キーワードで検索

フィード、商品企画の自由度拡大 〜 ホテルアメニティ分野で新たな価値

軟包装用UVインクジェット「Jet Press 540WV」導入事例

2019年4月26日ケーススタディ

【導入背景】小ロットの別注品ニーズにフレキソ印刷で対応

 (株)フィード(福岡県遠賀郡遠賀町尾崎馬場久保、舟越丈夫社長)は、ホテルや旅館などの宿泊施設向けアメニティグッズをはじめ、化粧品、入浴剤などの製造を手がけるメーカー。親会社で、ホテルアメニティ専門商社である(株)マインが、顧客ニーズにきめ細かく応えられるよう、「メーカー機能を備えた商社」への転身を図るべく、1988年に設立された。商品(内容物)の製造だけでなく、パッケージの印刷、充填までの全工程を自社で完結できる一貫体制が大きな強みだ。
常務取締役 舟越 靖 氏
 ホテルアメニティの分野は、施設ごとのオリジナルデザインの別注品が多いため、もともと小ロット・多品種の傾向が強く、パッケージも、1,000〜2,000メートル程度のロットが珍しくないという。

 「小規模の施設ほど、アメニティやパッケージへのこだわりは強く、『オリジナルの商品で差別化を図りたい』という思いを持っている。しかし、ロットはどうしても小さくなってしまう。そこで当社は、グラビアに比べて小ロットに有利なフレキソ印刷機でパッケージの印刷を行ってきた」(舟越靖常務)

 ホテルアメニティのパッケージは1〜2色のものが多かったことから、同社が当初導入したフレキソ印刷機は、200ミリ幅の2色機であった。ただ、ロス率は少ないものの、色柄によっては追い刷りが必要になり、見当精度にも課題があったという。また、同社は短納期対応のために表刷りを基本としており、ヒートシールを行う場合はシールバーを避けてデザインしなければならないなどの制約があった。

 一方、色数が多く、高い耐薬品性も求められる化粧品パッケージなどは、協力会社のグラビア印刷機で印刷していたが、小ロットに対応しにくい点がネックになっていた。

 こうした中、最初に導入したフレキソ印刷機が置き換えの時期を迎えたこともあり、同社は3年ほど前から、新たな印刷設備としてデジタルプレスの検討を開始した。
印刷経験の浅いオペレーターでも運用でき、現場のスキルレス化にもつながっている

新着トピックス

リンクス、スキルレスで人材確保、育成期間短縮[JetPress750S導入事例]

2025年6月27日ケーススタディ

 「アイデア什器」の(株)リンクス(本社/岐阜県関市倉知2639-1、吉田哲也社長)は昨年11月、富士フイルムの枚葉インクジェットデジタルプレス「JetPress750S」(厚紙仕様)...全文を読む

accuriopress_c14010s_20250529_tn.jpg

コニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開

2025年6月4日製品・テクノロジー

 コニカミノルタジャパン(株)は、デジタルカラー印刷システムの最上位機種「AccurioPress(アキュリオプレス) C14010シリーズ」の発売を記念して4月23・24日の2日間、...全文を読む

最新ニュース

dp_epson_ep_101_20250807_tn.jpg

エプソン、世界最少の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が「機械遺産」に選定

2025年8月7日

 セイコーエプソン(株)がエプソンミュージアム諏訪(長野県諏訪市)に所蔵している、1968年より発売した世界最小(同社調べ(当時))の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が、(一...全文を読む

dp_ricoh_pro_d1600_20250801_tn.jpg

リコー、広幅対応DTFプリンター「RICOH Pro D1600」を松井色素化学工業所に供給開始

2025年8月7日

 (株)リコー(大山晃社長)は、産業用テキスタイル印刷市場向けに、高生産性を実現する広幅対応Direct To Film(DTF)プリンター「RICOH Pro D1600」について、...全文を読む

dp_orobe_20250729_tn.jpg

コニカミノルタ、反応染料用インライン前処理インク「O'ROBE」の提供開始

2025年7月29日

 コニカミノルタ(株)(本社/東京都千代田区、大幸利充社長、以下、コニカミノルタ)は、インクジェットテキスタイルプリンター「Nassenger(ナッセンジャー)」シリーズ用インクとして...全文を読む

フィード、商品企画の自由度拡大 〜 ホテルアメニティ分野で新たな価値

軟包装用UVインクジェット「Jet Press 540WV」導入事例

2019年4月26日ケーススタディ

  • twitter
  • facebook
  • line

【導入背景】小ロットの別注品ニーズにフレキソ印刷で対応

 (株)フィード(福岡県遠賀郡遠賀町尾崎馬場久保、舟越丈夫社長)は、ホテルや旅館などの宿泊施設向けアメニティグッズをはじめ、化粧品、入浴剤などの製造を手がけるメーカー。親会社で、ホテルアメニティ専門商社である(株)マインが、顧客ニーズにきめ細かく応えられるよう、「メーカー機能を備えた商社」への転身を図るべく、1988年に設立された。商品(内容物)の製造だけでなく、パッケージの印刷、充填までの全工程を自社で完結できる一貫体制が大きな強みだ。
常務取締役 舟越 靖 氏
 ホテルアメニティの分野は、施設ごとのオリジナルデザインの別注品が多いため、もともと小ロット・多品種の傾向が強く、パッケージも、1,000〜2,000メートル程度のロットが珍しくないという。

 「小規模の施設ほど、アメニティやパッケージへのこだわりは強く、『オリジナルの商品で差別化を図りたい』という思いを持っている。しかし、ロットはどうしても小さくなってしまう。そこで当社は、グラビアに比べて小ロットに有利なフレキソ印刷機でパッケージの印刷を行ってきた」(舟越靖常務)

 ホテルアメニティのパッケージは1〜2色のものが多かったことから、同社が当初導入したフレキソ印刷機は、200ミリ幅の2色機であった。ただ、ロス率は少ないものの、色柄によっては追い刷りが必要になり、見当精度にも課題があったという。また、同社は短納期対応のために表刷りを基本としており、ヒートシールを行う場合はシールバーを避けてデザインしなければならないなどの制約があった。

 一方、色数が多く、高い耐薬品性も求められる化粧品パッケージなどは、協力会社のグラビア印刷機で印刷していたが、小ロットに対応しにくい点がネックになっていた。

 こうした中、最初に導入したフレキソ印刷機が置き換えの時期を迎えたこともあり、同社は3年ほど前から、新たな印刷設備としてデジタルプレスの検討を開始した。
印刷経験の浅いオペレーターでも運用でき、現場のスキルレス化にもつながっている

新着トピックス

新着ニュース

PAGE TOP