キーワードで検索

ロッカ、レーザー加工機「FLEXI800」活用〜加工精度と生産性評価

2019年7月30日ケーススタディ

 (株)ロッカ(本社/東京都荒川区、馬場将実社長)は、全6台のレーザー加工機を保有し、紙や木材、アクリルなど様々な素材への様々なデザインのレーザー加工・抜き加工技術を誇る加工企業。そんな同社のレーザー加工機の中で、紙の微細加工を一手に担っているのがコムネット(株)の販売するイタリア・SEI社の「FLEXI800」だ。約4年前の発売と同時に国内1号機として導入し、新しい千代紙「千代切紙」など、高精度と高生産性が求められる商品の加工に威力を発揮している。

国内1号機で導入した「FLEXI800」の前で馬場社長

超微細なデザイン、大ロットの仕事にも自信を持って対応

 同社は元々、伝票やチケット関係の加工を得意としていた企業。2009年2月に「『型』ではできない、より微細な抜き加工に挑戦したい」という思いから、従来の加工はグループ企業に委託し、レーザー加工専門として現在地に工場を竣工した。現在、印刷・関連業界からはポスターやカタログの表紙、グリーティングカード、パッケージなどの受注が中心となっているが、グループ企業の文具メーカー・バックストリートファクトリーが提供する、和柄の超微細なデザインをレーザー加工する「千代切紙」は世間でも話題となり、2017年には全国ネットの日本テレビ「ぶらり途中下車の旅 町屋駅 和柄の折り紙 ロッカ」として放映された。

 レーザー加工を開始した当初はプロッター式の汎用機でスタートしたが、生産性やコストの問題から、「FLEXI800」を導入する以前にもA4サイズの他社メーカー製のガルバノ式レーザー加工機を使用していたという。そのレーザー加工機も当時はかなり活躍したようだが「さらに大きなサイズのレーザー加工の受注もあったため『FLEXI600』を設備する協力工場に外注していたのだが、内製化できる見込みができてきたため、コムネットに自社でも導入したいと相談したところ、さらに大きなサイズに対応可能で、レーザーヘッドもFLEXI600よりワンランク上の『FLEXI800』が発売間近であることを聞き、発売と同時に国内1号機として導入した」と馬場社長は導入の理由について振り返る。

新着トピックス

dp_ipa2024_okumura_20241113_tn.jpg

奥村印刷、新たな価値を紙に付加〜「折り紙食器 beak」でIPA2024に入賞

2024年11月20日企業・経営

 奥村印刷(株)(本社/東京都北区、奥村文泰社長)は、2024年度の「Innovation Print Awards(以下、IPA)」において、「サステナビリティ部門」第1位を獲得した...全文を読む

大西部長(左)と小林部長

富士フイルム、TOKYO PACKでブランドオーナーにデジタル印刷活用促す

2024年11月15日マーケティング

 「もっと自由にパッケージ・オンデマンド」─富士フイルムグループは、10月23日から開催された「TOKYO PACK 2024(東京国際包装展)」において、富士フイルムが独自開発した幅...全文を読む

最新ニュース

dp_indigo5000_pwwp490m_hd_tn.jpg

日本HP、KADOKAWA「出版製造流通DXプロジェクト」を支援

2025年1月21日

 (株)日本HP(本社/東京都港区、岡戸伸樹社長)は1月16日、(株)KADOKAWA(本社/東京都千代田区、夏野剛社長・CEO)の運営する埼玉県所沢市の大型文化複合施設「ところざわサ...全文を読む

truevis_lg_mg_2501_tn.jpg

ローランドDG、UVプリンターが紙器パッケージ製作に対応

2025年1月20日

 ローランド ディー.ジー.(株)は、大判インクジェットプリンターTrueVISシリーズ「LG-640/540/300」と、DGXPRESSシリーズの「UG-642」で使用できる拡張テ...全文を読む

swissQprint、第5世代フラットベッド新モデル-生産性23%向上

2025年1月14日

 swissQprintは、プラットフォームを全面的に刷新し、生産性、精度、アプリケーションの多用途性を新たなレベルへと引き上げたフラットベッド新世代モデルを発表した。新モデルは従来機...全文を読む

ロッカ、レーザー加工機「FLEXI800」活用〜加工精度と生産性評価

2019年7月30日ケーススタディ

  • twitter
  • facebook
  • line

 (株)ロッカ(本社/東京都荒川区、馬場将実社長)は、全6台のレーザー加工機を保有し、紙や木材、アクリルなど様々な素材への様々なデザインのレーザー加工・抜き加工技術を誇る加工企業。そんな同社のレーザー加工機の中で、紙の微細加工を一手に担っているのがコムネット(株)の販売するイタリア・SEI社の「FLEXI800」だ。約4年前の発売と同時に国内1号機として導入し、新しい千代紙「千代切紙」など、高精度と高生産性が求められる商品の加工に威力を発揮している。

国内1号機で導入した「FLEXI800」の前で馬場社長

超微細なデザイン、大ロットの仕事にも自信を持って対応

 同社は元々、伝票やチケット関係の加工を得意としていた企業。2009年2月に「『型』ではできない、より微細な抜き加工に挑戦したい」という思いから、従来の加工はグループ企業に委託し、レーザー加工専門として現在地に工場を竣工した。現在、印刷・関連業界からはポスターやカタログの表紙、グリーティングカード、パッケージなどの受注が中心となっているが、グループ企業の文具メーカー・バックストリートファクトリーが提供する、和柄の超微細なデザインをレーザー加工する「千代切紙」は世間でも話題となり、2017年には全国ネットの日本テレビ「ぶらり途中下車の旅 町屋駅 和柄の折り紙 ロッカ」として放映された。

 レーザー加工を開始した当初はプロッター式の汎用機でスタートしたが、生産性やコストの問題から、「FLEXI800」を導入する以前にもA4サイズの他社メーカー製のガルバノ式レーザー加工機を使用していたという。そのレーザー加工機も当時はかなり活躍したようだが「さらに大きなサイズのレーザー加工の受注もあったため『FLEXI600』を設備する協力工場に外注していたのだが、内製化できる見込みができてきたため、コムネットに自社でも導入したいと相談したところ、さらに大きなサイズに対応可能で、レーザーヘッドもFLEXI600よりワンランク上の『FLEXI800』が発売間近であることを聞き、発売と同時に国内1号機として導入した」と馬場社長は導入の理由について振り返る。

新着トピックス

新着ニュース

PAGE TOP