生産性が従来機の4倍以上に向上〜現場は操作性も高く評価
紙メディアだけでなく、様々な販促ツールを制作する同社が初めてワイドフォーマットのIJプリンタを導入したのは2010年。「OPEN FACTORY」などを通して受注は増加してきたが、プリンタの老朽化に加えて従来機では生産性が追いつかなくなり、その後継機となる機種を世界中のメーカーから探していたという。
そんな中、同社の目に止まったのがヨーロッパの大判プリンタで2017年販売台数1位を獲得し、世界で1,100台を出荷するswissQprintのワイドフォーマットIJプリンタ「Nyala LED」だ。狩野会長は「最大のポイントとなったのは、その生産性の高さである。従来機と比べると4倍以上の速さがあり、B1ポスターであれば、従来は20分かかっていたものが5分で印刷できる」と説明する。さらに、Nyala LEDは3,200(幅)×2,030(奥)×50ミリ(高さ)に対応するため、三六判(1,820×915ミリ)であれば3面付けが可能。Nyala LEDを実際に運転している生産部制作課の長谷川真二サブリーダーは「テーブル上のピンの精度が非常に良いため、3面付けしてもメディアがずれるような心配もなく、安心して作業が行える」と評価する。また、バキュームの範囲も自由に調整できるためメディアがバタつく心配もないなど、操作性についても高く評価している。さらにロールオプションが付いているため、長尺についても対応が可能。奥行き21メートルのメディアを20セット印刷したこともあるようだ。
また、Nyala LEDは6色(CMYK+LC+LM)に加えてバーニッシュ/プライマーも可能であるため、より幅広い色域に対応できるようになったほか、盛り上げや光沢などの表現も美しく表現できるようになった。生産部の増田武司部長は、「様々なメーカーと比較検討して選んだ甲斐があった。世界最高峰のプリンタと謳っていることにも納得できる」とNyala LEDの品質について高く評価している。
さらに、Nyala LEDは従来のプリンタではインクが乗りにくかったアクリルや樹脂にも容易に印刷できるため、「これまではIJ用のアクリルや樹脂などのメディアで対応するか、それでもインクが剥がれてしまう場合は仕事をお断りするしかなかった。Nyalaはアクリルや樹脂にもインキの定着性が良く、また粒状感が出ることもないため、さらに対応できる仕事の幅が広がった」と増田部長。生産性は従来と比べて大幅に向上しているため、キャパを心配することなくさらなる受注拡大を目指していく考えだ。
「従来の印刷のパイが縮小していく中、今後はデジタル印刷で成長していくしか道はない。OPEN FACTORYには、販促ツールを中心に自社が何の商売をしているのか分からなくなるような問い合わせも数多く入ってくる。今後もセールスプロモーションファクトリーとして、あらゆる側面からクライアントの販促をサポートしていきたい」(狩野会長)
「未知の可能性を秘めたプリンタ」と狩野会長が評価するNyala LEDを活用した同社の展開に注目したい。
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