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兵田印刷工芸、印刷ビジネスに新概念を〜「B2バリアブル」の価値訴求へ

商業印刷向け枚葉インクジェットデジタルプレス「Jet Press 720S」導入事例

2019年4月5日ケーススタディ

印刷物はおまけ?

 Jet Press導入の狙いは、デジタル印刷の真骨頂とも言えるバリアブル印刷をB2サイズで提供できるという「印刷ビジネスにおける新たな概念の創造」にある。

 「Jet Pressの品質はオフセット印刷以上だ。しかし、我々がクライアントに訴求するのはその部分ではなく、『B2バリアブル』といういままでになかった価値である」(兵田社長)

 その考え方をひとつの形として商品化したのが、ストーリー仕立ての連続ポスター「レンポス」だ。

 これは、動画や映像では伝えることのできない瞬間をストーリー仕立てのポスターとして提供するもの。駅などでまったく同じ内容のポスターを連続的に貼っている広告をよく目にするが、これをストーリー性のある内容で1枚ずつ連続性を持たせ、パラパラ漫画のように表現すればインパクトの高い訴求力が生まれる。同社では、Jet PressによるB2バリアブル印刷によって、大判インクジェット機の1/3、オフセット印刷機の1/20のコストで提供できるとしている。

 また、アプリ開発にも注力する同社では、クロスメディアにおけるJet Pressの優位性もアピールしている。そこで生まれた商品が「ターゲッティング可変印刷」だ。

 これは、B2サイズのバリアブル大型ポスターに特別なQRコードを印字することでそれぞれのポスターからの流入先を特定し、そのユーザーの反応を解析できるもの。One to Oneのダイレクトメールと違い、不特定多数が目にするポスターでマーケティング効果を発揮し、同社ではデータ収集から集計データのフィードバックまでをパッケージ化したサービスとして訴求している。

 「印刷物はおまけ。企画・コンテンツからの多岐にわたる商品の中のひとつである。今後我々は、『デジタルコンテンツ』という新たなブラックボックスを作り上げていく必要がある」(兵田社長)

完全デジタル印刷会社だからできること

 同社では「26年度ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」の採択を受け、ハイブリッドワークフローシステム「XMF」およびBtoB型Web to Printシステム「iAutolay Magic」を導入。リモート校正やWeb to Printの仕組みを採用することで、制作や営業部門においてもIT技術による効率化を推進している。

 「営業は仕事を創造すること、制作はクリエイティブ性を高めること。システム導入によって、いずれもそんな本来の仕事に集中できるようになる」(兵田社長)

 「市場の常識と印刷会社の常識には大きなズレが生じている」と指摘する兵田社長。同社が目指すのは、従来の印刷の概念から脱却し、あくまで新しい印刷ビジネスを創造することにある。Jet Pressは、その実現に向けた戦略マシンとして明確な使命を担っているというわけだ。

 また同社では、そのファーストインパクトとして、環境推進工場認定をはじめ、個人情報保護体制認定制度「JPPS」認定、CSR認定制度「ワンスター認定」を取得。創注産業を目指したブランディングにも余念がない。

 「これからも『完全デジタル印刷会社だからできること』を追求していきたい」(兵田社長)

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印刷物はおまけ?

 Jet Press導入の狙いは、デジタル印刷の真骨頂とも言えるバリアブル印刷をB2サイズで提供できるという「印刷ビジネスにおける新たな概念の創造」にある。

 「Jet Pressの品質はオフセット印刷以上だ。しかし、我々がクライアントに訴求するのはその部分ではなく、『B2バリアブル』といういままでになかった価値である」(兵田社長)

 その考え方をひとつの形として商品化したのが、ストーリー仕立ての連続ポスター「レンポス」だ。

 これは、動画や映像では伝えることのできない瞬間をストーリー仕立てのポスターとして提供するもの。駅などでまったく同じ内容のポスターを連続的に貼っている広告をよく目にするが、これをストーリー性のある内容で1枚ずつ連続性を持たせ、パラパラ漫画のように表現すればインパクトの高い訴求力が生まれる。同社では、Jet PressによるB2バリアブル印刷によって、大判インクジェット機の1/3、オフセット印刷機の1/20のコストで提供できるとしている。

 また、アプリ開発にも注力する同社では、クロスメディアにおけるJet Pressの優位性もアピールしている。そこで生まれた商品が「ターゲッティング可変印刷」だ。

 これは、B2サイズのバリアブル大型ポスターに特別なQRコードを印字することでそれぞれのポスターからの流入先を特定し、そのユーザーの反応を解析できるもの。One to Oneのダイレクトメールと違い、不特定多数が目にするポスターでマーケティング効果を発揮し、同社ではデータ収集から集計データのフィードバックまでをパッケージ化したサービスとして訴求している。

 「印刷物はおまけ。企画・コンテンツからの多岐にわたる商品の中のひとつである。今後我々は、『デジタルコンテンツ』という新たなブラックボックスを作り上げていく必要がある」(兵田社長)

完全デジタル印刷会社だからできること

 同社では「26年度ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」の採択を受け、ハイブリッドワークフローシステム「XMF」およびBtoB型Web to Printシステム「iAutolay Magic」を導入。リモート校正やWeb to Printの仕組みを採用することで、制作や営業部門においてもIT技術による効率化を推進している。

 「営業は仕事を創造すること、制作はクリエイティブ性を高めること。システム導入によって、いずれもそんな本来の仕事に集中できるようになる」(兵田社長)

 「市場の常識と印刷会社の常識には大きなズレが生じている」と指摘する兵田社長。同社が目指すのは、従来の印刷の概念から脱却し、あくまで新しい印刷ビジネスを創造することにある。Jet Pressは、その実現に向けた戦略マシンとして明確な使命を担っているというわけだ。

 また同社では、そのファーストインパクトとして、環境推進工場認定をはじめ、個人情報保護体制認定制度「JPPS」認定、CSR認定制度「ワンスター認定」を取得。創注産業を目指したブランディングにも余念がない。

 「これからも『完全デジタル印刷会社だからできること』を追求していきたい」(兵田社長)

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