サンエムカラー、今年7月にswissQprint「Oryx3」導入
UVインクジェットプリンターでレプリカ・伝統工芸品を製作〜現物に近い色再現性を評価
2019年6月7日ケーススタディ
-
「印刷とはアートであり、文化、文明、芸術である」。(株)サンエムカラー(本社/京都市南区吉祥院嶋樫山町37)の松井勝美代表取締役会長兼社長は、印刷産業のあるべき姿をこのように語り、超高精細印刷方式「燦・エクセル・アート(印刷の8K)」の開発など、長年にわたり培ってきた印刷技術にさらなる磨きをかけながら、書画のレプリカや伝統工芸品の製作など「印刷による芸術の普及」に向けて挑戦を続けている。今年7月にはswissQprint社のワイドフォーマットUVインクジェットプリンター「Oryx3」の導入を決定しており、手漉き和紙への出力や美術館で販売するグッズ製作など、事業領域をさらに拡大させて同社の印刷技術を世界に向けて発信していく考えだ。
松井会長は1938年京都市生まれ。中学卒業と同時に印刷業界に足を踏み入れて以来、63年にわたり印刷技術の発展を見届けてきた究極の「印刷職人」である。80歳を過ぎた現在も社員とともに自社の印刷技術向上に努めており、"生涯現役"の印刷職人として奮闘する。「印刷技術がいかに進歩しようとも、芸術表現の根幹はあくまでも『人』であり、『職人の心』である」というのが松井会長のモットーだ。
サンエムカラーは1984年に松井会長が創業し、創業当初から高度な技術力で同業他社の下請会社として会社の礎を築いてきた。そして同社は現在、書画のレプリカや掛け軸、色紙、ミニ屏風など、伝統工芸品の製作を手掛けるほか、写真家や作家、デザイナーやイラストレーターなどと手を組んでの事業活動も展開している。
その1つを紹介すると、3年前にメーカー2社と共同開発した超高精細印刷方式「燦・エクセル・アート(印刷の8K)」により、様々な美術作品とカレンダーの2つを掛け合わせた「燦・エクセル・アート&カレンダー」を橘企画(株)(本社/東京都千代田区)との共同企画により商品化。日本画の平山郁夫、堀泰明、葛飾北斎、西洋画のクロード・モネ、フィンセント・ファン・ゴッホ、ヨハネス・フェルメール、写真家の前田真三、漫画アートの松本零士などの作品を販売している。松井会長は、「今後はポップ・アートのジャンルも数多く手掛けていきたい」と話している。
新着トピックス
サンエムカラー、8K印刷をJet Press 750Sで再現
2024年2月14日企業・経営
豊富に蓄積した印刷技術を組み合わせながら夢と感動をクライアント、さらにはエンドユーザーに伝える「芸術の工業化」に取り組んでいる(株)サンエムカラー(本社/京都府京都市)は、2023年...全文を読む
ヤマゼンコミュニケイションズ、VRの世界観を印刷物として提供
2024年1月26日企業・経営
ヤマゼンコミュニケイションズ(株)(本社/栃木県宇都宮市、山本堅嗣宣社長)は、2023年度の「Innovation print Awards(以下、IPA)」において、「フォトブック...全文を読む
最新ニュース
日本HP、4月16日「HP Indigo デジタル印刷機 新製品発表オンラインセミナー」開催
2024年3月27日
(株)日本HPは4月16日、「HP Indigo デジタル印刷機 新製品発表オンラインセミナー」を開催する。 同社では、2024年5月28日からドイツ デュッセルドルフで開催さ...全文を読む
コニカミノルタ、drupa2024でB2サイズの新機種「AccurioJet 60000」公開
2024年3月26日
コニカミノルタ(株)(本社/東京都千代田区、大幸利充社長)は、5月28日から6月7日まで、ドイツ・デュッセルドルフで開催される世界最大規模の印刷・メディア産業展「drupa2024」...全文を読む
富士フイルム、軟包装印刷向け水性インクジェットデジタルプレス「Jet Press FP790」発売
2024年3月26日
富士フイルム(株)(後藤禎一社長・CEO)は、インクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズの新ラインアップとして、軟包装印刷市場を対象とした水性インクジェットプレス「J...全文を読む
