは広色域の水性顔料インク「VIVIDIA」を使用し、用紙上での打滴のにじみを抑える「Rapic(ラピック)技術」により、さまざまな印刷用紙にシャープで階調豊かな画像を描出する。「Jet Press」シリーズは、日本・欧米を中心に導入が進み、これまでに世界で累計150台以上の導入実績がある。
機種選択において兵田社長は「品質面および操作性において不安はなく、迷いもなかった」と振り返る。それ以上に「B2サイズのバリアブル印刷」という新たな市場性に大きな可能性を感じていたようだ。
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