サンエムカラー、今年7月にswissQprint「Oryx3」導入
UVインクジェットプリンターでレプリカ・伝統工芸品を製作〜現物に近い色再現性を評価
2019年6月7日ケーススタディ
「印刷とはアートであり、文化、文明、芸術である」。(株)サンエムカラー(本社/京都市南区吉祥院嶋樫山町37)の松井勝美代表取締役会長兼社長は、印刷産業のあるべき姿をこのように語り、超高精細印刷方式「燦・エクセル・アート(印刷の8K)」の開発など、長年にわたり培ってきた印刷技術にさらなる磨きをかけながら、書画のレプリカや伝統工芸品の製作など「印刷による芸術の普及」に向けて挑戦を続けている。今年7月にはswissQprint社のワイドフォーマットUVインクジェットプリンター「Oryx3」の導入を決定しており、手漉き和紙への出力や美術館で販売するグッズ製作など、事業領域をさらに拡大させて同社の印刷技術を世界に向けて発信していく考えだ。
松井会長は1938年京都市生まれ。中学卒業と同時に印刷業界に足を踏み入れて以来、63年にわたり印刷技術の発展を見届けてきた究極の「印刷職人」である。80歳を過ぎた現在も社員とともに自社の印刷技術向上に努めており、"生涯現役"の印刷職人として奮闘する。「印刷技術がいかに進歩しようとも、芸術表現の根幹はあくまでも『人』であり、『職人の心』である」というのが松井会長のモットーだ。
サンエムカラーは1984年に松井会長が創業し、創業当初から高度な技術力で同業他社の下請会社として会社の礎を築いてきた。そして同社は現在、書画のレプリカや掛け軸、色紙、ミニ屏風など、伝統工芸品の製作を手掛けるほか、写真家や作家、デザイナーやイラストレーターなどと手を組んでの事業活動も展開している。
その1つを紹介すると、3年前にメーカー2社と共同開発した超高精細印刷方式「燦・エクセル・アート(印刷の8K)」により、様々な美術作品とカレンダーの2つを掛け合わせた「燦・エクセル・アート&カレンダー」を橘企画(株)(本社/東京都千代田区)との共同企画により商品化。日本画の平山郁夫、堀泰明、葛飾北斎、西洋画のクロード・モネ、フィンセント・ファン・ゴッホ、ヨハネス・フェルメール、写真家の前田真三、漫画アートの松本零士などの作品を販売している。松井会長は、「今後はポップ・アートのジャンルも数多く手掛けていきたい」と話している。
新着トピックス
-
昭和堂、小児患者と家族に希望を-子どもの絵画をデジタル印刷で作品化
2024年4月1日 企業・経営
-
大阪印刷、6台のIndigoで急成長する同人誌印刷ビジネス〜選ばれる「デジオフ品質」
2024年2月21日 ケーススタディ
-
サンエムカラー、8K印刷をJet Press 750Sで再現
2024年2月14日 企業・経営
-
ヤマゼンコミュニケイションズ、VRの世界観を印刷物として提供
2024年1月26日 企業・経営
-
コダックジャパン、オフとデジタル両輪で印刷業界にコミット
2024年1月16日 スペシャリスト
新着ニュース
SNSランキング
- 93sharesサンエムカラー、8K印刷をJet Press 750Sで再現
- 76sharesジップ、年間3億通を封入発送〜独自のダイレクトマーケティング事業展開
- 42sharesエイエイピー、「デジタル×紙」でイベント事業の高付加価値化へ[バリアブル印刷ソフトFormMagic採用事例]
- 39sharesSCREEN GA、「Creating A Future In Print 〜Tech x Irodori〜」テーマにdrupa2024に出展
- 38sharesFFGS、製造現場の可視化・分析で印刷DXを支援
- 30shares富士フイルムBI、DX実証の場へと進化した「Future Edge」
- 29sharesエプソン、機能性インクを搭載したMonna Lisaシリーズの新機種発売
- 27shares軟包装印刷向け水性インクジェットデジタルプレス「Jet Press FP790」発売
- 25sharesブラザー、水性顔料ラテックスインクを搭載した大判プリンター「WF1-L640」発売
- 25sharesコダック、drupa2024でインクジェットとオフセットのソリューション展開